初めまして、普通のたかしと申します。
初めての投稿なので、伝わり難い、不愉快な気持ちにさせてしまう等のトラブルもあるかも知れませんが、どうかお目こぼしを願います。
あとこのお話しを読んで頂く上で必ず守って頂きたい事があります。
一つは私と同じ事を絶対にしないで下さい。
もう一つはお話しの中に数多く『部落』と言う言葉が出てきますが、私自身部落差別の酷さは充分すぎる程理解しておりますが、その言い方の方が当時のままの姿で皆様にお伝えできると思った迄でございます。
あしからずご了承の程を願います。
それでは始めさせて頂きます。
事の始まりは9年前、当時私は高校生でした。高校生と言っても中学時代は二年間程引き込もっており、そんな私に合うレベルの高校など勿論あるはずもなく、定時制の学校にひっそりと通っていました。
ちなみに、今だからこそ普通に話せるのですが、私は同性愛者です。
中学生の時、同じクラスの男子を好きになってしまい、気持ちを打ち明けたんですが、次の日から噂が広まってしまい学校に行き辛くなってしまいました。
私の中学時代をまとめるとそんな感じです。
話しは高校生の時に戻りますが、中学時代そんな生活を送っていた私なので勿論クラスで目立つ訳もなく、一年生の一学期の終わりまで特定の友達が居ませんでした。
しかしそんな私にも転機が訪れます。一学期が終わり、学校が夏休みに入ります。
アルバイトはしていたものの、週1〜2程度だったので、時間は持て余す程ありました。
友達の居ない私にとって暇な時間というのは苦痛意外の何でもなく、暇さえあればゲイ雑誌を読み返す。
そんな荒んだ日々を送っていた時でした。
プルルルと突然携帯電話が鳴ります。
携帯は持っていたものの鳴る事等はほぼ皆無。
私からすれば、あるのかないのか分からない様な物でした。
ビックリしながらも画面を覗きこんでみると、知らない番号からの着信でした。
不振に思い電話に出ます。
私『もしもし?』
おどおどしい感じで話し始めた私の声を上から押し退ける様に、聞き覚えのある甲高い声が耳に響きます。
?『もしも〜し!誰か分かる〜?私やで〜!!って言うてもわからんかぁ〜!キャハハハ〜♪』
私『???』
呆気らかんとした空気を知ってか知らずか相手は続けます。
?『冗談や〜ん!私やん!同じクラスのIやん!』
電話の相手は同級生のIでした、Iと言うのは同じクラスに居る時間さえあればこれまた同じクラスのSと四六時中喋っている明るい感じの男の子でした。
私『あぁI君かぁ、どうしたん??えっ?ってか何で私の番号知ってんの?交換なんてしてないやんなぁ?』
ビックリして思わず早口になっている私を制するかの様にIが話します。
I『ふっふっふ・・・・・、実は先生の日誌を勝手に盗み見したんよ♪ってかあんたそんな風に話すんやね〜!意外やわぁ。笑』
私『ちょっと待って!勝手に見たって・・・・・。あかんやん!!』
I『うわぁ〜!ツッコミまで・・・・・。ますます意外やわ。笑』
私『いやもういいから・・・・・。んで何なん?用があって電話してきたん違うの?』
I『そうやねん!用って言うか・・・・・・まぁまぁとりあえず高校の近くのファミレス来てくれへん?待ってるわぁ!』
そう言ってIは電話をプッと切りました。釈然としないものの、時間は余る程あった為、取り敢えず行く事にしました。
10分程自転車を漕ぎ、ファミレスに到着し、中に入ってみると、入り口からでも分かる程大きな声でIとSが話しています。
IS『ほんまに来たぁ〜!!笑、ミラクルやわぁ!』
そんな事を出会い頭に言われムッとしている私の顔を見てSが口を開きます。
S『ごめんごめん!ビックリしたやろ?悪い意味で言ったんじゃないから気にせんといて♪』
となりでIが嬉しそうな顔でウンウン頷いている、とSが続けて話す。
S『まぁ取り敢えず聞いてよ!あんたってゲイなんやろ?実は先生と話してる所Iと聞いてもうてん!あっ別に脅すとか違うで!何て言っていいかわからんけどウチ達も一緒やから♪』
私『一緒って?』
まだいまいち状況を把握できていない私にIが、
I『ウチ達もゲイやって言うてるんよ!取り敢えず座ったら?足疲れへん?』
自分でもはっとなり、じゃあと言う事で席に腰を落としました。と同時にIが口を開く。
I『これでチームの完成やね!やったぁ♪』
私『ちょっと待って!チームって何?なんで私ここに呼んだん?』
興奮気味に話す私を慰めるかの様にSが優しい口調で話し始める。
S『ウチ達っていつも一緒やん?小学校からずっと一緒に居てるから、同じ話しとか何回もする訳よ。楽しいけど刺激がないねん。んでそんな時にいっつも端の方に1人で座ってるアンタのあんな話し聞いたからさぁ!これは誘うしかないなぁって♪』
私の心境は正直戸惑ってました、不安な部分と嬉しい部分が混ざりあって、どんな顔をしていいのか分かりませんでした。
Iはそんな私の事などお構い無しに話し続けます、
I『別に何も気にする事ないやん♪まぁ取り敢えず今日は記念に朝まで話そうじゃないか♪』
ISの強引な雰囲気に半ば引っ張られながらも、朝まで色々な話しをしました。
好きな食べ物、好きな音楽や映画、タイプの芸能人等を。
気付けば自分が今まで悩んでいた事、死のうとした事もある等の話しまで。
先程までおちゃらけていたIとSも真剣に聞いてくれ『もう大丈夫だから』と優しく言ってくれました。
親にも相談できなかった事を、当たり前の悩みの様に聞いてくれた事が嬉しくて、何度も何度も涙を流しながら話しました。
そして朝がやってきました。
『続きは今日の夜集まって話そうや!』と言うSの一言で解散する事になりました。
バイト意外の予定があるのが嬉しくて、すごく眠い筈なのになかなか寝付けなかったのを覚えています。
それから私の生活は一変しました。バイトの無い日は必ず三人で集まり、学校が始まっても三人で居る事が当たり前になっていました。
こんな時がずっと続けばいいのに…。心の奥で強くねがっていました。
あの時までは。
申し訳ありません、時間が無くなってしまいました。次は必ず核心にたどり着ける様にします。
次も読んで頂ければ幸いです。失礼します。
怖い話投稿:ホラーテラー 普通のたかしさん
作者怖話
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