此処に一本の縄がある。
ある男が、この縄を手に取った。
もし、この縄の形状が違ったら、この男は手に取らなかっただろう。
そして此処が、自殺の名所と云うのも重要だ。
男は縄に首を掛けた。その瞬間、縄が切れた。
だが、男は諦めなかった。周りにあった死体を縄から外し、その縄に首を掛けようとした。
此でやっと死ねる。と、男は思った。
数分後、男は死んだ。
死の数秒前、男は思った。
何を持って死とする?自殺と言うのは、自分で自分を殺すと書く。己の力だけで己を殺せる筈が無いだろうに。自殺と言うのは、其だけで矛盾している。
頭を弾丸で撃ち抜かれたりした人は、自分が死んだと思ってないだろ。
自殺も、死の数分前に急性呼吸困難によって、意識消失からの昏睡状態に陥る。
ナイフ等で急所を刺されるor切られた場合も同じだ。多量出欠からの意識消失、そして昏睡状態。
からのショック死。そして、意識消失時は、意識・五感・記憶等は全てストップする。よって、
痛み、苦しみ等を感じること無く死ぬ。
だが待て、しかし人間の、いや、動物の本能で意識消失の前に必ず、死にたく無い等の防衛本能で一時的にして最大の興奮状態になるだろう。
だが何故、私はそうなって居ない?
死に対する恐怖心はある。では何故、私は死を肯定的に見ている。
それに、私は此を何回も繰り返しているようの思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうか、お前が私を殺したのだったな。
~END~
作者退会会員
題名では『R』が鏡文字の『Я』になっていますが、
其こそが、この話の犯人です。
まあ、ちょっとした意味怖ですね(^_^;)
画像は拾い物を加工した程度の簡単な物です。