特に区切る必要もないのに区切ってしまい申し訳ありません。
携帯から投稿している為、どうしても区切らないといけない時があります。
誠に申し訳ございませんが、平にご容赦下さい。
それでは始めさせて頂きます。
振り返るとそこには、五十代そこそこでしょうか?おじさん二人とおばさんが立っていました。
ポカンとしている私達におじさん二人内の一人が話し始めました。
「なんか誤解さしてもうたみたいやなぁ〜。いやいや申し訳ない。ハルさんから電話もらってたから、ワシ達も顔くらいは出そうと思ってたんやけどな。」
ハルさんというのは、私達をもてなしてくれた今まさに隣にいる老婆の事らしい。そしておじさんが申し訳なさそうにそう言うと、今度はおばさんが口を開きました。
「まぁまぁ久しぶりのお客さんやしね。決してアンタ達の事からかうつもりとかそんなんちゃうから!気にせんとき♪」
そう言うと場の空気を笑い流して、今度は静かに話しはじめた。
以下はおばさんの話しです。
「まぁでも気にしなやとは言ったけど、正直気になる所は一杯あるやろ?
ハルさんから聞いてるけど、アンタ達は楊馬(やんま)さんの家系らしいやん。
それやったら知ってるとは思うけど、一昔前ウチ達とアンタ達の間にはいざこざがあった。
アンタ達はその場に残って、ウチ達が出て行った訳やねんけど、その時に文化、宗教、色々なモノも各々別になってもうた訳やねん。それでここからが大事なんやけどね。
例えばアンタ達の地区で御神体って言うたら何を想像する?
恐らく仏像さんであったり、お地蔵であったり。
でもウチ達の地区にはそういう類いのモノが一切ない。
確かにこの集落に入ってから「その二つ」は見ていない。仏像はともかく、お地蔵さんくらいは一体あってもおかしくないはずです。
おばさんは続けます。
「その代わりね、「そっち」に居なくて、「こっち」にだけいる神様がおられるんよ。「ひったて様」って言う神様なんやけどね。ウチ達の「お祭り」って言うのは一年の御礼の意を「ひったて様にお伝えするモンやねん」」
おばさんがそこまで話した所で、今まで口を閉ざしていたもう一人のおじさんが口を開いた。
「それでその「ひったて様」が厄介な神様でなぁ〜…。えらい恥ずかしがりやの神様なんよ。ワシ達も付けられるんやったら提灯パーッとつけたいし、屋台も所狭しと並べたい。でもそれをしてしまうと「ひったて様」が恥ずかしがって降りてこんのや……。」
そこまで話した所でまたおばさんが話し出します。
「おまけに一度「お祭り」に出た者は二度と出られへん。どうしようかって悩んでる時にアンタ達が来たからね。丁度いいし、お願いしてみよ〜かな〜?とか思ってね。」
私達三人は顔を見合わせます。何か納得していない様子のI、遠い目をして何かを考えているS。そんな二人を見ながら色々考えていると、
S「いいですよ!お手伝いします!!」
突然Sが火蓋を切るかの様に言いました。
I「ちょっ!アンタ何勝手に決めてんの?!」
S「困ってるんやから助けたったらいいやん!」
I「でも普通相談とかせえへん?」
S「大丈夫かなぁ〜って思って♪」
I「もうええわ。」
IとSがこうなると完全に収拾がつかなくなります。仕方がないので、
私「I、まぁいいやん!こんなん滅多に経験できる事違うし、これからのアンタがしていく事にも少なからずプラスになると思うで♪」
Iは釈然としない表情をしながらも、「わかったわよ…。」と小さく呟き、Sの隣に戻りました。
今思えば、何故あの時Sの肩をもってしまったのか、自分でも全く分かりません。
すいません、また一度切らせて頂きます。
怖い話投稿:ホラーテラー 普通のたかしさん
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