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彼氏と彼女の話でございます。
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私は彼氏とご飯を食べに行き、少し彼の家でまったりしてから帰ることにした。
彼の家には何度か遊びに行った事があり、彼の部屋も自分の部屋のように使っていた。
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暫くまったりした後私は帰ることにした。
「そろそろ帰るね、じゃあまたね。」
「気をつけて帰れよ?家に着いたら連絡してね。」
「うん。ありがとう!」
暗い夜道を一人で帰っている途中で彼の家へ忘れ物をした事に気付いた。携帯を忘れたのだ。
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急いで彼の家へ戻る事にした。
彼の家へ着きインターフォンを鳴らした。応答が無く、何となくドアノブを回した。簡単にドアが開いた。
「◯◯くん居る?出かけたのかな...」
彼はそそっかしいので鍵のかけ忘れが頻繁にあった。
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「あれ?電気どこだろう...」私は電気のスイッチを探した、すると...
「電気はつけるな!」
暗闇の中から彼氏の声が聞こえた。何か鬼気迫るものを感じ、私は玄関から立て膝をついて床に靴がつかないよう気をつけながら、手探りで自分の携帯を探した。
「あった!..なんかごめんね、忘れ物取りにきただけなの。暗いと怖いから電気付けてよね...じゃあ、また明日。」
私は携帯を見つけ、彼氏の部屋をあとにした。
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自分の家に着いたので彼氏にメールした。
「◯◯くん^_^お家に着いたよ!さっきはいかなりお家に行ってごめん!あとドア鍵があいてたから、ちゃんと閉めるんだよ?」
「分かった」
彼からの返信を確認し、私は寝た。
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ねぇ!ちょっとあんたニュース見て!!
母の声で起きリビングへと向かう。
「なにー?朝早くから..今日は休みなのに...。」
「これ、あんたの彼氏のアパートじゃない?違う?」
母の指差す画面を観たると、ニュースには彼のアパートが映っていた。報道内容は アパートで一人暮らしていた男性が殺されたとの事。
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殺害された被害者の顔写真が映った 私の彼氏だった。
「なんで..彼が...なんで殺されたの...」
"なお、被害者の男性は鋭い刃物によって複数回刺されたようです"
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ブーッブーッ...私の携帯が鳴った。
「誰だろう...えっ...どうして彼から」
彼からの電話に出た......
「もしもし?誰....」
「......お前、運がいいな。....あの時電気を付けていた....お前も彼氏と同じようになってたよ。」
「え?もしもし?!貴方は犯人ですか?もしもし?!」
電話口の男はそれだけ言い電話を切った。
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彼女が手探りで携帯を探していたその時、彼氏は犯人に刺され倒れていた。そして、携帯を探す彼女の真横に犯人は刃物を持ってたっていたのだ。
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「電気をつけなかったから...助かったんだ...」
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<おしまい>
作者群青
お客さんから聞いた話なのですが、このご時世あり得ない話ではないと思いました。
常に日常は危険と隣り合わせ いつ誰が狙われるか分からないですね。怖い 怖い