私の住む集合住宅は、屋上からダイブした人が二人ほどあり、その人が住んでいた部屋に住まう人は、精神的に病まれたり、
脳梗塞で倒れたり、
事故に遭ったりされて退居していかれます。
その部屋に住む人がおかしくなる兆候は、夏場以外でも、部屋におられる時は、入り口を全開にされて過ごすという事です。
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ああまた始まったと思っていると、ドアの開け閉めが乱暴になる、夜中に怒鳴り声をあげるようになる、他室の住人とのトラブルが、起こり始めると、はじめに言ったような事で退居されるようになります。
それが最近、その部屋の(長い間空室だった)隣室に越してきた方が夜中に大声を上げるようになりました。
その二つの部屋から見て一番奥の部屋が私の住む部屋です。
一番怖かったのは、脳梗塞で倒れて親戚に引き取られた隣人でしたね。
かなり暴力的な方で、傘がなくなったといえば、
傘返せ泥棒!
と叫び、ドンドンと扉を叩き、郵便受けを傘の柄で叩き外したり、
ゴミ出しをしようとビニール袋を持って部屋の前を通ると、
部屋の前をゴミ持って通るな!
と怒鳴ったりしてました。
鍵などうっかり閉め忘れていると部屋の中に道で拾ってきた天板のないテーブルの枠とか、葬式の花立の脚とか投げ込んできたりしてました。
その方が親戚に引き取られて帰った先が今回大震災があったところらしいですが、
それは本題から外れますから話を戻します。
お隣さんと、そのお隣さんが、そういう状態なのです。
そう言えば昔、空き部屋になる前に住んでた方は、大音量で真夜中にギターを弾きまくってました。
どちらも告知物件だった部屋です。
因みに三階に住んでいて、屋上からダイブされて下に停めてあった軽トラックに荷台の縁に激突して、辺りが血の海になった方の後に、
その部屋に入った方は、なぜか、毎日お経を唱えていて、
その蝋燭の火の不始末でボヤを出して、退居されていきました。
大音量で、ギターを弾いていた人の前の住人は孤独死されていたといます。
隣室とその隣室が事故物件なのでしょうかね。
近所ではこの集合住宅の事は、インケツと呼ばれています。
いや、口の悪い人だと、どインケツと呼んでました。
でもスリル満点の退屈なしの良い物件です。
霊視できる人は、霊道が私の住む階とその上の階の間を通っていると言ってました。
それで、その方に、
どの辺り通ってます?
とお尋ねすると、
えっ?どの部屋にお住まい?
と訊かれて
あの部屋
と指差すと、
ああ、
と言ったきり返事が無かったです。
なんか、急に用事思い出したと言って、急いで帰って行かれました。
それからお忙しいようで、その方とは連絡取れません。
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shake
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この集合住宅は築後50年近く、そろそろ、私の部屋の天井崩れ始めてますよ。(^O^)
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この状態です。(実物画像)
物理的にはこれが一番怖いです。
作者純賢庵
実話怪談ですが、会話が少ないので、読み辛いかもしれません。
物件物と思って御読みください。