music:4
それは春真っ盛り、空気が暖かくポカポカとしてきた時だった。
一同は双葉精肉工場の前にいた。
今日はソーセージ教室を利用して双葉精肉工場の調査をする。
桜「では、うさぎつねご一行様を工場内へご案内いたします。」
実はこのソーセージ教室はほぼ毎日行われている。
桜はこの日を指定したのは自分の担当が今日だからだ。
桜「お願いしますね、教えられる所はお教えしますので。(小声)」
菁滋「わかりました。(小声)」
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しばらく菁滋は桜と会話をすると、うさぎつねのリーダーとして一同にこんな事を言った。
菁滋「僕は今から霊視に集中する。何か見つかったら直樹に伝えるから、ソーセージ教室が終わるまでなるべく僕には話しかけないでください。」
桜の案内で工場内に入り、
体についた毛髪やゴミをブラッシングして取ると、
sound:5
菁滋は霊力を全開にした!
菁滋の両目が青磁色の霊力の光を放つ。
裡「ひっ…!?」
直樹「菁滋本気出すつもりなんだ…
3日間霊力鍛えてたのかな、地道…」
笹雄「すげぇもんだな、
この分ならこの工場全部霊視出来るぜw
ま、俺らもそれなりに霊力使っときますか。」
菁滋は霊視に集中してるため、
直樹が寄り添って移動している。
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桜の案内で一同は更衣室に案内された。
桜「こちらでユニフォームにお着替えください。
帽子の着用時は髪の毛を一本残らず閉まってください、着用後は私と他の社員が点検いたします。」
直樹「わかりました…それじゃあみんな、
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sound:21
右側のロッカーだけを使ってね。」
春花「え?」
天魔「なんで右側だけ?」
直樹「いいから…!(小声)」
笹雄「わかった、そうするよ。」
天魔「…?まぁ…着替えよう。」
春花「え?なんで左のは使わな(もがっ!?)」
何かを察した天魔は春花の口を塞いだ。
天魔「何かあるんだろ、直樹。」
直樹「…うん、菁滋があっちの方からわずかに邪気を感じるから念のために使わない方がいいって。」
そう、直樹は菁滋にユニフォームを着せながら言った。
菁滋はというと…
顔は無表情のままで両目は光ったままだ、最低限の行動しかしていない。
裡「私は全く感じないな…
本当にほんの微量なんだね。」
直樹「うん…僕も菁滋の近くにいるからわかるし、そうとう少ないと思うよ。」
笹雄「なぁ…話すのもいいがそろそろ着替えちまおうぜ?
網哺さん待たせたら悪いよ。」
直樹「あ…そうだね、ごめん…」
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一同は全員着替えると、粘着ローラーでユニフォームや帽子のゴミを取って桜と他の社員の点検を受けた。
桜と他の社員は最後の仕上げで粘着ローラーで徹底的にゴミをとる。
桜「終わりましたよ、次に手を洗います。ハンドウォッシャーの所へ行きましょう。」
一同は桜に連れられてハンドウォッシャーの機会がある場所へ案内された。
笹雄「…え?こっち確かさっきの更衣室の左側の方なんじゃ…?」
直樹「菁滋が仕方ないって…
なにかあったらなるべく騒ぎにならない程度で対処するって。」
笹雄「わかった。」
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一同はハンドウォッシャーがある部屋に入ると、桜から正式な手の洗い方の指導を受けた。
ある程度冷たさを緩和した冷水で手を丁寧に洗う。
裡は力一杯手を拭くと、
部屋の出入口であるものを見つける。
sound:20
裡(え?なんでこんな所に豚がっ!?
あ、そうかここ精肉工場でもあるからか…
ん?でも何で?)
裡が考えことをしていると、
まるで裡考えていたことが筒抜けだったみたいに理解して直樹がこう言った。
直樹「裡ちゃん、
大丈夫、あの子は散歩してるだけ。
仲間と一緒に成仏したいから待っている間に散歩しているんだって。」
裡「え?あ、うん…。」
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どういうことか説明すると、
裡たちが今いる場所は精肉工場。
もちろんのことと殺が毎日のようにされている。
だが、精肉工場などの社員たちは悪意を持ってと殺はしていない。逆に感謝の気持ちで行っているため、無事成仏するのだ。
sound:18
普通は裡たちがいる辺りにはいない。
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一同は手を洗い終わると、桜に案内されて次の場所へ向かった。
桜「こちらのエアタオルを受けてください。
まずこの機械に入って数秒エアタオルを浴び、室内にあるランプが緑になったら出て来てください。」
桜の説明が終わると、エアタオルには最初に裡が入った。
裡がエアタオルを浴びている間、直樹は今後の調査の方針について話した。
music:1
直樹「裡ちゃんによると、先ほど豚の霊を見かけたらしい。
普通はと殺された時点でそれ専用の霊界の案内役…みたいなのが成仏出来るように案内するんだけど…
何らかの原因でその案内役が弱っちゃってるらしい…
って菁滋が言ってたよ。」
笹雄「霊関係か…
なんか今回のことに関係あると考えていいかもな。」
天魔「どっかから邪気が出てるとか言ってたよな、どこかはわかるか?」
直樹「…うん、心当たりがあるって。でも…
あまりにも邪気が濃すぎて見えないって…」
笹雄「見えない?菁滋が本気を出してもか?」
直樹「ダメだって…
music:2
下手したらシロミミ事件より危険かもしれないって…」
笹雄「なっ…!?」
春花「確かにヤバイかも…
霊感全然ない私でさえヤバイってわかるし寒気とかするもん…」
天魔「だな、なんか寒いな…」
直樹「桜さんに言って調べることもできるけど…情報が少ない今は手を出さない方がいいかも。
って菁滋が」
music:4
笹雄「いちいち菁滋菁滋って言わなくていいから!w」
直樹「う、うん。」
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しばらくして一同はエアタオルを終えた。
天魔「時間かかるな…
後いくつ身支度をすればいいんだ?」
桜「ふふ、次で最後ですよ。
最後にエアシャワーを浴びたのちに作業場へ入ります。」
天魔「は〜い。」
桜に案内され、一同はやっとの事で作業場へ移動した。
その移動の途中、菁滋はめまいがしたのかふらつき、倒れそうになった。
倒れそうになった菁滋を直樹が受け止める。
直樹「どうしたの菁滋?」
菁滋「………あれだ、」
直樹「え?」
菁滋「あれ………」
そう言って菁滋は直樹に支えられながらある方向を指差した。
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そこには[関係者以外立ち入り禁止]の看板が付いた鉄の扉がある。
直樹はそこを気にした途端、
music:3
酷い吐き気とめまいに襲われた。
直樹「うっ…!?」
菁滋「………!」
気がつくと、直樹と菁滋は輝く龍に巻きつかれていた。
菁滋が呼び出したのだ。
music:4
菁滋に宿る龍は強力で、2人を襲う症状は瞬時に消えた。
直樹「くはぁ!?ハァハァ…」
菁滋「直樹もダメなのか…
やはり…今は意識してはいけない…
危険すぎる…
何か…ものすごく恐ろしい事があの扉の向こうで起こっている…
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sound:18
確実に…!」
作者ハピナ
心霊調査第一弾!双葉精肉工場編!
(ノ≧∀)ノわぁ〜い♪
いよいよ本格的に動き出したうさぎつね!
キタ━(゚∀゚)━!
その調査の先に待つ答えとは…?
((((;゚Д゚)))))))
まぁまずソーセージ作ろうかw
(; ̄ェ ̄)