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短編2
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猫舐めずり

夜中の話でございます

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眠気と共に寝室へ向かう

ベッドに入り目を瞑る

時計の針の音が響く

チッチッチッチッ....

決まったリズムを刻む音が遠くの方で聞こえるようになってくる

だんだん夢の中へ...

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耳に違和感を感じ曖昧な覚醒の中

意識を集中させる

ベチャ...ネチャ....

耳を舐められている

とても丹念に舐めるその舌

「んぅ...誰だ」

自分の声が寝室に浮く

「にゃぁ」

猫だ

猫が耳を舐めてくる

何度も何度も舐める

「...もういいよ」

「にゃぁ」

耳を舐める舌が止まる

そして再び夢に落ちる

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今日も眠気と共に寝室に向かう

ベッドに入り目を閉じる

静寂と時計の針を刻む音

だんだん意識が遠のいていき

夢の中へ....

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耳に違和感を感じ曖昧な覚醒の中

意識を集中させる

ベチャ...ネチャ....

耳を舐められている

丹念に舐めるその舌

「ん...何...」

自分の声が寝室に響く

「にゃぁ」

猫だ また猫が耳を舐めている

「にゃぁ...」

「もういいよ...」

舌の動きが止まり 寝室が静かになる

だんだん夢の中へ向かっていくのを感じる...

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次の日の朝、昨晩の耳舐めを思い出す

舐められた耳を撫でながら冷静に考える

自分は猫を飼っていない

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耳を舐めるあの舌は猫の舌にしては大きすぎる

まるで人間の舌のよう

自分は一人暮らしだ

自分以外部屋に誰も居ない

あれは何なのだ?誰なんだ?...,

「にゃぁ....」

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おしまい

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猫の舌は、ザラザラですもんね…私は起きろ!とまぶたを舐められた事がありましたが、痛かったですよ…

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