皆さん箸休めとかパセリとか言ってるので私の話しはそうめんのねぎ程度で聞いて下さい。
七十六話
娘が保育園の頃よく1人でしゃべっては笑ってたんです。
こいつこえーなーって思ってました。
寝てもよく寝言で笑ったりしてたんです。
特に熱が出たりすると夢遊病がひどくなって家の中を走り回ってました。
ある日熱が出た時またいつもの様に走ってたんです。
そしたら鍵を開けて外に走って行ったんですね。
急いで追いかけてホッペをペチペチして起きて!起きて!おーい!起きろー!って叫んでたらはっとなってうつろな目が普通になったんです。
案の定走って行った記憶はなくてそんな事してないよ〜笑と本人は笑ってました。
そしてまた熱が出た時です。
その時は走り回る事もなく急に抱きついてきて、知らないおじさんが台所にいる!
ラーメン作ってる!ガタガタ震えていました。
私は
「…………た、食べたいね〜」
七十七話
私が中学生の時です。人数も多く校舎もおおかったのですが第5校舎だけは建て直す事もなく木造でポツンと離れた所にありました。
そこで夏に合宿をするんですね。
一階は吹奏楽部の部室があり二階は剣道部、柔道部の部室があるんですがそこに一学年泊まるんです。
そして何故か一階の吹奏楽部の部室の前の廊下に防空頭巾が1つ壁にかかってるんです。
普段からみんなで何で?怖いよね!って言ってたんですがずっとありました。
それでいざ合宿の時夜中まで小声でおしゃべりをしてた時誰かがトイレについて来て!
っていったので私も行きたかったのもあり3人で一階のトイレに行きました。
そしたら1人がギャー!!!って叫んだのでとりあえず3人で走って布団にもぐりました。
でも隣の部室にいる先生達も他の生徒も誰も起きてくれないんです。
次の日から私達3人は熱を出して寝ていました。
先生や友達に聞いても叫び声は聞こえなかった様で。
ただ、次の日防空頭巾はちゃんと落ちたままでした。
作者sun