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長編23
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ピエロ ~再来~ [前編]

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私の家は引越し族で

小学3年になる頃には既に転校は4回目。

最初は友達も作ったし、毎日子供らしく遊んでいたけれど…

すぐにサヨナラになってしまう…

こんな悲しい思いを毎回するくらいなら友達なんていらないと思った。

小学4年生に上がった頃には転校は5回目。

今回の小学校は2つ上の従姉妹のマイちゃんが通う小学校でした。

最初はみんな気さくに話をかけてくれていました。

「モミジちゃん、よろしくね♪」

「モミジちゃんは何が趣味?」

一から自分の事を知ってもらうのも

どうせすぐに離れることになる相手を知るのも疲れていたんです。

「………」

「…特にない」

いつの間にか素っ気ない態度を取るようになっていました。

周りの子に合わせる…

クラスのリーダー的存在の子の顔色を伺い、

気に入られるように取り入る…

 

転校するたびに一から自分の立ち位置を築き上げていく…

うんざりでした…。

 

「…あいつ生意気じゃない?」

「…優しく話しかけてやってるのに」

…当たり前の反応です。

小学生でも人付き合いや、同調するという事が大事で、

大人にはわからない子供のルールというか…

みんな必死に子供なりの人付き合いを重んじているんです。

その中で一人でも、人とズレている子や、

浮いた子はすぐに冷たい視線を浴びます。

放っておいてくれればいいのに…

そう思いますがそうはいかないのが子供の怖いところです。

転校初日から目を付けられた私は、

翌日から嫌がらせをされるようになりました。

最初はまだ可愛いもんでした。

消しゴムのカスを投げられたり、悪口を言われたり…

そんなの痛くも痒くもありませんでした。

しかし、その仕打ちを受けても平然としている私が気に入らないのでしょう…

この学校でクラスのリーダー的存在、アキナと

その取り巻き、シュリとサヨ。

この3人を中心に嫌がらせはエスカレートしていきました。

上靴の中に画鋲が入っていたり

体操服が便器の中に捨ててあったり…

酷い時は呼びだされて直接的な暴力などもありました。

どうせすぐに転校するんだ…

こんな奴らとはすぐに離れられる…

そう自分に言い聞かせてしばらく我慢していました。

従姉妹のマイちゃんとはよく遊んでいましたが、

相談なんてしません。

言ったら負ける気がしたから。

何と勝負してるかなんて私にもわからないけど、

パパやママやおじさんたちにも、相談はしませんでした。

どうせまたすぐに転校するし…。

そう言い聞かせて…

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「…え?……今なんて言ったの?パパ…」

「モミジもお友達と毎回離れるの寂しいだろう?だからパパ、転勤はもう断るって社長に言ってやったさ♪」

 

ある日の夜、パパがもう転勤はないから安心しなさいと胸を張って自慢げに言いました。

言ってやったさ♪…じゃねーし!!ふざけんなよッ

私はパパを睨み、勢いよくリビングから出て自分の部屋に篭りました。

冗談じゃない。

すぐに転校するからと思って今まで耐えてきた。

最初から分かっていればもっとうまくやっていたのに…

冗談じゃないよ…

今更…勝手すぎる。

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次の日も…

その次の日も…

私は自分の部屋に篭り続けました。

もちろん学校なんて行きません。

 

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コン コン ---

「モミジ?入るよ?」

夜、パパが私の部屋にやってきました。

手にはピエロのパズルと人形を持っています。

「露店に売っていたんだ、可愛いだろ~?買ってくれーって俺を見つめてきたんだよ~」

そう言って、パパは私のベッドの上に人形とパズルを置きました。

そんなパパと、私は目も合わせません。

「モミジ…、ごめんな?今の学校が嫌なら今回の転勤の話、受けるから…、何かあったらパパかママに言ってくれ」

 

そう言って、肩を落とし、寂しそうに部屋を出て行きました。

ベッドの上にはピエロの人形とパズルがちょこんと置いてあります。

「大人って勝手だよね…」

ボソッとピエロの人形に愚痴り、その日は眠りにつきました…。

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ポポーン   ポポポーン 

 

ポポーン   ポポポーン 

 

「?」

暗闇の中で変な音が聞こえて来ました。

  

マリオがジャンプした時の効果音に似ています。

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気がつくと私は学校にいました。

 

月明かりで不気味に照らされている夜の教室。

しかし、私にとって、

クラスメイトでごった返している昼の教室に比べたら

全然怖くはありませんでした。

むしろ快適です。

「現実でもみんな消えればいいのに…」

ボソッと思わず口から出た私の言葉に

 

『どうして?』

と、 

可愛らしいアニメ声が返答をしてきました。

「…誰?」

 

辺りを見回しても姿はありません。  

まぁ、夢だからなぁ、とあまり深く突っ込まず、

その声と会話を続けました。

 

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「みんなバカばっかなんだもん。勝手だし…、私だって最初からこんな子供じゃなかったの。普通に遊んで、友達もいっぱい作って…でも…」

 

耐え切れず涙が溢れた。

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『じゃあこれからは僕が守ってあげる、僕が君の味方になってあげるよ!!』

「…あなたは誰なの?」

『僕は君の友達さ♪明日の夜、夢で会えるよ。その代わりお願いがあるんだ!!』

「なに?」

『今日パパが買ってきたパズルがあるよね?それを完成させて欲しいんだ!』

私は軽い気持ちで分かったと返事をした。

興味本位で声の主を知りたくなったのです。

 

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!?

