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その日の朝、革命は静かに始まった。
革命の作戦は、瞳が見た未来をもとにねられたものだったため。滞りなく進んだ。
永田町国会議事堂を襲撃するにあたって、まずは千里が誰にもばれない速さと正確さで警備全員を排除した。
「よし、排除完了。あとはお願い。」
千里の連絡を合図に座頭を戦闘に革命団が議事堂内に侵入する。当然内部にはSPがいるが、座頭のすぐ後ろについていた磨那呼が動きを奪い、座頭が流れるような動きで次々と切り捨てていった。
SPが全員排除された頃、真司がメガホンを持ち議事堂内で官僚相手に呼びかける。
「よく聞いてくれ。俺たちはあんた達と争いたくはない。俺たちの要求を聞いてくれればこれ以上は何もしない。」
その真司の言葉をその場にいた官僚達は受け入れようとしたが、その時、一人だけ逃げ出していたのか一人の官僚が駆け込んできて
「今警察を呼んだ。すぐに警察がここを包囲する。君たちにできることはすでに何もない!」
そう叫んだ。
その言葉に真司は
「交渉決裂だ!よく聞けお前ら、お前らが普通でいられるのは、俺たちみたいな普通ではないとされる人間がいるからだ!にもかかわらず、お前らは俺たちを押さえつけ、排斥しようとする。お前らはこれから、その矛盾に殺される!」
そう叫んだ。
それを合図に座頭が目にも止まらない速さで、官僚達を全員切り捨てた。
間も無く警察が到着したがそれも瞳が視た未来の通りで、朱里が張っておいた結界で中には入れず、立ち往生しているところを千里が全員排除した。
そうして、国会議事堂の襲撃はあっけなく終わった。
国会議事堂の襲撃を成功させた革命団は、インターネットを介して真司の声を全国に流した。
「よく聞け、全日本国民よ。今日我々は国会議事堂の制圧に成功した。よって、この時よりこの国のトップには我々が立つ。だが安心しろ。我々はお前達に危害を加えるつもりはない。これからは真に平等で、自由で、愛に満ちた平和な世の中になるのだ。尊い犠牲の上に、我々は理想郷を築いたのだ。」
その放送は瞬く間に全国に広まり、全国民が真司の声を聞くこととなった。それにより、理想郷の実現に疑問を抱く国民は1人もいなくなり、瞳達は自分達の目的を成し遂げたのであった。
「フフ、私が視た通りの未来だわ。これからは、この理想郷が永遠に続くのよ。フフフ…。」
作者白真 玲珠
失敗作 完全版完結です。
連投すみませんでした。
そして、最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
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