五月蝿い。
朝からアイツらはとにかく五月蝿い。
俺の安眠を妨げる。
ガサガサとゴミを漁り、時にエサの取り合いで嘴を開きながらお互いを威嚇している。
久々に酒も飲まずに睡眠が出来た事に喜んでいたのに睡眠を妨げられた。
あぁ、嫌だ。
しかし俺の住む街には不思議なカラス達がいる。
黒くないのだ。
極彩色なら人から愛されたかもしれない。
あれだけ賢いのだ。
以前公園の水道の蛇口を足で器用に捻り水を飲むカラスを見た。
滑り台を滑るヤツもいた。
まるで人間の様だ。
話を戻すと俺の住む街のカラス、、、羽根が白い。
風切羽が白かったり尾翼が白だったり、、、胸部が真っ白でパンダみたいなカラスもいた。
カラス達が騒いだ時には近くの川を見る。
エサを取られまいと川の土手へ持って行き我が物顔でご馳走を啄むのだ。
俺がガキの頃は子猫を啄むのを見てそうとうショックを受けた。
、、、、、
ギャーギャー鳴くカラス達。
石を投げてやろうかと思い川に出向く。
いつもの数ではない。
あぁ、そういう事か。
せっかくの休みなのに。
もう少し寝てから勉強して夜間の学校行くつもりだったのに、、、
俺はとりあえず第一発見者になった。
カラスは嫌いだ。
【完】
烏ブームな怖話に。
作者パグ太郎
写真も載せましょうか?