music:4
それは春真っ盛り、空気が暖かくポカポカとしてきた時だった。
裡は子ウサギをしばらく育てて神社に慣れさせ、うさぎつねのみんなに紹介した。
菁滋の許可も出ている。
裡「紹介するよ!この子は今日から私たちの仲間になるうさぎつね7つ目のメンバー、
シロミミです!」
春花「…はい?」
直樹「その子の名前がシロミミなの?」
裡「うん、耳だけが白いからそう付けたんだけど、
あの事件やあの子のことも忘れたくないからね…」
笹雄「それもそうだな…。」
菁滋「よろしく、シロミミちゃん。」
シロミミはみんなからナデナデされたが、
驚くことも怖がることもなくうさぎつねのみんなに懐いた。
nextpage
その場の空気がほんわかしてくると、
一同は神社の外から異様な声を聞いた。
女の人が息をつまらせて無理にドスの効いた声で吠えている。
さすがのシロミミもこれには怯えて震え始めた。
裡「よしよし、大丈夫だよ〜。」
笹雄「いたずらか…?俺が様子を見てくる!」
菁滋「待ちなさい笹雄君!わからないか?
music:3
何か異様な物が感じ取れないか?」
笹雄「え?………あ、確かになんかヤバイ感じがするな…」
裡「私もそう思うよ!背筋凍りかかってるし!」
直樹「確かに…ここは菁滋が行った方がいいんじゃない?」
菁滋「僕は何かあっても封印の札が使えるからね。
みんなは神社からしばらく出ちゃダメだ!
じゃあ、行ってくるよ。」
春花「………ねぇ天魔、なんか寒気とかした?(小声)」
天魔「薄っすら…するな、ほぼ0に近いw」
霊感0と霊感1%の2人が少々落ち込む中、
菁滋は封印札を構えて1人で神社の外に出た。
菁滋「なっ…!?」
そこにいたのは、神社の前で
ドス声で吠えながら白目で泡を吹きながらもだえ苦しんでいた女の人がいた。
?「ぉうっ!!ぉえあ……助け…ぉあーーー!!!」
菁滋「落ち着いて、ほら深呼吸…」
菁滋は女の人の背中をさすりながら何かつぶやき始めた。
菁滋以外の一同は遠くて内容までは聞こえなかったが、
何か除霊とか大切な内容であろうことは理解出来た。
しばらくすると、女の人は泡を吹かなくなって視線の焦点があい、意識を取り戻した。
?「ぉあっ!!!ぉうっ!!!
music:4
………ハァハァ…ふぅ〜…」
菁滋「みんな、もう来ていいぞ!
………ん!?」
一同は女の人の為に毛布やらお茶やらを持っていた。
裡「あ、えっと…お茶。」
笹雄「いやなんか毛布で温めた方がいいだろ!?
…だよな?w」
天魔「いやこういう時こそ飯だ!握り飯だ!!」
春花「いやいや音楽よ!癒しは脳から来るんだよ!!」
菁滋「いいから!それ閉まって!
全部違うから!w こう時に必要なのは、」
菁滋が何なのか言いかけると、
直樹は女の人にカイロを渡した。
直樹「さ、どうぞ。」
?「あ、ありがとうございます。暖かい…」
菁滋「…うん、それ。除霊をした後は体が冷えるからね。」
裡「どうしたんですか?」
?「ここ、凄腕のスピリチュアリストの団体がいるって噂を聞いたんです。
あなたたちのことだったんですね。」
菁滋「僕たちに何か用があるのかい?なら一度神社に入りなよ、
奥の部屋は本部兼応接室になっているからね。」
?「はい、ではお言葉に甘えて…。」
nextpage
ーーーーーーーーーーーーー
菁滋は女の人に肩を貸し、
神社の中に入って奥の部屋のソファーに座らせてあげた。
裡と笹雄は見届け人、直樹は霊感の弱い春花と天魔を慰めている。
菁滋「話を聞きましょう、どうしました?」
?「はい、えっと…どこから話せばいいやら…」
nextpage
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
music:1
網哺桜(アミホサクラ)20♀
常にのほほんとした雰囲気。
実家は牧場で動物が大好きで、
大帝の動物の世話は出来る。
nextpage
彼女の話によると、
1ヶ月前から、時々自分では制御出来ない狂気に落ちてしまうようになってしまったらしい。
お経の本やお守りなど、
色々やってみたがどれも期待出来るような効果は見られなかったと言う。
藁にもすがる思いで◯◯神社にきたところ、体が◯◯神社を拒否したのか尋常ではない狂気に落ちてしまったという。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
music:4
桜「それで、私になにか憑いているか見て欲しく、出来れば除霊して欲しいんです。
お願いします!」
菁滋「わかりました、とにかく桜さんに憑いているモノを見てみましょう。」
そういうと、菁滋は桜に意識を集中した。
菁滋はうさぎつねの中ではトップクラスで、何が憑いていた痕跡さえもみることが出来るのだ。
sound:18
菁滋(………?何だこれは?)
しばらくして、
菁滋が桜に話をし始めた。
菁滋「あなたに憑いていたモノがわかりました。」
桜「本当ですか!?」
菁滋「ですが、正体はまだわからないです。」
桜「え?一体どういうモノ何です?」
菁滋「あなたに憑いていたのは、
sound:20
茶色い…俵のような円柱状のモノです。」
作者ハピナ
うさぎつねシリーズ、
第二弾参上ーーー!!!
(((o(*゚▽゚*)o)))
これは兎シリーズの次のお話です。
(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪
今度は馬!馬でございまする〜w
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
何で馬なのかはまだ秘密です。
(^ω^)