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中編4
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13階段

music:4

*この話はフィクションです。

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僕は、社会人になり両親のもとを離れて暮らすことになりました。

この話はそんな僕に起こった忘れることの出来ない話です。

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(早く終わらないかな)

僕はその日行われた、高校の同窓会にいました。

僕には友達と言う友達が少なくこの日もずっとスマホをいじっていた。

こんな僕が同窓会に来た理由は、ある人物に会いに来るためだ。

親友「よぉ!元気にしてたか。」

僕「うん、早速で悪いんだけど相談があって…」

僕「家を引っ越すんだけど、どこか良い家ない?」

なぜ僕が親友に相談したかというと、親友は不動産屋で働いているからだ。

親友「良い家かぁー、どんな家が良いんだ?」

僕「なるべく安い家」

親友「安い家かあるにはあるが、あそこはな…」

僕「安いならどこでも良いよ」

親友「お前は幽霊とか信じるか。」

僕「いきなりなんだよ。まぁそんなもんは信じてないけど」

親友「あそこはな、住んだ奴全員が、行方不明になっているんだ。」

僕「へぇー、面白そうじゃん。俺そこに住んでみるわ。」

親友「俺も詳しいことは知らないから明日見に行ってみるか。」

僕「分かった。今日は、ありがとう。」

しばらくして、同窓会が終わり、俺は家に帰った。

(行方不明になる家か面白そうだな)

僕は、最近することがなくとても退屈していたので恐怖心よりも好奇心が勝ってしまった。

このあと、何が起こるかも知らずに・・・

次の日、親友に連れられてきたのは、ごく普通の家だった。

親友「とりあえず、入ってみるか。」

中に入ると、思った以上に綺麗な空間が広がっていた。

(お化け屋敷を想像してたのにな)

家は2階建てで、1人で暮らすには、少し広い程度だった。

親友「どうだ?」

僕「とても良いよ。それでお値段の方は・・・」

親友「500万円だ。」

僕「嘘だろ。築10年も経ってないだろこの家」

親友「そのくらいヤバイって事だろ。本当にいいのか?」

(確かにヤバそうだけど、こんなに安い家は他にない)

僕「うん。安いし幽霊なんてでないだろ。」

1週間後には、引っ越しの作業も終わり、

その家に住む事になった。

その日の昼、昼寝をしていると、死んだ弟が僕を黒い霧のようなものから守る夢を見た。

(アイツが生きていたら大学生になってたのか)

僕には、弟がいた。幼い頃、事故で死んでしまったが・・・

その後、普通にテレビを見たりゲームをしていたが、

異変は、その日の夜に起こった。

突然目が覚め、時計を見ると時計は、2:00を指していた。

(最悪な時間に起きてしまったな)

しかし最悪な事はそれだけではなかった。

music:3

1階の方から音が聞こえてくる。

ズズズ…ズズズ…ズズズ…

(何か引きずっているような音だな)

僕は何故か落ち着いていた。音に耳を傾けていると、

その音は、階段をゆっくり上がってきているようだった。

まるで、僕のいる寝室にむかってきているかのように・・・

僕は怖かったが好奇心に負けドアを開けてしまった。

そこには首の曲がった血まみれの男がこちらに向かって体を引きずって階段をゆっくりゆっくり上がっていた。

music:6

ヤバイ!直感がそう言っていた。

(どうする、逃げ道がないぞ)

僕は急いでドアの前に机や椅子を置きドアを塞いだ。

(こんなものでどうにかなるのか)

(アイツは、今どれくらいのところにいる)

耳を澄ますとまだ5段目のようだ。

(まだ時間はある)

僕は親友に電話を掛け、助けを求めた

僕「ヤバイ、得体の知れない奴が俺の部屋にこようとしているんだ。

助けてくれ」

親友「なんだと!分かった俺もすぐ行く」

僕 「ありがとう。ありがとう。」

僕は、涙で顔がぐしゃぐしゃになっていた。

僕は、布団に潜りガタガタ震えていた。

(死にたくない死にたくない)

しばらく時間が経つとズズズと言う音も消えていた。

そして、ドアが開く音がした。

親友「おい!大丈夫か。」

僕「うん。ありがとう」

僕が布団を出ると・・・

「オマエモシケイダ。」

僕「えっ」

バタッ 僕は意識を失った。

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music:4

目を覚ますと親友がそこにいた。

親友「よかった。」

僕「ここは?」

親友「病院だよ。」

後で聞いたところによると、親友が家に来ると寝室のドアが開いていて、僕が倒れていたそうだ。意識を失う前に

最後に僕に話しかけたのは、親友ではなかったらしい。

親友「一応何か取り憑いているかもしれんからお祓いしてもらおう。」

僕「分かった。」

お祓いをするため僕たちは、ある有名なお寺に行った。

お祓いを済ませ、親友にもお礼を言い僕は実家に帰った。僕の買った家は売り、次は、アパートに住む事になった。

(俺が体験したのはなんだったんだろう?

最後の言葉は一体…)

後日談

何故僕が行方不明(たぶん死亡)しなかったのかと言うと強い守護霊が僕を守ってくれたらしい。守護霊の正体は、僕の死んだ弟らしい。

その話を聞いた時、僕は、声を上げて泣いた。

もう1つ、あの霊は、階段が原因だそうだ。

13階段……僕の家は13段、階段があったそうだ。

親友に聞いた話によると、昔、死刑台の階段の数が

13段だったそうだ。たぶん、死刑囚の呪念が僕のところにきてしまったのだろうか?

今もあの家(死刑囚)は、新たな住人(道ずれ)を待ち続けている。

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ちっちっち♪さんありがとうございます。

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