「あー。お腹減ったー。」
「早く帰ろっと。」
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学校からの帰り道。
僕はそう独りで呟いた。
家では、お母さんがご飯を作っている頃だろうな。
そう思うと、自然と足早になる。
さぁ、早く帰ろう。
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つぎのひ
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「あー。ダルイなー。」
「風邪かなー。」
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学校からの帰り道。
僕はなんだか身体に違和感を感じた。
その違和感を、僕は風邪でもひいたのではないかと感じていた。
今日は早めに寝るとするか。
さぁ、早く帰ろう。
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そう決めて前に進み始めた僕の視界の隅には、一瞬、得体の知れない物がうつりこんだ…そんな気がした。
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つぎのひ
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「……。」
「なんか頭痛い…。」
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学校からの帰り道。
どうやら風邪が悪化したみたいだ。
これは直ぐにでも病院に行かなきゃな…
けど今日はもう病院終わってるしなー。
そんな事を考えながら、いつもの帰り道にある病院に目がいった。
すると…。
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病院の入り口のドアのガラス部分に、小さい子供ほどの姿がうつっていた。
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へ⁉︎
もう一度しっかりとみてみる。
しかし、そこには何もうつってなんかいない。
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…多分、風邪のせいで変なものでもみてしまったのかな…
そう思った僕は、少し先にある家にもなぜか、気になって目がいった。
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「あれ…?」
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…なんだか、いつもよりあの家の周りの空気が暗いような…?
これも風邪のせい?
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「変なの…」
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おっと、いけない、いけない。
少し時間をくってしまった。
さぁ、早く帰ろう。
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つぎのひ
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「…肩が重い……。」
「う〜ん……。」
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これは参った。
完全に風邪が悪化してきている。
まるで、誰かをオンブして歩いているみたいに肩が重い。
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これは辛抱ならない。
明日、学校を休んで病院に行こう。
そう決めて家へと進んでいるさなか。
僕は見てはいけないものを見てしまった。
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「があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
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……さぁ、早く帰ろう。
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【つぐのひ】
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「…………」
「…………」
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空が赤く見える。
病院も、家も、なんだかよく見えない。
どうなってるんだろう…
僕は今、何をしているのだろう?
…あぁ、そうだった、そうだった。
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さぁ、早く帰ろう。
…どこに?どうして?
何もわからない。
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あぁ、ここは…。
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見てはいけないものが居る場所だ…。
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僕を早くその世界に連れていってよ…。
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さぁ…さぁ、さぁ!
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さぁ、早く還ろう。
作者赤庭玖繰
※必ずお読みください※
この話は、
フリーホラーゲーム「つぐのひ」の
二次創作です。
よって独自の見解などがありますので、ゲームとは別物と思って下さって結構です。
または、先にフリーホラーゲーム「つぐのひ」をプレイしてからお読み下さった方がいいかもしれません。
ご了承ください。