長編13
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幼馴染み⑩

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ダダダダ

美「 ちょっと希美ぃ!! 待ってよぉー!」

希「 いやー!あの女が来る!いやーー!! 」

ダダダダ

優「 ハア、ハア、おい美穂! これどこ向かってんだよ? 校舎から逃げ出すどころか階段あがってんじゃねぇのかこれ?」

美「 そんなこと知らないわよ、私に聞かないで!つか、赤い女って真子さんが言ってた男の子の母親の事でしょ?! な、なんで希美があんなに慌ててんの?!」

優「 ハア、ハア、分かんねー、分かんねーけど、もしかしたらほら、お前達も以前に会ってるんじゃないのか? あの女に…あの赤い服の女に!!」

美「 …え?赤い服の女…?…うっ! 」

優「 お、おい、どうした?」

美「 痛い!頭が痛い!!」

優「 だ、大丈夫か美穂。おい、しっかりしろ!亮輔、お前はこのまま希美ちゃんを追ってくれ!」

亮「 あ、ああ、分かった優人!任せとけ」

ダダダダ

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美「 …… う…」

優「 美穂。気がついたか? 」

美「 …う、うん。あれ?希美は? 」

優「 ああ、亮輔が追いかけてるから安心しろ。あいつ陸上部だから足めちゃくちゃ速えし…

それより美穂、頭は大丈夫か?さっきすんげー痛がってただろ?」

美「 うん、もう大丈夫だよ優人。ありがと。でも、あの頭痛のおかげで全てを思い出したわ」

優「 思い出したって…何を思い出したんだ? 」

美「 …うん。あのね、

あの時、私と希美は優人達がトイレに閉じ込められた後に、突然現れた赤い服の女に襲われたの。トイレでイジメられて殺された正一君の母親にね。

でも、私達は一時的に解放された。この建物で見た一切の記憶を消されて…」

優「 記憶を?なんでお前達だけ解放されたんだ?」

美「 それは、川口くんをここへ連れて来る為よ。あの女は私たちをうまく操作して、本当のターゲットをここへおびき寄せるのが狙いだったの」

優「 わ、わり、俺バカだからいまいち話がわかんねーな」

美「 あの女は言ったわ。 私と優人と川口くんの家族全員を皆殺しにするって。根絶やしにしてやるって」

優「 あ、ああ。それは俺もあの女から聞いたよ… でもさ、何で俺達家族全員が狙われなきゃなんねぇんだよ。あのガキもあの女も俺達とは何の関係もないだろ?! 」

美「 あのね。あの女が言うには昔、正一君をイジメてた主犯格は、川口くんのおじいちゃんと私のおじいちゃんだったんだって…

それで、いつも一緒にいて見て見ぬふりをしていたのが優人のおばあちゃん、光代おばあちゃんだったの。みんな幼なじみで、仲が良くて、いつも三人一緒だったんだって」

優「 …ま、まじかよ。なるほど、そう考えると辻褄が合ってくるな、ちきちょー」

美「 元々は正一くんも入れて四人が仲良かったらしいんだけどさ。何かの理由をきっかけに、正一くんだけがイジメられるようになったらしいの」

優「 なるほどな…てか美穂さ。なんでお前がそんなに知ってんだよ?ちょっと詳しすぎねえか?あの女がそこまで詳しく教えてくれたのかよ?」

美「 えっ、あっ、本当だ… なんでだろ?」

『…よしカワミホ。カワぐチは…どうシた?』

優「 う、うわ出た!! 」

美「 … ふっ、いないわよ! 」

『ナ、なゼだ?』

美「 ふふ、なぜかですって? 」ゴソゴソ

優「 んっ? 美穂なんだよその襷掛けタイプの妙にスタイリッシュなバックは? 」

美「 さあ、これでも喰らいなさいクソ女!!」 バサア

『おイ… ヨシおか…みホ。…イマお前は私に何ヲ撒きかケ…た?』

美「 ふふん。塩よ塩!オバケの嫌いな塩に決まってんじゃない♪ ふふふ あら、大蒜も入ってたわwww それー!」

ビューン、カコン!!