 

突然景色が歪み始め

 

徐々に視界が暗くなり、意識が飛ぶ感覚に襲われました。

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「…はぁ、また現実か~」

目が覚めて、私はすぐにパパが買ってきたパズルの箱を開けた。

100ピースしかないパズル。

学校を休んでいる私には時間がたっぷりあったので一日で完成させることができました。

久々の感覚…

寝るのが少し楽しみになりました。

 

楽しみだなんて思ったのは何年ぶりでしょうか…。

この日の夜、私はいつもより早くベッドに入りました。

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ポポーン    ポポポーン

 

ポポーン    ポポポーン

 

昨日と同様、変な音が聞こえて来ました。

 

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ゆっくり目を開けると、また学校にいます。

『いらっしゃい♪パズルを完成させてくれてありがとう!おかげで身体が戻ったよ』

アニメ声が聞こえて来ました。

「どこにいるの?」

私は辺りを見回しましたがやはり姿が見えません。

『こっちだよ♪』

背後から声が聞こえたので、私は後ろを振り返りました。

そこには、コミカルな動きをしながら玉乗りをしているピエロがいました。

「なんだ、そのままのピエロか…」

捻りがあるかと期待していた分、少しガックリしました。

『君、お名前は?』

「モミジ」

『モミジちゃん、パズルを作ってくれたお礼をするよ』

そう言って、どこからともなく出してきたステッキを軽く振ったピエロ。

!?

すると、教室の中に一人の女の子が現れました。

「げ!?なんで私の夢にコイツがいんだよ」

そう言って文句を言いながら私を指差しているのはアキナの取り巻きの一人、シュリでした。

ってか、ここ私の夢だし…

ピエロはシュリの元へ、器用にボールに乗りながら向かって行きました。 

「なにコイツ…、不気味…」

シュリはピエロを見て顔を歪ませました。

和やかなピエロの表情

『僕、君のこと嫌いだなぁ~』

と言いました。

言ったといっても、さっきから口は動いていません。

直接頭の中に聞こえてくるんです。

「別にアンタに嫌われたって痛くも痒くもないし」

シュリは強気にピエロに歯向かいます。

『あー…、僕に嫌われると痛いんだよねー』

そう言ってピエロはいきなりシュリの髪の毛を鷲掴みにして持ち上げました。

「キャアアーーーーーッ 痛いッ!! やめろよ!イヤァアアア」

シュリの悲鳴が静まり返った校内に響きます。

ピエロはまだ笑っています。

そして持ち上げたシュリを壁に叩きつけ、投げるようにシュリを床に落としました。

ピエロの手にはいつの間にかアイスピックが握られています。

うつ伏せに倒れたシュリの身体がグワンと宙に浮き上がり、

ピエロと向き合う形で止まりました。

『モミジちゃん、この子の事嫌いでしょ?』

ピエロは言いました。 

私がシュリの方に目をやると、

シュリの顔は涙やら血やらでグシャグシャになっていました。

「…あ たす…けて、…ごめん なさい…」

振り絞るような声でシュリは私に助けを求めてきました。

「…こんな奴知らない」

私はピエロに言いました。

シュリは、私のランドセルを学校の池に投げたり、

給食のご飯に「ふりかけだよ」なんて言ってバキバキに折ったシャーペンの芯をのせたり…

割と酷いことをしてきていました。 

夢の中でも、シュリがやられている姿…内心ザマァミロという感じでした。

助ける?

ちっともそんなこと思いませんでした。

『じゃあダーツで遊ぼうかな♪』

そう言って、ピエロは持っていたアイスピックをなんの躊躇いもなくシュリに向かって投げました。

 

サクッ ---

「ギャァァアアァアアア!!あああぁぁああ!!」

もの凄い悲鳴が学校中に共鳴しています。

アイスピックはシュリの左目に綺麗に刺さりました。

絶叫するシュリを見てピエロはお腹を抱えて笑っています。

『んー、うるさいねー、…それ』

笑いが止まると、もう一本アイスピックをシュリに向かって投げました。 

 

サクッ ---

 

