すみません。本当に中身のないことなんですが、
人に話した夢は現実に起こらないって話を聞いたことがあるので、ここで話させてください。
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高校の時の部活の後輩(Tとします)と私が、見たことのない不気味なマンションの前に、手を繋いで立っています。
多分時刻は深夜。
T『ほたて先輩…どうしましょう…(泣)』
私『どうするも何も…とりあえず、行くしかなくない?』
夢なので、どうしてTが泣いているのか、私達は何に怯えているのか、何となくわかりません。
状況から想像するに、Tがこのマンションに住んでいて、どうも隣の部屋が怖いそうなんです。
住んでる人が怖いのか、幽霊物件なのかはわかりません。
私とTは議論の末、とりあえずいったん家に帰ってから、どうしても怖いのなら警察に通報しよう、という話になり、マンションの階段を上り始めました。
昇ってる間も、Tは半ベソで、私はずっと慰めていました。
T『先輩ー…』
私『大丈夫。絶対手は離さないから。逃げるときも一緒やからね』
そして、Tの住んでいるフロアに着きました。
私とTは一瞬躊躇った後、同時に廊下へ出ました。
奥から2番目のドアがTの部屋だと、直感でわかりました(夢なので)。
わかった瞬間、とてつもなく嫌な予感がしました。
普段は霊感など全くない私ですが、そのときの感覚は間違いなく霊感というやつだったと思います。
その予感は当たりました。
一番奥のドアが音もなく開き、女の顔が覗きました。
その女の顔、完全に右半分が見えていました。
完全に、というのは、地面から鼻筋が垂直に、ということです。
考えてみてください。顔の右半分以外のところは見えていないのに、綺麗にドアから“顔の右半分”のみを出すことは、無理じゃないですか?
首から上が分離しているならまだしも、です。
そしてその女の顔の恐ろしさといったら…。生まれてはじめて、“殺される…”という感覚がわかりました。
女と目があった瞬間、私とTは叫びながら一目散に逃げました。
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はっと目覚めたのは午前3時でした。身体中汗びっしょりで、寝返りを打ちたかったのですが、振り返ったときにあの女がいたらと考えると、怖くて出来ませんでした。
今日、こんな時間まで起きてるのも、寝るのが怖いからです。
あの女が、もう二度と夢に出ないことを祈ります。
聞いていただいてありがとうございました。
作者ほたて
支離滅裂なお話ですみません。本当に見た夢です。