俺のばぁちゃん、凄く変わっていた。兎に角、人脈が凄く政治家から有名企業の偉い人から柄の悪い方から警察の偉い人まで、ともかく凄かった。俺の母と男3人子供がいたが3人とも大手企業に就職している。それに俺達孫世代に葉子ちゃんと呼ばせていた(笑)
俺は多分孫達の中で一番愛されていた。
出来の悪い子だったからなのか?今となってはわからないが。
そんな葉子ちゃんが、もう長く無いから会いに来てと本人から電話。
『普通自分で言わないよ。そう言う人ほど長生きすんだって』
と軽口を吐いていた。だけど凄く気になって自分の両親に電話すると、今電話しようと思ってた。と。そして昨日から危篤で危ないと。あんたに会いたがってたから会いに来てと。妻と産まれたばかりの長男を連れて、飛行機で葉子ちゃんの所に向かった。
病院に着くと意識は一時的に戻っていた。
でも誰が誰だかわからない。自分の子供すら判断出来ずに誰?と言ってるような状態だった。しかし俺が近づくと徹人来てくれたの。っと葉子ちゃんは俺と俺の妻と子供の名前を呼んでいた。
近づくとありがとねと言ってまた意識が無くなってそのまま他界した。
だけど不思議なんだよな~。
葉子ちゃんは俺に電話した時、もうすでに病院にいて意識が無かったはずなのに葉子ちゃんの家電から着信だったんだよな~。
作者徹人
葉子ちゃんは不思議な魅力があって凄く優しい人だったな~と命日だったので書いてみました。怖くなくてごめんなさい。