「アアアアァァァアアッ!! ギャァァアアアア」

今度は真っ直ぐ綺麗に右目をアイスピックが貫き、再びシュリの悲鳴が響きました。

シュリの両目にはアイスピックが刺さり、目からは血の涙が流れていました。

さすがに直視できる光景ではなかったので俯いた私。

それを見たピエロは

『お前 うるさい バイバイ』

そう言って、ステッキを軽く振ったピエロ。

 

その瞬間、シュリの悲鳴がピタッと止んで、シュリの姿も消えていました。

…、シュリの悲鳴で騒がしかったぶん、心臓の音すら聞こえてきそうな程静まり返った教室。

『どうだった?僕が仕返ししてあげたよ♪』

「うん、…ありがとう。」

私が礼を言うとピエロはコミカルな動きをしてポーズを決めた。

「私がいじめられてる事知ってたの?」

『もちろんさ♪僕は君の友達だよ?いつも見てるからね』

夢だけど、鼓膜が震えるほどリアルなシュリの叫び声や、あの姿…、

あまりにもリアル過ぎて。

少し怖くなった。

でもこれは夢だから…、

きっとこれは私が心のどこかで望んでいたことが夢で叶っただけの事…。

いつかあの3人に仕返しをしてやりたいと願った私の夢。

そう思っていた。

現実に戻るまでは…

 

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!?

 

景色が歪み始め、徐々に視界が暗くなってきた。

 

…現実世界への呼び出し合図だ。

 

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「…あぁ、朝か…、やだなー」

また退屈な一日が始まる…

そう思うと憂鬱な気分になりました。

コン コン ---

「モミジ?ちょっといい?」

お昼頃、ママが昼食を運んできてくれました。

いつもは昼食を置いてすぐ部屋を出ていくのに、今日は神妙な面持ちで、座り込んだママ。

「どうかしたの?」

私が聞くと、ママは意を決したようにグッと力強い眼差しで私を見つめ、話始めました。

「実はさっき、学校の先生から連絡があったの。…モミジのクラスにシュリちゃんて子いる?」

!?

昨日の今日です…。

少し驚きながらも

「…いるけど、」

動揺を隠しながら答えました。

「…その子のママから学校に電話があったんですって。朝起きたら、シュリちゃんって子の目に…」

「…目?」

 

ドクン ドクン ---

心臓が音を立てて鳴り始めた…

まさか…

そんな訳無いよ…あれは夢の中の出来事…

「シュリちゃんって子の両目に何かが刺さってたみたいで…、その子が泣きながら繰り返し言うんですって…モミジ、ピエロって…それで先生が何か知らないか?って電話をしてきたの…」

「私が知るわけないじゃん…」

私が返答すると

ママは全身の力が抜けたように座り込み、笑顔になった。

「そうよねー?モミジはずっと家にいたものね!先生にはそう言っておいたから大丈夫よ、ごめんねー、変なこと聞いて」

そう言って、ママは私の部屋から出て行きました。

…偶然だよね?

でも私とピエロの名前呼んでたって…

そんなバカな…

ありえないよ…

現実にシュリの目に何かが刺さっていたなんて…

偶然だと言い聞かせ、私は昼食を済ませた。

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夜になり、私はベッドに入った。

だけど寝るのが少し怖い。

また何か起きたら…

だけど寝ないわけにもいかず、

なんだかんだ言っても小学4年生。

いつの間にか眠りについていた。

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ポポーン    ポポポーン

ポポーン    ポポポーン

 

やっぱりまたこの夢です。

しかし今日は教室ではなく学校の廊下です。

『いらっしゃい♪』

 

!?

 

声のする方に振り向くとピエロは何かを引きずっていました。

「…なに…それ?」

私が恐る恐る聞いてみると、ピエロはにこやかな表情から一転険しい顔つきに変わりました。

『来るの遅かったね?何してたんだ?まさか俺を裏切る訳じゃないよなぁァ?』

そう言って、グイっと顔を近づけてきたピエロ。

私は必死に顔を横に振りました。

『ならいい あ、コイツ生意気だったからもうお仕置きした 見せたかったなぁあァ』

そう言って私の前に引きずっていたものを差し出してきた。

「きゃっ!?」

それは、アキナの取り巻きの一人、サヨだった。

血まみれの顔に無数の針が刺さっている…

まるで見た目は操り人形…

足や手がおかしな方向に曲がっていて…

目は開いたままの状態だった…

ペタンと座り込んだ私を見てケラケラ笑うピエロ。

そういえば…

さっきからピエロの声が直接耳から聞こえてくる…

アニメ声じゃない…

低く、ドスの聞いた気色悪い声が廊下に響いている。

『あと一人だ あと一人始末したら 今度はモミジが俺を助けてくれるんだろぉぉお?』

「……え? なに、何のこと?」

震える声で私はピエロに聞いた。

するとピエロは近くの窓を 

 

バンッ ---

と勢いよく開けてそこからサヨをポイっと投げ捨てた。

ここが何階かは分かりませんが、しばらくしてから

 

ドサッ ---

と地面に落ちた音が聞こえました。 

『俺が3人に仕返ししたら、今度は俺のために働いてもらうんだァ 』

「……え、なに?」

 

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『マイだぁぁあ!あの小娘だけは許さねぇええ!!アイツには恐怖をたっぷり味あわせてやる ギヒ アイツをこの夢に連れてくるんだぁぁあ イヒヒヒ 』

「そんな…できないよ…」

私はマイちゃんが大好きだもん…

コイツに近づかせたら何をされるか…

それに、こいつ…マイちゃんの名前を出した途端、

尋常じゃない程狂った顔になった…。

『出来なきゃお前を殺る…、いいな? ギヒヒヒ 楽しみだぁぁああ』

 

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!?

