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短編2
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妙見山異聞禄。

妙見山にて。

以前妙見山クエストなる話を投稿しましたがこれは 別の話。

かなり昔の話になります。

妙見山から登山道を登って行くと小さなダムがあったりします。

そこは少し開けていてボーイスカウトだった自分達はよくそこでキャンプをしたりしていました。

妙見山には心霊現象がよく起こると、云われてますが、、、

未解決の話です。

登山道を登っているとふと何か違和感を覚えました。

あ、この感覚は嫌だなぁ〜と思っていると

道端にボトリとある物が落ちていました。

犬の口。

多分柴犬か何かの口。

顔から鼻先へ伸びている所、、、

何故かそこだけが切り取られたかの様に道端に落ちていました。

口から先、、、頭から胴体、尻尾までは一切見つからず口先のみがそこに転がっていました。

「ヒッ!」

と、声を出す女性T。

好奇心の塊みたいな俺はマジマジと犬の口を観察。

、、、

、、、、、、、、、

犬の口はたった今切り取られたかの様な新鮮な切り口でした。

ここらでは狸やマムシは見かけたりしましたが犬を食べるくらいの熊等は聞いた事がない。

そして切り口が歯等ではなくまるでそこに何もなかったかの様に切り取られたみたいでした。

その日はキャンプを諦め下山し麓の河原でBBQして解散しました。

これが自分達の中での犬の口事件です。

まさに未解決。

それから数年経ちたまたまドライブがてら妙見山に。

まさに無謀。

夜中に怖かった事を思い出しブラブラしながら妙見山に向かっていました。

麓のガソリンスタンドを曲り妙見山に向かって登って行く。

対向車は何もいない。

Tが突然叫ぶ。

「あれ!見て‼︎日本オオカミ!!!」

すかさず俺が突っ込む。

「何言うてるの?日本オオカミは絶滅してるし、、、ただの野犬、、、、、、」

対向車線の端をゆっくり走るモノ。

車の中なのに何故か聞こえるヤツのハッハッハッハッという息。

それが日本オオカミでも野犬でも無いのに気がついたのは数秒経ってからでした。

「T、、、日本オオカミは絶滅してるし野犬でもない。あれは違うわ。」

すかさずT。

「じゃあ何なん?」

俺はゆっくりとTに諭す様に言う。

「よく考えて。俺は対向車がおらんからこの登り道はハイビームで登っててん。ハイビームは明るいやろ?鹿とかがいたらいつもどうなる?、、、そう。目が反射して光るよな?、、、、、あいつ光ったか?目、、、闇色やろ?この世の生き物ちゃうで?、、、もしかしたら目が見えない病気かも知れんけど深夜に徘徊するのはおかしい。」

T絶句。

光が当たっても一切反射しない目。

車内まで聞こえるヤツの息。

どうやらまた自分達は非日常の世界に足を踏み入れた様だった。

妙見山にはいつくかの心霊スポットがあります。

ただ、一つだけ言えるのは何度も足を運べば非日常に足を踏み入れてしまう事があるという事実。

以上。

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あんみつ姫さん。
関西でも有数の異界ですょ。
駅の名前も妙見口、、、異界への入り口みたいですね。

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妙見山 異界への入り口なのでしょうか。

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はなさん。

まさに妙。
不思議な事が起きる山。
名ばかりの霊山でなく本物の霊山だといつも思っています。
妙見山普段は神聖な山なんですけどね、、、

返信

此また不思議な、異空間へタイムスリップしちゃいそうな…犬のからだも異空間の狭間でスパっとか、、なんてね~(*´ー`*)

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