小学校低学年の時だ
かくれんぼや鬼ごっこ
マンションは公園とはまるで違うスリルがあった
エスカレーター、階段、非常口、駐輪場…
普通にはない「遊具」にぼくらはかなりはまっていた
マンションは今どこでもそうなのかオートロックがかかっている
友達の家のマンションもそうだった
オートロック、マンションに住む者なら誰でも知っているだろう
オートロックも遊びとしては欠かせなかった
ガラスドア一枚なのにタッチできない
悔しそうな顔を浮かべ回り道をする鬼役
こんな「遊具」どこにもない!
しかし例によってそのオートロック機能はマンションに住んでいるやつしか使えない
当然不公平だということになった
で、だ
そいつ俺らにさ
お し え て し ま っ た ん だ
そのマンションのオートロック番号
親の許可があったかは知らないよ
月日も経ってもう僕らも大人になった
そのマンションに住んでいたやつはもう引っ越していない
たまたまそのマンションに寄ったときあの教えてもらったオートロック番号が浮かんだ
(もしかしたら…)
そう思って押したんだ…
ガーッ
開いたよ…
今でもそのオートロックの番号は変わっていない
作者酢物
子供のころの話です
いくつ投稿しても全く文章力上がらん…