あ、戻れる…

景色が歪み、意識が薄れてきた…

 

『約束…忘れるな 今晩最後の一人… イヒヒヒ』

 

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目が覚めるといつもの見慣れた天井だった。

「…マイちゃん」

どうしよう…

マイちゃんを夢に連れて行かないと私が…

サヨ…どうなったんだろう

シュリやサヨみたいにマイちゃんは連れて来れないんだ…

…そうだ!

マイちゃんなら何か知ってるかもしれない!!

私はマイちゃんが学校から帰ってくる時間まで待ち、

急いでマイちゃんの家に向かった。

ピンポーン ---

「マイちゃん!マイちゃんいる!?」

玄関が開くのを待ちきれず叫んだ私。

 

ガチャ ---

「モミジ?どうしたの?」

驚いた様子で玄関から出てきたのはマイちゃんでした。

私は勢いよくマイちゃんに抱きつきました。

取り乱している私をマイちゃんは優しくなだめて部屋へ連れて行ってくれました。

「大丈夫?…どうしたの?もしかして…サヨちゃんって子、仲良かったの?」

落ち着いてきた私にマイちゃんは尋ねてきた。

「サヨ…?…なんかあったの?」

まさか

「あ、知らなかったんだ…、モミジと同じクラスのサヨちゃんって子、昨日自宅のマンションの10階から飛び降りて亡くなったんだって…今日緊急で全校集会が開かれたの…」

「…そんな、まさか…、あれは夢なのに…」

徐々にパニックになる私を優しく抱きしめたマイちゃん。

「大丈夫だよ!たまたまシュリって子の件とサヨちゃんの件が重なっただけ。こう言ったら悪かもしれないけど…モミジに何もなくて良かった…」

マイちゃん…

「違うの…、二人共、私のせいなの。」

「え?」

「私の夢で起きたことが現実になってるの…」

「…夢?」

「うん。ピエロが…」

ガタッ ---

私がピエロって言った瞬間

マイちゃんは勢いよく立ち上がり、テーブルに躓いて、座り込んだ。

「…マイちゃん?大丈夫?」

私が声をかけても放心状態で…まるで聞こえていない様子だった。

しばらくマイちゃんは塞ぎ込んでしまい、突然顔を上げて私を泣きそうな目で見つめた。

「ごめん…モミジ、それ、私のせいだと思う…狙いは私だ…」

そう言って肩を震わせ、声を殺して泣いた…。

理由を聞きたかったけど…

聞ける状態じゃない事くらい察しがついた。

私はマイちゃんが落ち着くのを黙って待ちました。

暫くするとマイちゃんのママが帰ってきました。

マイちゃんはハッとしたように顔を上げて、

「ちょっと待ってて…」

とだけ言って下へ降りて行きました。

どのくらい経ったかは分かりませんが、

ドタドタ ---

と階段を上がってくる足音が聞こえました。

部屋のドアが開き、マイちゃんとマイちゃんのママが部屋に入ってきました。

「モミジちゃん?怖かったでしょう?」

そう言ってマイちゃんのママが私を優しく抱きしめてくれました。

私は二人にピエロの夢を初めて見たときから今日までの事をなるべく詳しく話しました。

時折、マイちゃんのママとマイちゃんのすすり泣く声が聞こえて来ました。

「マイちゃん達は…ピエロの事を知ってるの?ピエロはマイちゃんの事知ってたよ?」

私が聞くとマイちゃんは自分が今まで経験してきたピエロの話をしてくれました。

「私もピエロの気持ち悪い声…聞いちゃったよ」

私の身体はいつの間にか小刻みに震えていました。

まさかそんな恐ろしいピエロと夢の中で一緒にいたなんて…

「今からモミジちゃんのお家に行ってピエロの人形とパズルを持ってお寺に行くわよ…」

マイちゃんのママはそう言って、すぐに支度を始めました。

マイちゃんは私の事を気遣いながらも不安そうな顔をしています。

そして私のママとパパにマイちゃんのママから事情を説明してもらい、

泣き崩れるママとパパも連れて、マイちゃんが昔お世話になったというお寺に連れて行ってもらいました。

しかし、移動中…

 

