【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

変化と成長 最終話『アラタ怪奇譚』

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

変化と成長 最終話『アラタ怪奇譚』

あれから数日が過ぎた......

あの日、怪我をしたニシムラくんを私の家に連れ帰り手当てをした。

が、その後はアラタに正座させられ1時間以上も説教をされていた。

もう2度と曰くつきの場所には踏み込まないと約束をさせられやっと開放された。

私の中にいる同い年の女の子は落ち着いて来ている。

罪を償うために暫く修行をしたいと言う彼女にアラタは私の眷属にしたらどうかと提案した。

そんな事が私に出来るの?

私はアラタのように修行した訳じゃないし不安だった。

「大丈夫だよ、彼女は協力的だからね」

アラタには2体の眷属が仕えてる。

いつも私たちを護ってくれている。

あんな風に私も出来るだろうか......

「ものは試しだよ、俺も協力する。彼女が望んでるならいいじゃないか」

「うん....じゃあ、よろしく」

眷属にするのに難しい儀式なんてものはないらしく、自然と信頼関係が築けるという。

アラタと眷属は長い付き合いで友人のように信頼しあっているのがわかった。

「一件落着かな」

私と彼女もあんな風になれればいいな......

アラタのセリフを聞きながら羨ましく思っていた。

「二学期が始まったらあいつらに報告するか」

「何を?」

「結婚するってさ」

「ああ、そうだったね」

「なに?忘れてたの?」

「そういう訳じゃ......」

「じゃあなに?どうでもいい?」

意地悪に囁く低い声に返す言葉が見つからなくて、焦った私は変な言い訳をしてしまった。

「け、眷属たちが見てるよ」

「なんだ、そんな事....おい、あっちに行ってろ」

アラタのセリフで眷属たちはどこかに行ってしまった。

「これで邪魔者はいなくなった」

「なんか....可愛そう」

「俺は別に見られてても気にならないけど?呼び戻す?」

「けっこうです......」

余計なお世話かもしれないけどドSの時のアラタってホント俺様で眷属たちも苦労してるんだな....と思った。

Concrete
コメント怖い
7
1
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

>連投ですが・・・
ペンタブ・・・私も欲しいとお店に見に行った事があり
割と安かったので買おうかと思ったのですが、よく考えると
私は文才がない上に絵心もないので無用の長物になる可能性が高く
思い止まっております、ハイ↓

返信
表示
ネタバレ注意
返信

あや様、いつもコメありがとうございます。
そうなんです、アラタはドSなんですよ(笑
本人にあまり自覚はないみたいですが『戦闘モード』の時は超がつく俺様です。
次回作はなるべく早くUPできるように頑張りますので 、またお付き合い下さると嬉しいです。

返信

aoi様、申し訳ありません!怖い、ありがとうございました。

返信
表示
ネタバレ注意
返信

aoi様、お久しぶりです。
ご心配をおかけしまして申し訳ありません(汗
最近はペンタブなる物を購入し、まんまとハマっておりまして.....
もう御一方....確かに心配です、戻って来られるといいのですが。
今回の話しでアラタとユウに込められた名前の意味も紹介する事が出来ました。
ユウは私が10代の頃にペンネームとして使用していた『小澤裕』から取りました。
アラタは某人気漫画の登場人物とカブリ少し躊躇したのですが、これしかないと思い踏み切った次第です。
『冥界の門』についても以前にご指摘させた際、冷や汗ものでした(汗
納得して戴けて良かったです。
お時間....問題なくて良かったです。
相対性理論、難しいです....E=MC²....私には解けません(笑

返信
表示
ネタバレ注意
返信