カラン…カラン…カラン…

『テメエだけは、コロ… ス… ぶチ… コロ…ス…!』

優「 ば、馬鹿。 こいつに塩は効かねえんだよ!ヤバイ、まじで切れてんぞこの女!早く逃げんぞ美穂!!」

美「 え、え、まじで? 」

ダダダダ

『…あ…あいツラ…ふざけやがって、マジ…ブっ…こロス』

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校舎屋上

亮「 ハア、ハア、や、やっと捕まえた! 希美ちゃん足もんのすごく速いね。陸上部入れば?! ハア、ハア」

希「 あれれ!?やだ、なんで屋上なんかに来ちゃったんだろ?美穂は?もう嫌っ!早くお家に帰りたいよーー!!」

亮「 そ、そうだよ!逃げなきゃダメなんだ、早く!ほら行こう! 」

『…オネ…エちゃん』

希「 きゃ、何?誰この子?! 」

亮「 う、うわ出たぁ!! こ、こいつだよ例の男の子! ひぇ〜ごめんなさい!」

『…グスン… ご…メン…ナサい… ゴメン…ナサい…ゴメンナサい…ゴメンナサい…ボクが…ワルい…んダ…ゴメンナサい…ゴメンなさい…ヒック…グスン』

亮「 な、なんだこいつ。急に泣き出しやがって…」

希「 ど、どうしたのボク? んーもう泣かないでいいから。良かったらお姉ちゃん達にお話聞かせてくれない? 」

『えっ、ハナし?」

希「 そう、君たちはなぜ私達を捕らえようとしているのか。あの赤い女はいったい何者なのか。そしてキミはどうしてそんなに悲しんでいるのか?」

『う、… ウん』

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希「 …そう。そうだったの。ありがとう話してくれて。そんな事があったんだね。正一君、辛かったね…ぐすん」

『…………。』

希「 でも正一くんの言う通り、私もお母さんのやってる事は間違いだと思う。そんな事をしても誰も喜ばないし、解決になんかならない。現に正一くんが一番嫌がってるんだもの。

それにお母さんはイジメが始まった本当の理由を知らない。 そこが一番の問題だね」

亮「 うううう、ズズッズズズズ…うう…ヒック!! 」

希「 ちょっと亮輔くん泣きすぎよ、泣きすぎ!!」

亮「 うう、俺ダメなんだよねこういう話…ズズズズ… 辛かったなぁボク。本当に辛かったよなぁ。ヒック…うううう」

希「 …ま、まぁとにかくさ。一刻も早くあなたのママにこの事をちゃんと伝えないといけないわね。早くしないと私達みんな殺されちゃう」

正一『うん。タブん』

希「どうしよう… この際、正一くんからママに直接伝える事ってできないの? 」

正一『…それはムリ… だってボク…しらないコト…に…ナッてるカラ』

希「 えぇ〜!!ちょっと待ってよ正一くん。あんたチビだけど一応男の子なんでしょ?ちゃんとおちん◯んも付いてんでしょ?

彼女、あんたのママなんだからさ。あんたが責任持ってなんとかしなさいよぉ〜もぉ〜マジ最低! マジ卍ー!」

正一『ビク…!!』

亮「 の、希美ちゃん? なんか急にキャラが美穂ちゃんみたいになってるよ…」

ダダダダ

美「 あっ!! 希美たちいた!!」

優「 ほ、ほんとだ! おい亮輔こんなとこで何してんだよ!ちんたらしてねえで、早く逃げんぞバカ! 」

亮「 …イラ」

美「 希美大丈夫だった?! さ、早く行くわよ! 」

希「 ま、待って美穂! いま逃げても多分無理だよ… ここからは逃げられないと思う」

美「 えっ? な、なんでよ!」

希「 …………」

『…コロす…こロス… こロス… ネダヤシ… ネダヤシ…コロす…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…ネダヤシ…』

優「 き、来たーー!!! 」

美「 ひ、ひい!!」

『…オマエら… ヤット…コロせル… カワぐチ…カワぐチは…ドウ…し…タ?』

優「 や、やめろ赤女! 俺達は関係ないじゃねぇかよ! お前らが恨んでんのは俺らのばあちゃん達だろ?! 」

美「 そ、そうよ… 優人の言う通りよ! 私達はあなたの息子とは何の面識もないんだから関係ないはずよ! ましてや希美と亮輔くんなんて全くの部外者だし!