「ひっ」

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やたらとピエロが街中に佇んでいる姿が目に付きました。

それを目にする度、ドクンと心臓が跳ね上がりました。

通行人には見えていないのだろうか…

誰一人としてピエロに目も向けていない…

しかもどのピエロも私が乗っている車をジッと目で追っている様に見えた…。

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私は隣に乗っているマイちゃんの袖をギュッと掴んだ。

マイちゃんはそんな私の手をギュッと握り返してくれた。

そして改めて思った…

 

マイちゃんはピエロになんか絶対に渡さない…

そう心に決めた。

 

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「いやはや、…やはりまた復活してしまいましたのぅ…」

 そう言って、お寺の外で私達を待っていたかの様に話をかけてきたおじいさん。

「お久しぶりです」

なんてマイちゃんのママは挨拶をしている。

「住職さんこんばんわ!今回は私じゃないんです…」

マイちゃんはそう言って私の手を強く握った。

このおじいさんが住職さんなんだ…。

「お嬢さん…、あぁ、これはなんともはや…う~ん…」

そう言って私の顔を見るなり俯いた住職。

ひとまず広間に案内してもらい、

私達は住職の前に一列に並んで座った。

ママとパパは落ち着きがなくソワソワしている。

マイちゃん達はドシッと構えて落ち着いている。

そして私は一からピエロとの事を詳しく住職に話した。

住職は暫く考え込んで口を開いた。

「…率直に言おう、今回はワシも手に負えんやもしれんなぁ…」

そう言って顔を歪ませた住職。

「…そんなッ!?」

ママが叫んだ。

「うむ…、お嬢さん、もはや現実の世界でもピエロの姿が見えておるじゃろう?」

!?

さっきのピエロはやっぱり私にしか見えてなかったんだ…

私はコクンと頷いた。

そのやり取りを見ていたママはその場に力なく崩れ落ちた。

「ピエロはここ二年の間に相当な力を付けてきよった。恐らくマイちゃんに対する執着心と逆恨みからくる怨念じゃろう…」

「頼れるのは住職だけなんです!モミジはどうしたら助かるんですか?」

マイちゃんは自分の事の様に必死に住職に聞いてくれた。

「うむ…、恐らく3人目の子、アキナと言ったかな?…その子はもう手遅れじゃ…ワシの力ではどうする事もできんのう…」

そう言って顔を歪めた。

「そしてお嬢さん…、お嬢さんを助けてあげられるという保証もできん…すまないのぅ…」

暫く沈黙が続き、ママのすすり泣く声だけが響く広間で

「私が夢の中に行けばモミジは助かるんじゃないんですか?」

そう言って沈黙を破ったのはマイちゃんだった。

「もともとピエロの目的は私なんですよね?モミジは関係ない…」

続けてそう言い、顔を歪ませたマイちゃん。

「しかし、マイちゃんが夢に入ったとして、お嬢さんが助かるかは別じゃ。お嬢さんももう後に引けない所まで来てしまっておるのじゃ…マイちゃんがただ犠牲になりに行くようなものじゃ…」

 

「そんな…」

マイちゃんは肩を落とした。

「マイちゃんが以前、鏡を通してピエロの身体を割ったじゃろ?

そのせいで身動きが取れなかったピエロが、時間をかけてパズルに自分の身体を置き換えた。

そしてそのパズルをお嬢さんに作らせ身体を手に入れたのじゃ。

24時間以内にパズルを再びバラバラにすれば良かったんじゃが

今はもうパズルからはピエロの念が消えとる…

既に現実の世界にも姿を現せるくらいの力を持っとるのじゃ…

そしてその姿はお嬢さんにしか見えとらんとなると…」

私以外の全員が声を殺し泣いた。

「私はもう危険なんでしょ?だったらマイちゃんまでわざわざ危険な目に合わせる必要ないんだよね?」

私は住職に聞いた。

「…マイちゃんが夢に入ればマイちゃんも危険じゃろ…、しかし夢にさえ入らなければマイちゃんは安全じゃ。恐らく、ピエロはマイちゃんの夢に入る事ができなかったんじゃろ…。だからマイちゃんの近くにいて、心に隙があるお嬢さんの夢に現れたのじゃな…」

「一体…どうしたらいいのでしょうか…?」

ママは住職にすがるように聞いた。

「これは一か八かの賭けじゃ…。100%の保証はできん。しかしこれ以外に助かる方法はない…。成功確率50%じゃ…。それでもいいならお教えしよう…」

「それしか方法がないなら教えてください!お願いします!!」

ママとパパがそう言って住職に頭を下げた。

そして私も一緒に頭を下げた。

「よしわかった。今日は寝るな…。明日の夜まで一睡もしちゃならん。

お嬢さんが夢に入っていかなければもしかしたらアキナとやらも今日は無事かもしれん…。

そして明日、思い通りにならなかった事に腹を立て怒り狂ったピエロが夢の中でお嬢さんを待っとるはずじゃ。冷静を欠いたピエロからうまく逃げて夢の中でピエロのぬいぐるみの心臓を突き刺すのじゃ…」

「もし、モミジが捕まったらどうなりますか?」

マイちゃんは震える声で言った。

「恐らく二度と目を覚まさん。それどころか夢の中で起きたことが現実にまでリンクしてしまっている今、夢の中でお嬢さんに何かあれば現実でも影響が出る可能性がある…。二人のお友達みたいにのぅ…だからなるべく被害は避けたほうがいいのぅ…」

!?

