前回の『こっくりさんの話』
の補足話というか実際にあった話をちょっと書いてみようと思います。
ちょっと胸糞の悪い話(人を騙したり陥れる系)になるのでそういうのがダメな人は見ないでくださいな。
大丈夫!!という心優しい方は
今回も無駄に長い駄文となりますがお付き合い下さい。
ちなみに長すぎて前後編です(白目)
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私が高校生くらいの時に
『自称霊感少女』が隣の科にいました。
学校がクソ田舎の山奥にあり
古い木造りの旧校舎(特別教室として使っている)と
コンクリの新校舎(通常教室や職員室、保健室がある)
に分かれている学校でした。
ちなみに工業高校です。(私は建築科でした)
男女比が4:1という女子が少ない学校だったので
そういった心霊話もごく少人数で盛り上がっていたのですが
やはり高校生ともなるとちょっと目立ちたい。
異性の気を引きたいお年頃だったのでしょう。
『自称霊感少女Sさん(仮名)』は毎日のように
「旧校舎の木工室に腕のない男の子の霊がいる」
「保健室の奥のベッドは誰もいないはずなのに人の気配がする」
などと言っていました。
そんなある日、私に
S「望月君って弓道部だよね?弓道部の練習に使ってる的の一番左の所に背の低い男子生徒の霊がいるから気をつけた方がいいよ」
と言ってきました。
まぁ、結果から言うといないんですけど。
私は
『はー。この子が噂の霊感少女Sさんか可愛らしいのに残念な子だぁ』
と全く関係ない事を考えていました。
ちなみにですが私が見えたりする事は小中学校からの同級生数人(何人か同じ高校だった)しか知らず、別段そういった話もした事がないので知られてはいませんでした。
しかし、高校以前からの知り合いから
「旧校舎のトイレに何か出るらしい」だの諸々噂は聞いていましたがそのような事は私が感じる限りでは特にありませんでした。
(むしろ定期的に裏の山から猪やら鹿がコンニチハする方が怖かった)
…話を戻しましょう。
適当にあしらっても良かったのですが、自分が毎日朝と放課後、部活動に勤しんでいる場所の変な噂を立てられるのも困る。
弓道なので集中力が必要なので野次馬が来て騒がれると部活にならないと思い
ちょっと相手をしてあげようと
私「…その少年ってどんな感じ?」
と聞いてみました。
するとSさんは興味を持ってもらえたのが嬉しいといったように得意気に話しはじめました。
S「前髪がちょっと長めで猫背の身長160センチちょっとくらいの男の子でネクタイが緑色。ワイシャツだけでブレザーを着ずに持ってるの。私が感じる限りでは5、6年くらい前にいじめかなにかで死んじゃったんだと思う… 」
と。
その話を聞いて私は思わず吹き出してしまいました。
悪気があったわけじゃないんです。
ただ、その高校は兄も通っていて5、6年前に卒業しているのですが。
4年くらい前まで制服は男子は学ラン女子はセーラー服だったんです。
兄の卒業写真は学ラン、セーラー服です。
当時、一部のお母様方から『今時学ラン、セーラー服はダサい。ブレザーにするべき』という貴重なご意見があり変更になったのです。
うちの母は「制服にーちゃんのでいいよね」と言っていて私も「兄ちゃんの制服全然きれいだし別にいいよ余計な金かかんなくていいじゃん」と言っていたのに結局買うハメになった挙句ブレザーのデザインがダセぇと嘆いていたので覚えていたのです。
すぐ話が脱線して申し訳ない。
その事をSさんに伝えるとカッと顔を赤くして
S「4年前!!それくらいだわ。私も完璧にわかるわけじゃなくて何となく時間しかわからないから」
と言い訳をはじめました。
そこで少しかわいそうになりましたが確かな情報(彼女の中では)に修正したところで噂を立てられるのもまた困ります。
私「…あのね。弓道場って神聖な場だから神棚あるし盛り塩もしてるし… 何より弓道自体が魔祓い厄祓いに通じてるし… 仮に幽霊が存在したとしてそんなところにわざわざいるとは思えないんだけど」
と言うと彼女は更に顔を赤くして
S「そんなの(盛り塩とかの事だと思う)素人がやってることでしょ!!効果があるわけないじゃん!!」
盛り塩って素人が簡単に出来る厄除けだと思うんだけど効果ないって言っちゃうかーなどと苦笑してると続けて
S「折角人が親切に教えてやってるのにバカにしてる!!あんたなんて呪われればいいんだ!!」
的なことを言って去っていきました。
おぉ、呪われろと来たか。恐ろしい事だー
しかし怒らせてしまった。変な噂が流れるだろうなー困ったなー
と思いながら件の弓道場へ向かい神棚に手を合わせて『呪われませんように』などとお祈りをし、部活に励んで帰りました。
つづく
作者望月 優雨
私が学生の頃
小中高校と必ず霊感少女、少年がいたのですが皆さんの周りはどうでしたかね?
私も傍から見たら大差ないのでしょうけど少なくとも
「どこどこにこんな感じの霊がいる」
などと言いふらしたりしませんでした。
だって存在に気付いてるって気付かれたら面倒くさいじゃないですか。
「何見てんだコラァ」
と田舎の程度の低いヤンキーの如く付き纏ってくる輩もいるというのに見えてるのが事実だとしても自分が見えてるとアピールしてまわるとかチャレンジャーだなーと思っていました。
まぁ、この話はそういうのとはあまり関係ない話で特に心霊系の話ではないのですけど。
【追記】
仕事が忙しくなるかもしれないのでこちらの話の後編の投稿は少し間が開くかもしれません。
多少中途半端ですが、前編単体でも問題ないように書いたつもりですが
後編を待っているという方がいらっしゃいましたら大変申し訳ございません…
(そんなに閲覧数多くないのに何を言っているのか私は)
なるべく早めに投稿したいと思いますが後編の投稿は未定です。