実話体験を投稿するのは、楽なんです。オチを作らなくても、いいし、駄文でも、あったことを文章に変える作業しかありません。
今回の話は僕が輸入住宅を担当していた建設業の時の話です。
冬のシアトルに着いた日は厚い雲が空一面、雪こそみえないが、曇りの日が続き、朝から陽射しがみられない。現地の人に聞けば、黒潮の影響で、上流した暖気が厚い雲を作り陽射しをさえぎる日々が続くらしく、シアトル最低の時期らしい。そんな天候のシアトルに商談に来た。
朝から、建材会社、数社と打ち合わせをして、一路ハイウェイでカナダへ向かった。ハイウェイ途中の商店で、お気に入りのムースヘッドビール(かなり、癖のある味です)の六本パックを買い、上機嫌でレンタカーを走らせた。目的地はバンクーバーのホテル。
僕と同僚との同行なのだが、日本の材木商の担当者と落ち合う場所だった。
伝統のある風情のホテルだが、予定が詰まった殺人スケジュールだったため、早々に部屋に入った。7階、いや8階だったかも知れない、疲れ切ってベッドに身を投げ出したが、少しも経たずに起こされる。息苦しくて寝られない。暖房を入れているのに、震える程、寒い。フロントに電話をしたが、それ以上、温度は上げられないとの事。
ウィスキーを飲んで眠りに着くが直ぐおきる。恥ずかしいが、何故だか有料のエロビデオを流しながら、寝ようと、したが寝られない。誰かが首をしめているのか、起きるたびに、「はぁはぁ」と息を繋ぐ。何回、いや何十回、息苦しくて寝起きを繰り返した虚ろな目に朝日が映えた。
翌日の朝、ホテルのテーブルに着いた同僚に、ただ「昨日、寝れました」とだけ聞いた。と、彼は「何かありました?」と聞き返してきた。正直に昨夜の状態を言った。寝不足だと分かってもらって、今日の運転をしてもらう積りだったのだが、彼も寝れなかったとの返事だった。
突然、彼が声をひそめて
「あの階で火災があって、人が死んでますよ、だって僕は焦げ臭くて、焦げ臭くて、我慢して寝ようとしたら、誰かが部屋の中で、のたうちまわるんですよ。寝られる訳がありませんよ」
僕は彼が言った事に頷いた。なるほど、二人とも、ハードスケジュールの中、寝られずに、ホテルで、朝一のテーブルで目の下にクマを作っている訳だ。
エピソード
以前、米国で、乗り継ぎが上手くいかず、ある都市の空港ホテルで、一泊を余儀なくされた。その翌日の朝、朝日に照らされた光の中、僕の寝ているベッドの右端に、透き通る金髪のお嬢さんが、座っていたが、今回、お話しさせていただいた、コイツ等は悪質だ。姿は見えなかったけど、悪意を感じる。
しかし、助けて欲しくて、訴えてるだけなのか?僕は何もできない、だからこそ、皆さんはどうするのか知りたくて怪談を読んでいます。
作者神判 時
思わずの本音です。僕は心霊なんて嫌いなんです。信頼できる霊能者(ほんまか?)もいませんし、求めません。だから、怪奇な現象を目のあたりにした人はどうしたのか、が知りたくて怪談を読んでいます。僕は、音、匂い、見える事が同時で感じる事は、あまり無りません。もし、感じなくなる方法があればと思い願います