シュリ…、サヨ…

「物凄く危険な賭けじゃ…、ピエロの人形は恐らく現実に置いた場所と同じ場所に置かれている。

学校に置いたなら学校、家に置いたなら家…。次に夢を見る場所が学校とは限らん…それも慎重に考えるんじゃ…」

人形がある場所と夢に入った時の場所が遠ければ遠いほど絶望的って事か…。

私は2時間程、住職にお経を読んでもらい、

また明日の夜、ここに来なさいと言われ、一旦人形を持って家に帰った。

車内は終始無言…

自宅に着くとマイちゃんが

「人形…どこに置く?学校に置くなら私が明日、置いてきてあげるよ?」

と言った。

私は悩んだ末、マイちゃんにお願いすることにした。

明日学校に行く前に私の家に寄ってもらい、持って行ってもらう。

そう決めて、マイちゃん達は帰っていった。

この日私は睡魔との戦いだった。

小学4年生にはキツイ試練でした。

ママは私に付き合って一緒に起きててくれた。

パパは明日も仕事があるため、一緒に起きてるとか言っていたが、寝てもらった。

翌朝、マイちゃんが人形を取りに来た。

「私のせいでごめんね…。」

物凄く申し訳なさそうに謝るマイちゃん。

マイちゃんの目の下にはクマができていた。

「マイちゃん、寝てないの?」

私が聞くとマイちゃんはコクンと頷き

「私のせいでモミジが辛い目に合ってるのに私だけ寝れないよ…。何もしてあげられない分、私も一緒に戦いたいの…」

そう言って、人形を持って学校に向かったマイちゃん。

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夕方になりマイちゃん達が家に来ました。

パパも仕事を早く切り上げて帰ってきました。

全員揃ったので再びお寺へ車を走らせた。

そういえば…

ピエロの姿、あれから見ていない。

辺りを見回したが、やはりピエロはどこにもいない…

そのまま何事もなくお寺に着いた。

 

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「いらっしゃい…、お嬢さん、道中ピエロは見えたかの?」

住職がすぐに近寄って来て、私に聞いてきました。

「見ませんでした」

私がそう言うとフゥっと息を吐いて

「よかったよかった…お嬢さんにばかり頑張らせる訳にいかんから、ワシも寝ずに経を唱えとってなぁ。…そうかそうか、効き目があってよかったのぅ」

そう言って住職は昨日通された広間まで案内してくれた。

「人形はモミジの机の中に入れてきたからね!」

マイちゃんは私の手をギュッと握ってそう言った。

「ありがとう、マイちゃん」

何故でしょう…

私は今日、寝たら二度と戻ってこれないかもしれないという状況にいるのに…

ちっとも怖くはありませんでした。

周りのみんなはアタフタしているのに…

私は異常な程冷静です。

「さて、皆さん…、少しばかりいいお知らせがあります。」

住職は私たちの前に腰を下ろしてゆっくりと口を開いた。

「ワシは昨日、皆さんが帰宅された後から今しがたまで経を唱えておりました。

するとピエロは現実世界でお嬢さんの前には現れなかった。

これが意味するのは…まだワシの経がピエロには効くという事じゃ。

じゃからワシはお嬢さんが眠ってからずっと経を唱えて、お嬢さんをこっち(現実)から守れるやもしれぬ。助かる可能性が少し上がったという事じゃ」

それを聞いて少し表情が緩んだママ達。

「それじゃあ、行ってきます…」

私はママやパパ、マイちゃん達の顔を目に焼き付け、

一睡もしてない事もあり、すぐに眠りにつきました。

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「ひっ」

夢の中に入ると目の前にはピエロの顔がありました。

 

パニック寸前の私。

『お前も裏切ったのかぁぁあ 』

低くドスのきいた声が耳にささります。

私は飛び起き、ピエロから離れました。

 

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「…え?…そんな…」

なんという事でしょう…。

この景色、どう見ても学校ではありません。

「私の家だ…」

人形は学校の私の机の中…

ピエロは目と鼻の先にいる…

 

どうしよう… どうしよう!!

『ウグッ あぁああああァアッ クソ坊主がァ ウグァッ!!』

!?

