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チャラい狐と春の鮎 〜1・撮影する鮎と運ちゃんの鯖〜

中編6
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チャラい狐と春の鮎 〜1・撮影する鮎と運ちゃんの鯖〜

music:7

注意!

「チャラい狐と春の鮎」には兎シリーズのネタバレが大量に含まれています。

兎シリーズを既に読んだか、ネタバレが平気な方のみ次ページへお進みください。

music:4

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それはシロミミ事件からだいぶたった後、笹雄の故郷に「うさぎつね」の団体で旅行に行った時だった。

裡たちは3本の電車を乗り継いでとある駅についた。

ここでは笹雄の地元を☆☆町としよう。

天魔「つーいたつーいーたー!

長かったな…あ〜疲れた!」

直樹「たったの2 時間じゃないか…そのくらい我慢しようよ…」

春花「疲れた〜!おなかすいた〜!」

笹雄「ならこの近くにある地元の定食屋行こうぜ、そこでお昼だ!」

春花「やったー!!行っくぞーー!!」

天魔「飯だ飯だー!!」

裡「もー、2人ともはしゃぎ過ぎだよ!」

菁滋「ほら静かにしなさい、周りから変な目で見られてしまいますよ。」

笹雄「よし、早速行こうぜ!」

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ーーーーーーーーーーーーー

一同は笹雄のよく知る定食に来ていた。

みんな鮎の天丼を頼んで食べている。

うさぎつねのマスコットキャラのシロミミはハーフサラダを食べている、ドレッシングはなしだ。

裡「衣がサクサクして美味しい!(シャクシャク)」

直樹「鮎が1番うまい、こんなに味のある鮎は今の日本には少ないよ。(ハフハフ)」

笹雄「だろ?☆☆町の鮎はさいこーだ!」

シロミミ(もしゃもしゃもしゃ…)

春花「いやしかし、2杯もよく食べるもんだね天魔&菁滋w」

菁滋「この体だと1杯だと足りないんだよ、全く不便なものだ…」

天魔「ま〜いいじゃんかw

どうせ柔道とかして動くし、

これからいろんなとこ行くんだろ?(ガツガツガツガツ…)」

菁滋「まぁ…だけど気をつけなくては。」

笹雄「次はここに行こうぜ!ここから少し歩けば…」

春花「………?

歩けばどこにつくのよ?

こら!ボケっとすんな!」

笹雄「悪りぃちょっと外に様子見てくるわ、俺の分はこれで払っておいて!」

そういうと、笹雄は春花に千円札を一枚渡して店を出た。

春花「なんで急に出て行ったんだろ…?」

天魔「そのうち帰ってくるさw いいから冷めない内に完食しようぜ!」

直樹「でもなんで急に出て行ったんだろ…急用を思い出したのかな…?」

sound:20

菁滋「あれ?裡ちゃんは?」

菁滋以外「え?」

みんな裡の席を見ると、そこには裡の姿はなかった。

代わりに、テーブルの上には鮎の天丼の値段ピッタリの小銭が置いてあった。

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ーーーーーーーーーーーーー

笹雄は林の中を駆け抜けていた、

定食屋から見えたとある人物に会うため。

その少し後ろでは裡が霊力を使って笹雄を追いかけていた。

霊力を使わなきゃ早くて追いかけられないからだ。

裡(急に定食屋飛び出してどうしたんだろ…

荷物持っててあげるついでに追いかけてみよう!)

しばらく追いかけていると、笹雄は★★川に出た。

店からちょうど見える位置にあった川だ。

そこで1人の少女が散歩をしている。デジタルカメラで春の★★川を撮っていた。

笹雄「在豊(あゆ)!」

その少女はそう笹雄に呼ばれると、笑顔で振り向いた。

在豊「笹チャマ…?笹チャマよね!? 久しぶり〜!いつ帰ってきたの?」

笹雄「今さっきさ、飯食ってた。」

在豊「もしかしてあの定食屋さんの鮎の天丼?」

笹雄「おぉ!よくわかったなw

○○町の友達連れて来てたんだ。」

在豊「ふぅ〜ん、笹チャマに友達ねぇ〜w あのやんちゃものの笹チャマに友達…フフフw」

笹雄「昔のことはもういいだろ?恥ずかしいよw」

2人はその後も夢中になって話し続けた。裡はその様子を林の影から見ている。

裡(なんであんなに仲が良いんだろ?まぁいいや、終わるまで待ってよう…)

裡は少し切ない気もしたが、気にせず笹雄のことを待った。

笹雄「あ、そうだ紹介するよ!

sound:21

あそこにいるのが向こうで新しく出来た俺の親友、裡だ。」

裡(!?)

