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僕は時々変な夢を見る
高校1年生初めての春
夢で自称霊能者の友人が出てきた。
出てきたと言っても、彼と話したりするのではなく、ただただ彼の後を追いかける
というような内容だった。
僕は何か喚きながら後を追うのだが、友人は前を向いたまま歩いている。
走っているはずなのだが、走れども走れ
ども追いつかず、曲がり角を曲がった瞬間目に飛び込んだ光景は…
ぐちゃぐちゃになった肉片や、腕、ひしゃげた目玉、歯と言った所謂ミンチ肉状態の人間だった。
後日、その話をその友人本人に話すと
「たかが夢だよ」
と笑った、だけど僕は見逃さなかった
顔は笑っているのだが、目には動揺の色が混ざっていることを。
作者慢心亮
今回は短編です。
怖い夢を人に話すのってめっちゃ難しいですよねー。
私もよくもどかしい思いをすることがあります