突然ピエロが苦しみ悶えだした。

住職さん…ありがとう

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私は苦しんでいるピエロの横を通り抜け、玄関から外へ飛び出しました。

ずっと引きこもりをしていたせいで体力がありません。

少し走ると息が切れてしまい、思うように走れません。

『ギヒヒヒ いじめられっ子がぁ どこへ逃げても一緒だぁぁあァ』

背後からはピエロの声が聞こえます。

しかし、私は振り返らず、学校を目指し走ります。

学校まではそう遠くありません。

『どこまで逃げる気だぁぁあ 』

背後からは相変わらずピエロの気色悪い声が聞こえてきます。

脇腹が痛くなり、息絶え絶えになりながらもようやく学校に着きました。

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校門をよじ登り、大きめの石を拾って、1階のどこかの教室の窓に向かって思いっきり投げた私。

『ウッ チキショーーー クソ坊主 邪魔をするなぁぁアア !!』

すぐ後ろでピエロの苦しむ声が聞こえました。

 

危機一髪です。

住職さんが助けてくれなければここで捕まっていたでしょう…。

割れた窓から手を入れて鍵を開け、よじ登って校舎に入りました。

「痛ッ」

割れた窓ガラスの破片で足を切ってしまいました。

痛みもリアルに感じます。

ジンジンと熱く痛みます。

しかし、そんな事は今はどうでもいい…

命がかかっているのですから…

 

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廊下を進み、階段を駆け上がり、

ようやく4年生の教室がある階に到着しました。

『手間かけさせやがってぇぇぇぇえええ!!』

「ッ!?」

廊下の奥の暗闇からピエロの気色悪い声が響いてきました。

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目を凝らしてみると、廊下の奥からもの凄いスピードでこちらに向かってくるピエロが姿を現しました。

「キャアアーーーーー!!」

私は叫びながらピエロがいる反対側方に全速力で走りました。

運良く、私の教室は私が走っている方向にあります。

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バンッ ---

教室に着き、勢いよくドアを開け、すぐに自分の机に向かいました。

机の中に手を入れると確かに人形がありました。

「!?」

月明かりでうっすら明るい教室。

人形の顔がうっすら見えます。

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なんと不気味な顔でしょうか…。

 

最早可愛さの欠片もない、恐怖をそそる人形の顔…

 

!?

しまった!!

人形の心臓に刺す何か…持ってきていない。

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『イヒヒヒヒヒ 鬼ごっこは終わったかぁぁああ マイ同様お前も許さんからなぁああ ギヒ 』

 

!?

追いつかれた。

ピエロの顔はもう怒り狂っている…

ヨダレを垂れ流し、

焦点は定まっていない…

気色悪い動きをしながら徐々に距離を詰めてくるピエロ…

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バンッ ---

 

私はピエロの隙を狙って、反対側のドアから教室を出た。

『イヒヒヒヒ ギヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ 』

薄気味悪い笑い声が廊下に響きます。

家庭科室になら包丁があるはず…

私は一番近くて刺すものがある家庭科室に向かった。

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「キャ!?」

家庭科室に入ると、人が倒れていました。

まるで[黒ひげ危機一髪]の様な成りで

身体中に包丁が突き刺さっています。

「…アキナ……」

それは中心になって私をいじめていたアキナでした。

異臭が漂う家庭科室…

吐きそうになりながらも

「ごめんッ」

そう言って、アキナに刺さっている包丁を一本抜いて

人形に向かって包丁を振りかざしました。

 

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「ッ!?」

背中に激痛が走り、後ろを見ると…

穏やかな表情のピエロがすぐ後ろに立っていました。

手には血まみれのサバイバルナイフを持っています。

意識が薄れ、朦朧となりながら最後の力を振り絞って人形の心臓に包丁を刺し込みました。

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『ギャァァァァァァアアアア おのれぇぇぇええ イギャァァアアア』

その瞬間、もの凄い叫び声を上げたピエロ…

 

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wallpaper:587

!?

あ…

戻れる… 

 

景色が歪み始めました。

ママ、パパ、マイちゃん…

 

私やったよ…

またみんなの顔が

見れる…

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『ギヒヒヒヒ イヒヒヒヒヒ』 

 

『まだまだァアア…  ギヒヒ 』 

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しまうま様、コメントありがとうございます♪
ピエロ面白いですか!?
私は怖いと思った事しかないです(T-T)

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山口敏太郎も書評してるのか!
ピエロ面白いもんな

返信

【山口敏太郎2013年11月怖話アワード動画書評より】

ピエロってね。非常に怖いです。あの顔が泣き顔なのか笑い顔なのかよくわからない。人間の表情が理解できないというのが逆に怖いですね。怒っているなら怒っている。笑っているなら笑っている方がいいんです。ところが、怒っているのか笑っているのか泣いているのかわからないピエロだからこそ怖いんですね。あと、キラークラウンという都市伝説があって鏡の中でピエロを呼び出すとピエロが出てきて殺人を犯すという都市伝説があります。これは実際の猟奇殺人者をモデルにしていてると言われています。それを連想させるようなストーリー展開でピエロのどSぶりが発揮されている作品ですね。

