先に話しておきますが実話な為おちはありません。
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北海道の高校に転入するために入った寮で色々な心霊体験をしてきたのですがこの体験だけは何故か親近感がわきました(笑)
男ばかりの寮のため夜は酒盛りそして喧嘩の話に女の話。暇になってくると怖い話何かもよくしていた。
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その寮には良く見かけられる霊がいた。廊下を歩いていると非常階段の方から首がない長身の男が歩いて来ると言ったものや小さいオジサンが目の前に出てきたとか般若の顔が顔の回りをクルクル回るとかとにかく沢山あったが、どれも眉唾物であった(笑)
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ある日親友の京介と二人で馬鹿話をしていると隣の部屋の同級生(かず)が女の声がすると部屋にきた。俺はまた冗談言ってるな~と思い、かずのへやに行くと確かに女性の声が聞こえる。寮は男性用だったので女性の声はあり得ない。それに声は俺の部屋から聞こえる。そして複数の女性の声がする。部屋に戻り京介に言うと女ならお化けでも何でも良いやと3人で普通に話していました。
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話に飽きて来た頃俺は時計を見ると2時過ぎ。ふざけ半分で
『今急に電気消えたら怖くない?』
と言うや否や電気が消えた。部屋の外にあるブレイカーを見る。何故か落ちている。人がいた形跡はない。人が歩けばどんなに静かに歩いても音が響いてしまうから人が居たわけない。
次に
『今ノック来たら流石に怖いね』
と言ったと同時に窓にノック。
俺の部屋は4階だった為あり得ない。
その後は思い付く事を言ってみる。
京介が
『今コンポの音楽が大音量で…』
いきなりコンポが大音量で鳴り出し…
かずが
『窓の外に兵隊が歩いてるような足音が…』
と言ったと同時に外から大量の人が歩いているような足音が…
何でも行った事が起こるならと、俺は
『部屋がお金だらけになる』
と言ってみる。勿論なるわけない(笑)
だけど3人は暴走していった。
かずが
『廊下に長身の首がない男が立ってる。』
と言ったがなかなか見る勇気が出ない。
俺が
『居るわけねぇ』
と扉をあけると確かに居た。
天井に吊るされた非常口の緑の標識まである長身。だけど顔はない。怖いと思う前に何故か笑えた。
その後も思い付く事を色々言った。
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怖い筈なのに何故か楽しくなっていた。
京介が禁断の一言を言う前までは………
『姿を見せろ』
その一言、言ったと同時に部屋の空気がはりつめた。
温度も下がり空気が圧縮されたような感覚になり部屋の中に俺たち以外の誰かが居る感覚がした。
その時急な耳鳴りと何か激しくぶつかった感覚があった。そして意識が落ちて行く。薄れ行く意識の中で、笑っている複数の女の子がこっちを覗きこんで何かを言ったが起きたときに覚えてはいなかった。
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翌朝3人で話したがその女の子を見たのは俺だけでした。その後そんな現象は一度もなくその寮を出たのでその後はわかりませんが、霊に遊ばれた感が否めない感じでした。
作者徹人
余り怖く無いです。
ただあのとき誰かを呪ったらどうなったのかな~?なんて思います。逆に他の人に自分が呪われたらって思ったら少し恐怖ですよね。当時は何故か怖いと思えず笑い話の部類で話してましたが誰も信じてくれなかったな~。