中編3
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林間学校

自分が小学生の頃、林間学校と言えば八ヶ岳の少年自然の家がお決まりのコースだった。

その施設は山の中腹に建てられており、夜になると旅館の灯りしかないので回りは見えない。

で、夜の10時頃だったか消灯時間を無視して同級生とダベっていた所、突然きゃーと言う悲鳴が響いた。

慌てて、悲鳴のした女子トイレに向かうと1人の女子生徒が倒れており、傍には女教師がそして回りを取り囲む様に3人の女子生徒が身を寄せ合い遠目で見てもはっきりと解る位ガタガタと震えていた。

自分を含めた男子生徒が数名駆け付けた「どうした?」女教師「何でも無いから早く部屋に戻りなさい」と厳しい口調で言われた。

駆け付けた1人の男子生徒が震えている女子生徒に近づき「何が合ったの?」と小声で訪ねると「窓の外の木、赤ちゃんが物凄いスピードで登って来たの…振り返ったんだけど、その子口しかなくて、大きな口開けて笑ってた」

傍で聞いていた数名も「まさかw」「あり得ないw」と小声で馬鹿にしていたが、女子生徒の嘘じゃないとの神経な声に皆半信半疑になった。

で、教師が気絶した生徒に気を取られているから1人の男子生徒が「外に行って確かめよう」とほざき出した。

自分を含めた馬鹿な小学生数名が外に出て件の木に歩き始めた。

すると、途端に辺りに濃い霧が出始めおっかなびっり木に向かう。

程無く問題の木に到着。

数名が辺りをキョロキョロし出す。

すると木々枝が揺れ、何かが枝から枝へと飛びうつっているのが解る。

「何だ?」「ムササビ?」「いるの、そんなの」とやっていると自分は物凄い悪寒を感じた…

辺りにけたたましい「アバ、アバ、アハハハハハ」と赤子の笑い声がこだましだすと「やべ」「うわ」「逃げろ」と施設の方へ逃げ出す一行…

しかし、その目の前には何が降って来た…

そいつは女子生徒の言った通りの口だけの、のっぺらぼうの赤ん坊。

皆パニックになりちりじりに逃げた。兎に角自分も無我夢中で逃げた。

「おい」突然後ろから野太い男の声がした。

我に帰り振り向くと、懐中電灯を持った男性教師が息を切らせてたっていた。

「お前ら何してる!」お前ら?何とか落ち着きを取り戻した自分が辺りを見回すと、バラバラに逃げた筈の同級生が皆側にいた。

男先生は「ばか野郎死ぬ気か、そっちは崖だ」と、昼間決して行くなと教師達から散々注意された崖っぷちの手前にいた。

それから、男先生に施設に連れ戻されすわ説教か?と又もやドキドキしていた一行だったが、以外や以外強面の男先生からの一言は「さっさと寝ろ」だった。

「明日は早く起こすからな」襖を閉めながら強面先生は言って去って行った。

自分ら一行は恐怖におののき、又興奮していた為に眠れ無いだろうと思っていたが、昼間の遊び疲れも手伝って直ぐに眠ってしまった…

「おい起床だ、早く起きて身支度をしろ」夢の中の我々に物凄い怒声で強面先生は、起こしに来た。眠い目を擦り、しぶしぶ洋服を着ると30畳がある部屋へと連れて行かれた。

そこには教頭先生がおり、我々は教頭の前で正座をさせられると教頭は何やら数珠を持ち、お経を唱え始めた。

我々も目を瞑り、手を目の前で合わせる様に指示があり皆従った。

後日談だが、教頭は何やらお寺の次男坊だか何だかだそうであれがお経と知ったのも随分後の話し。で、本当ならもう一泊の予定が急遽その日で林間学校は終了となり我々は帰路に付いた。

何でもその施設は出るとの噂が絶えない物件らしく、過去に似たような事が頻繁に合ったらしく、構わず林間学校を続けると誰かが必ず骨折などの怪我をする為に赤子の幽霊が出たら中止にする事にしているそうだ。

我々の次の第で八ヶ岳の林間学校が幕となったらしいが…

今でも、八ヶ岳にあの赤ん坊はいるのかな…

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