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こんにちは。
牡丹でございます。
前作(※蜘蛛)に引き続き、私の家に関する話を書きました。
今回は、私の部屋についての話です。
では、どうぞ。
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夜
当時の私は、いつもの通り、ストレス発散の夜更かしをしていた。
本やマンガを読んだり、友達と電話をしたり、音楽を聞いたりしていた為、夜中の4時過ぎに寝るのは当たり前であった。そんな時によく起こった現象がある。
ベッドが揺れるのだ。
何の前触れもなく、いきなり揺れる。
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この現象が起きたのは、私が高校生の時
いきなり揺れ出し「地震⁈」と思っていたが、携帯でネットを見ても地震速報は載っていない。親や高校の友達に聞いても「地震なんて起こっていない」と口を揃えて言った。
最初は怖かったけれど、こういうことを何回か繰り返しているうちに、揺れるのは、私の部屋にあるベッドだけと気付き、おさまるまでじっと、待っていた。
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そうして3年か4年過ごすうちに、慣れてしまい、遂には揺れるタイミングまで何となく分かるようになっていた。
そして、今夜の2時過ぎ
ベッドは揺れ出す。
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sound:19
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ‼︎
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あー、またか…
揺れると思ったんだよなー
何となく、こう…
今夜、来る感覚した。
今日は揺れるの長いなー
と考えながら、ガタガタ揺れているベッドに平気で寝る私
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ガタガタ揺れるベッドで
早くおさまらないかな、と呑気に構えており、マンガ「○執事」を読みながら、やり過ごしていると
ガタ‼︎
と、一際大きく揺れるとおさまった。
やっと止まった。と思いきや、またガタガタと揺れ出した。
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sound:19
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ‼︎
え?
今まで、2回揺れるなんてことなかったのに…
どうして?
背中に冷たいモノが走り、急に怖くなった。
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ベッドの端に捕まり、お願い止まって!と、先程とは打って変わる思いが私の中にあった。
sound:19
ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ‼︎
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…………………………?
止まった…
止まってくれた…
良かった…
良かった…
脱力して、意識は一気に暗転してしまった。
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またガタガタと揺れることはあったけど、2回は揺れるなんてことはなかった。
そうして、しばらくして現在の恋人である「Hさん」と付き合い始めて数ヶ月後、家の中を見てもらった時のことである。
H:「あー…」
私:「?」
H:「いるねぇ…」
私:「何がいるの?」
H:「…男、女、あと黒いやつ」
私:「…あのさ」
H:「ん?」
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私:「たまに、寝ててベッドが揺れるんだけど…。どれのせい?」
H:「男」
私:「即答?」
H:「うん。」
私:「…何で揺らすの?」
H:「…牡丹みたいに、家族以外の男が入ったことがない部屋は異性の霊にとって、居心地がいい上に好き勝手出来る空間、いわば無法地帯だから。それに、霊以外にもヤマノケのような奴(男をあまり入れない部屋を好み女を襲うモノ)もいるから本当に危ない。今の牡丹は、そういう奴等の良い餌になっているのも同然だよ。」
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私:「…ということは、ベッドが揺れていたのは、好き勝手していた証拠なのね?」
H:「そういうこと。なので、引きづり出す。」
自分の部屋、仮にも私にとって、大事なテリトリーを知らずとはいえ、侵されていたことに対して少しばかり腹が立った。
私を悪いものから守ってくれた上でのイタズラなら可愛いものだと捉えることも出来る。
だが、それもせず、ただ好き勝手したのであれば話は別。
引きづり出すことに対して、全力でお願いしたのは言うまでもない。
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引きづり出し、男は彼の車の中で消されてしまった。
少々手荒なマネだが、仕方ない。
前に色々とトラブルを起こされたのだから。
私は、男が消されている間、家の中にいて一つ知ったことがある。
私の家の中にいる「色々な人達」からしたら、彼は嫌な存在なんだと。
さっきから家の中がざわついてる。
しいて言えば、外から力のある人が来て慌てているようなのだ。家の中で「力」がある人といえば、父しかいないせいか、相当騒がしい雰囲気だ。
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こんな雰囲気の家の中にいたら、落ち着かない上に気分が悪いと思い、彼の荷物と自分の荷物を持って、早々に家を出た。
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家を出て、彼が車の中で教えてくれたがある。
私の家の中に入り、リビングに来た後、一階の物置にいる色々な連中から「死ね死ね死ね死ね死ね死ね」「出て行け出て行け出て行け出て行け!」という声がずっと聞こえていたという。
作者退会会員
読んでくれている方々、ありがとうございます。
今回の話は、私の部屋の話です。
相変わらず、グダグダでダメな文章が多いです。
申し訳ありません。
そんな文章で書かれた物でも、楽しんで頂けるなら、幸いです。
誤字脱字は、ご指摘を。
感想は、コメントにお願いします。