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俺は剣術師範の父のもとに生まれたが、生まれつき目が見えなかった。しかし、父はそんな俺にも竹刀をにぎらせ剣術を教えた。
幸か不幸か、俺は目が見えない代わりにその他の感覚が特別に鋭く、目が見えなくとも、刀を振るうことができた。ただ、俺の感覚の鋭さは尋常ではなく。それがわかると、周りの者達は人並外れた俺の力を恐れ、次第に近寄らなくなっていった。
幼い頃から剣術を仕込まれて育った俺には、それでも刀を手放すという選択肢はなく、一人になっても刀を振るって生きていく道を選んだ。
そしてある時、一人の男が俺の前に現れた。その男は言った、世界を変えたくはないかと、俺はその時からこの男の組織のために刀を振るうことにした。
そして今、俺は新しいリーダーのために刀を振るおうとしている。
「この組織の理想のために俺は最期まで刀を振るおう。」
作者白真 玲珠
第1章→http://kowabana.jp/stories/28057?copy
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第4章→http://kowabana.jp/stories/28060?copy
第5章→http://kowabana.jp/stories/28061?copy