裡の姿は完全に物陰に隠れて目では見えなかったが、

笹雄は裡から出る霊力を感じ取り、赤い光を霊視して確信していたのだ。

笹雄「ほら出て来いよ!荷物持っててくれたんだろ?」

裡「あ、うん。」

裡は霊力の耳や尻尾を消すと、木の影から姿を現して笹雄の隣に立った。

裡「う、上田裡です。

よろしくお願いします。」

在豊「ほぇ〜清楚な人捕まえたもんだね。笹雄、汚しちゃダメだよ?w」

笹雄「ちょ、んなことしねーよ!何言ってるんだ!?」

在豊「あらら?冗談なのに顔を赤くしてどうしたの?w」

笹雄「在豊ーー!!」

在豊「本当に昔から変わらないな笹チャマはw

あ、裡ちゃんだっけ?自己紹介まだだったね。私は」

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葛原在豊(クズハラアユ)16の♀

笹雄とは幼馴染みの腐れ縁。

テンションは高いが、

根の性格はしっかりしている。

口調は軽いが真面目。

在豊「在豊って呼んでちょうだい!在豊チャマでもokよ?w」

裡「あ、えっと…はい!よろしく在豊!」

在豊「素直でよろしい!」

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ーーーーーーーーーーーーー

裡が見つかってから30分くらいして菁滋がやってきた、

霊力で居場所を突き止めたらしい。

笹雄は「食事中に抜け出してすまない。」と謝ると、在豊の同行をリーダーの菁滋が許可した。

在豊は裡のことをえらく気に入ったらしく、定食屋に戻る時は楽しく会話をしていた。

定食屋の外で4人を待っていた3人と1匹は鮎のアイスを食べていた。

シロミミは裡が持参していた皿に少なめに開けられた鮎のアイスを舐めている。

直樹「あ、おかえり…。」

天魔「ん?その子どうしたんだ?」

笹雄「あぁ、俺の幼馴染み。

在豊っていうんだ。」

在豊「葛原在豊で〜す!よろしくお願いしま〜す!」

春花「お、その軽さいいねぇ〜!

オシャレとかには興味ある?」

笹雄「いや、こいつはジャージとか動きやすけりゃいい奴だからw」

在豊「こら!私だってオシャレはするわ!」

菁滋「あ、あれ僕らが乗るバスじゃないか?」

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……………、

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裡「大変!!急いで行かなきゃ!!」

裡は慌てて霊力を使っていつもより早く走ってバスを止めにかかったが、

それよりももっと早く走り抜ける人物がいた。

笹雄「鯖のおっちゃん!待ってくれ!!」

鯖のおっちゃん「…ん?おぉ笹雄君じゃないか!相変わらずバスには遅れ気味だな。

早く乗りなさい!」

笹雄「悪りぃな!

みんなも早く乗ってくれ!」

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ーーーーーーーーーーーーー

一同はバスにゆられ、今回の旅行で泊まる予定の旅館へと向かった。

裡「ねぇ、なんであのバスの運転手さん鯖のおっちゃんなの?」

在豊「あぁ、単純にしめ鯖が好きだからそう呼ばれているだけなのよ。」

天魔「しめ鯖!?あんな腹壊すようなもん好きとかどうなってるんだ!?」

直樹「天魔が食べたのは安物で酢がおかしいかったからでしょ…」

春花「鯖って北海道のが1番脂肪が少ないんだっけ?」

菁滋「真逆だよ…w」

一同が楽しく話していると、

music:3

菁滋は急に寒気がし始めた。

菁滋(…!?)

菁滋以外の一同は全く感じていないらしい。

菁滋(この微量な邪気を感じ取っているのは僕だけか、かなり遠くから来ているな。

えっと…邪気はこっちから来ているから…え!?)

菁滋は霊力で自らの寒気を発している邪気を調べて見ると、

sound:20

なんとその邪気は一同が向かっている方向から来ていたのだ!

今のところ邪気を発している正体は目に見えていない。

菁滋(何もなければいいが…)

菁滋の寒気が強まる中、

バスはおかまいなしに邪気の発する方向へ突き進んでいった…

Concrete
コメント怖い
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引きこもりのuniまにゃ~です
因みに仕事はパリッとしていますが、部屋ではスウェットです。

うさぎ待ってましたの続ですね
期待大大だぁぁいです。

返信

あゆ様コメントありがとー!
(((o(*゚▽゚*)o)))

在豊の当て字気に入ってくれて嬉しいです!
(∩´∀`)∩バンザ──イ!

うん、ちゃっかり笹チャマですw
(^ω^)

ってかジャージ愛好家でしたか!
Σ(゚д゚lll)

私はあまり外に遊びに行かないので部屋着愛好家ですっ!(・Д・)ドヤっ

鯖のおっちゃん摩訶不思議w
(ノω`*)んふふw

謎の邪気も摩訶不思議!
Σ(・□・;)

そんなに泣かないで下さいよ〜もらい泣きしちゃいますw 。・゜・(ノД`)・゜・。

これからもガンガン書きます!
(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪

あゆ様ラビュラビュ♫
(๑′ᴗ‵๑)

返信

感涙ッ・゚・(P''д`q。)・゚・嬉し泣きッ
ハピナ様(..)(^^)(^。^)(*^o^)(^O^)ウレシーーー!!
在豊!あゆ!

ワタクシ名前が平仮名なのでカッコィィ漢字に感動ッ!
しかも「笹チャマ」って呼んでるし♪
リアとも仲良くなれてリアルに親友が出来たみたいで嬉しいです!

しかも私服はジャージ(笑)

ワタクシめがジャージ愛好家と知られてたかッ
(((*>д

返信

黒崎一護様はじめまして!へっぽこ自称小説家見習いのハピナです!(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪

コメントありがとー!
(((o(*゚▽゚*)o)))

愛読していだだいて感謝感謝です♫
(ノω`*)んふふ♪

いや、実はチャラい狐と春の鮎は兎シリーズの派生、つまり番外編なんですわ( ꒪Д꒪)

本編でなくて申し訳ない_| ̄|○

本編も番外編も頑張って書きます!
(∩´∀`)∩バンザ──イ!

返信

初めまして_(..)_
兎シリーズより愛読させて頂いてます

兎シリーズ第2段!!
とても嬉しく思います。
続き楽しみです(*´∀`)頑張って下さい(__)/

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