ノンフィクションです。
怖くないですが、お読みください。
僕は小さい頃母を亡くして、父と姉の3人でこれまで暮らしてきました。
父は僕と姉を精一杯育ててくれました。
無口な父親ですが、楽しい時には笑うしいけないことをすれば叱ってくれる父親が僕も姉も大好きでした。
そんな父が昨年の12月頃に病気で倒れ、ずっと入院をしていました。
手術が出来ないガンだったそうです。
でも父は僕と姉の前では弱音を一切吐かずに、元気に振舞ってくれました。
でももう長くはないてゆうことは分かっていました。
でも忙しかったりして、週に3日か4日くらいしかお見舞いに行けませんでした。
今思うと、本当に寂しい思いをさせたなと思います。
僕が学校に行ってる間に父が危篤状態となりました。
僕は学校を早退し、直接病院に行きました。
僕が付くと、親戚などが来ていました。
父は酸素マスクをつけて眠っていました。
僕はそれを見た瞬間何故か分かりませんが、売店に行って都こんぶとゆうお菓子を買って、病室に戻りました。
体が勝手に動いたみたいに買いました。
僕はそれを父の枕元に置きました。
都こんぶは父との思い出のお菓子です。
父は都こんぶが大好きで、貧乏だった僕の家では都こんぶを細かく刻んでお茶漬けにして食べるのがよくありました。
美味しくないしとても嫌でした。
でも父には直接嫌と言わなかったため、そのご飯が多かったのかもしれません。
だから僕はそれを買いました。
そして姉が来て、親戚一同が見守る中で父は逝きました。
みんな泣いていましたが僕は絶対に泣きませんでした。
後で看護師さんに聞くと父は危篤状態になる前に都こんぶが食べたいと言っていたらしいです。
僕が父の死を悟った時、なにか不思議な力が僕を動かしたのかもしれません。
人はなにかを悟った時、どうするか分かりませんが、不思議な力宿るような気がします。
作者カイ
今回も特に怖くない話ですいません。
父の話はしたかったので良かったです。
読んでいただけると嬉しいです。