他の作品の書評はこちら http://blog.kowabana.jp/132

返信

たいぴん様、コメントありがとうございます♪
返信が大変遅くなってしまい申し訳ございませんm(_ _)m

どちらに転ぶか本当に分からない一か八か、という言い回しを使わせて頂きました!!
……が、言い回しが下手ですいません(´;ω;`)
面白く読んで頂けて良かったですヽ(*´∀`)ノ

返信

一か八かの賭けなのに成功確率50%ってのが気になりましたが
面白かったです。

返信

ハピナ様、コメントありがとうございます!
長編しかない『ピエロシリーズ』を読んで頂いたということで、大変嬉しいです!
そして最高の褒め言葉感謝ですヽ(;▽;)ノ
後編は時間がなくて思ったより投稿が遅くなりそうです(;_;)
内容を忘れないうちに投稿出来るよう頑張りますのでよろしくお願い致します♪

返信

ピエロシリーズ全て拝見しました!
(∩´∀`)∩

いや〜どの作品も面白い!
upaさんのセンスの良さに
脱帽ですわw
( ꒪Д꒪)

後半も楽しみに待ってます!
(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪

返信

蘑韑様、コメントありがとうございます!
全て長編の『ピエロシリーズ』をいつもご閲覧、本当に嬉しいですヽ(;▽;)ノ
新しい作品を出すたびビクついている私ですが蘑韑様のコメントに癒され、元気をもらいました!!
後編も残念な結果にならないよう精進いたしますので今後もよろしくお願い致します♪

返信

ピエロシリーズ、好きで全部見ています♪
今回もすっごく良かったです!
続き、楽しみにしています(o^^o)

返信

粉吹き芋様、コメントありがとうございます!
1番好きなシリーズ…初めて言って頂きました(´;ω;`)嬉
『ピエロシリーズ』は一つ一つのお話が長くしなってしまっていたのですが全て読んで頂けたという事で素直に本当に嬉しいです!!この先も一番でいられるよう精進いたしますのでよろしくお願い致します♪

返信

ピエロシリーズ全て読ましてもらいました!このサイトで1番好きなシリーズです!
次のピエロシリーズの作品も期待してます!

返信

魑魅魍魎様、コメントありがとうございます!
さりげない宣伝ありがとうございます(*゚▽゚*)笑
投稿者冥利に尽きるお言葉、大変嬉しく思いますヽ(;▽;)ノ
後編も魑魅魍魎様のお心を満たせる作品を作りたいと思いますので今後も『ピエロシリーズ』をよろしくお願い致します!!

killa様、コメントありがとうございます!
今回も気に入って頂けるか不安でしたが、楽しんでもらえたようなので良かったです(*゚▽゚*)
次回も楽しんで見ていただける様最善を尽くしますので今後もよろしくお願い致します!!

返信

前作同様、楽しませてもらいました。
次回作も期待していますね^o^

返信

ピエロシリーズ大好きです!
前作同様、今作品も凄く楽しかったです!
映画にできるレベルですねw
このシリーズは読まなきゃ損ですよ!w

返信

ダレソカレ様、コメントありがとうございます!
心温まるお気遣い感謝致します(´;ω;`)
楽しみと言って頂ける作品を作れたことで最早満足です!笑
しかし後編も更に楽しんでいけるような作品を作りたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします!

uniまにゃ~様、コメントありがとうございます!
一作でまとめる事が出来ず申し訳ありません(;_;)
その分後編も気合入れて頑張りますのでよろしくお願いいたします(´・ω・`)

返信

楽しみにしておりました
勝手ながら、後編が気になって仕方がありません笑
無理をなさらず、これからもピエロシリーズをお願い致します。

返信

苦粗矢蝋様、コメントありがとうございます!
何よりの褒め言葉です!前回の苦粗矢蝋様のご意見も取り入れさせて頂きました♪
気に入ってもらえたみたいでよかったですヽ(・∀・)ノ

赤煉瓦様、コメントありがとうございます!
赤煉瓦様のコメントにはいつも元気とやる気を頂いております(*゚▽゚*)
中毒症状が出ないように、定期的に配信できるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!

ローザ様、コメントありがとうございます!
ピエロの過去は今のところ出す予定はないのですが…少し考えてみます!
挿絵は情景が分かりやすいかと思ったのですがやはりやりすぎちゃいましたかねー(´・ω・`)
次は挿絵少なめで挑んでみます!

返信

ピエロの過去が知りたい(´・ω・`)
もっと挿し絵少なくても怖さでますね!

返信

うわぁっ! 待ってましたよ❗️ ピエロシリーズを・・・
残虐性のカリスマ的存在のピエロが怖い。でも続きを早く読みたい…
ある意味、私にとって中毒性のある作品です。

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