ガァー…
・・・
カラスの鳴き声に、反射的に避けようとして目を覚ました。
…一匹のカラスが俺を覗き込んでいる。
俺は、確かカラスの大群に襲われた。
辺りを見渡すと、啄まれ辛うじて人の形を留めた俺が横たわっている。
(な、なんだ…何が起きた?)言おうとして出たのは
ガァー…
*
*
*
え?ガァ…?
俺は身体を確認すると、羽が生えている。そして黒い!カラスだ!!
なんだ、何でカラスなんだ?
「よう、新入り!状況は理解できたかい?」
その声に驚き、振り向くと先程覗き込んでいたカラスだった。…理解なんて出来ない。
「わかんねぇよ…」・・・あ、喋れた
「まぁまぁ、だろうな。ざっと言うと、因果応報。呪いみたいなもんだよ」カラスは言う。
「お前は罪を犯しすぎた、だから呪いがかかった」
その言葉に、俺は憤慨した。
「ふざけんな!意味わかんねぇし!早く俺を元にもどせよっ!」
殴りたいが、羽がバサバサと羽ばたくだけだった
「落ち着けよ、戻る方法はある。
お前のように罪を犯す真っ黒なヤツを探せ。俺たちと同じように償わせるんだよ」
相手を定め呪いをかけられるのは、リーダーのみ。
「ああそうかよ、じゃあさっさと決めてくる。じゃあな!」
その場を去ろうとした時…
「お前、年功序列って知ってるかい?ここには、お前のようになったヤツが沢山居る。みんな、順番にリーダーになるんだよ…次は私だ」
振り向くと…さっきから喋るカラスが真っ黒な目を光らせ、俺を見据えていた。
上を見上げると、木々を埋め尽くすカラスの群れ…
*
*
*
俺は一体何番目なんだ…
見上げたまま、途方にくれる俺にカラスは言った
「言っただろう?・・・呪いだと」
作者トド
お読み頂きありがとうございました!
ちょっと、その後が書きたくなったので…
即席なので言葉が足りないかと思います
失礼しました!
(((^^;)