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この話は、私のクラブの後輩の話です。
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ある日の夜、後輩...まあ(S)と名乗りましょうか。
その(S)が夜中の12時過ぎまで起きていました。
ですがだんだん眠くなってきたので夜中の1時くらいに眠りにつきました。
ですが、それから30分後パッと目が覚めたんです。
なぜだかわからないけど反射的に...
もう1度寝ようとしましたが、目が覚めたため眠りにつけませんでした。
(S)はそのまま飲み物を飲むためキッチンへ向かいました。
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キッチンへ行き、お茶をそそいで電気をつけずにその場で飲む。
そうやって、くつろいでいるとある事に気づいた。
(S)の家は、コンロの横に荷物が大量におかれてあり、その大量に置かれてある荷物の後ろに裏口の扉があり少し荷物の隙間から、外が見える。
その、外に誰がが立っているのだ。
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その瞬間(S)は足の震えが止まらなくなった。
すぐさま、戻ろうとしたが足がすくんで動けなくなった。
この時(S)の頭の中は、二つの事で揺れ動いていた。一つは足を思いっきり動かして寝室に戻るのと、二つ目は、興味本位で扉をあけるのと...。
だが、普通誰もが一つ目の方を選ぶのだが、(S)は二つ目を選んだ。が、やはり怖さが(S)を襲う。
その時だ...。
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扉の前にたっている男らしきものが、扉を叩く。
そして、喋り出した。
「なぁ開けてくれよ...(S)ちゃん...。」
「聞きたいことがあるんだぁ...。なぁなぁ...。」
(S)は名前を知っている怖さと、質問を聞いてみたい興味本位が心に湧いてきた。
(S)は興味に勝てず扉の前に置かれていた荷物をすべてどけ、鍵を開けて扉を開けた。
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「あの...。だれですか?こんな時間に...。」
すると男が家に入るスレスレまで近寄ってきた。
「あはは。出てきてくれたんだぁ。いやぁ質問がしたくて。」
「なんですか?ねむいんですけど...」
「えっとねぇ。ここって部屋数6つだよね?」
「はい?」
家の部屋数は実際に入らないとわからないはずだか。その瞬間に(S)の背筋にゾクゾクと電気がはしった。
(S)は恐ろしくなり、扉を閉めようとした。だか男が立っているため扉は閉まらない。
「痛いなぁ。何するの...。」
「どいてください!!」
(S)は強引にとびらを閉めた。そして鍵もしめる。
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(S)はハァハァいいながら、寝室に戻り眠りにはいった。
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~次の日~ 昼の3時頃
「昨日の誰だったんだろ?」
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「!?誰だろ...。はーい!」
(S)はインターホンのカメラを覗く。そこには昨日の男が映っていた。
「なっ......。な、なんですか?」
「裏口の方に忘れ物をしたんだ...。取りに行っていいかな。」
「.........。勝手にどうぞ...。」
男は、スタスタと歩いていき、そのまま帰って行った。
「やっと行った...。」
(S)は他に何もないか裏口の方を確認しに行く。
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そこを見た瞬間、(S)は言葉を失った。
そこには血のようなものが広がっていたのだ。
だがその血に違和感を覚えた。
(S)はその血に顔を近づける。そして匂いを嗅いだ。
「...。ケチャップ?」
そう、血のように思えた赤い液体はケチャップだったのである。
(S)はこれを母に報告しようと、母を呼んだ。
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「お母さんこれ見て!」
「何?」
(S)の母はじっくりと周りを見わたす。
「何もないじゃない...。」
「え!?赤い液体あるでしょ?」
「ないわよ。」
「そこに............。って、あれ?な...い。」
「何を言ってるの?さっきから。」
「さっき、ピンポーンってなったでしょ?その時変なおじさんが来て裏口の方に行って帰って行ったの。そしたらそこにケチャップがこぼれてて...。」
「......。え?いやいや。さっきピンポンなんかなってないし。あなたが言うケチャップなんかないし。大丈夫?おかしくなった?」
「なんで...。確かにピンポンの音聞こえてたし。ケチャップの液体も確かにそこに...。」
(S)の母は、ため息をつき中へと入って行った。
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あとから分かった事.....それは.この日(S)のおじさんの命日だった事。
(S)の母が、「多分おじいちゃんがあなたに会いにきたんじゃない?」と言っていたらしい。
だが(S)は、「あの人.........................................。私のおじいちゃんじゃ......ない.........。」
と断言していた。
作者SnowRin
久しぶりの投稿です。(o^^o)/
この話は、近くに住む私の後輩の話です。
私は最初この話を聞いた時、何をいっているんだ?と思ったけど。後々凄く怖くなりました。
いやぁ、気味悪いですね。特にケチャップをこぼしている所と母が見えてないところ。((((;゜Д゜)))
投稿を休んでいた理由...
このごろ体調をくずしてまして!楽しみにしてた人ごめんなさいm(。>__