だいたい貴女、私達を殺して何になるの? 殺せば満足出来るの? 息子は喜ぶの? それで成仏が出来るの?えっ、どうなのよ?! 」

『…ウ…』

優「 お、おい美穂!なんか知んねーけどちょっと効いてんぞ!もっと行け!行ってやれ!」

『ふん。オ…オマエたチの…ミウチが…ショうイチヲ…コロし…たのだ。同罪。…ユルさナイ… 理由も…なく…コロし…た… ウラギっテ…コロした…ゼッたイに…ユルさナイ…』

希「 それはあなたの誤解よ!! 」

美「 えっ希美、それどういう事? 」

希「 …さっき正一くんが全部話してくれたの…イジメの真相。なぜ突然イジメられるようになったのかをあなたは知らないの。知らないだけなのよ!! 」

『…シ…シんソウ?』

希「 家島香也子、これがあなたの名前ね。正一くんのお母さん。

あなたは女手一つで正一くんを育てていた。そして正一くんはお父さんの顔を知らない… あなたは唯一の家族である正一くんを本当に大切にしていた」

香『貴様、ナ… な二ガ…イイタい?』

希「 あなたは毎朝正一くんを学校まで送り、帰りも迎えに行っていたそうね? 息子が心配で片時も離したくなかったあなたは、たとえ日曜日といえど、友達と遊ぶ事を許さなかったそうじゃない」

香『ショ…ショういチガ言ったのか?』

希「 そしてある日、些細な友達との喧嘩で擦り傷をつけて帰ってきた正一くんを見た貴女は、執拗に問い詰めたそうね。誰にヤられたんだと… 」

香『……………。』

希「 相手は川口くんのおじいちゃんだったんでしょ? あなたは正一くんを連れて川口くんの家に怒鳴りこみ、何時間も何時間も家族に罵声を浴びせ続けた…もう二度と息子に近づくなと。

その後、学校にも報告して大騒ぎにしたんでしょ?!…本当の喧嘩の原因は正一くんにあった事を知っておきながら」

香『…ウルさイ… オマエ…に…何ガわカル?』

希「 あなたのその行動一つ一つが、正一くんの負担になっていた事に気づかなかったの?!

次の日から正一くんはクラスで孤立してしまったわ。そしてその内ほかの皆んなからもからかわれるようになったの。おまえの母ちゃんは…」

香『…ナ…んだ?』

希「 おまえの母ちゃんはキチ◯イだって」

美「 の、希美、何言ってんのよ! 」

希「 でも、それでも正一くんは香也子さん、あなたの事が大好きだったのよ。

だから学校で何を言われようがジッと耐えて我慢したの。あなた知ってる?その時、正一くんをかばい続けていたのは、実は川口くんのおじいちゃんだったって事! 」

香『…ウそ…ヲ…嘘をツクな!!』

希「 ほんとよ! 正一くんがそう言ってるんだから間違いないわ! 川口くんはあなたに酷い事を言われながらも、幼なじみである正一くんを決して見捨てたりはしなかったの。あの事があるまではね… 」

美「 あの事? 」

希「 …ええ、クラスメートからイジメを受けて泣きながら帰ってきた正一くんを見た貴女は、また川口くんの仕業だと思ったのよね?

正一くんの話も聞かずにあなたはまた川口くんの家に怒鳴り込んだ。そして家族が見ている前であなたは川口くんを何度も殴ったそうじゃない! 」

香『…や… ヤメろ…』

希「 あなたはカッターナイフも準備していたそうね… 警察に連れて行かれた後もあなたは頑として自分の非を認めなかったそうじゃない。

その時の正一くんの気持ち…少しは考えた事があるの香也子さん? 」

美「 希美、本当なのその話?」

希「 さすがに川口くんもそれ以来、正一くんを避けるようになったわ。まぁ当たり前よね、身に覚えもない事でそれだけ殴られたんですもの…

そして遂に、川口くんの我慢は決壊し、正一くんに向けられた… 」

香『…………!!』

優「 おいおいマジかよこの話?! これがマジだったら、お前とんでもねぇモンスター母ちゃんだな!?これじゃいくらなんでも正一が可哀想じゃねぇか!!」

美「 ゆ、優人は黙ってて!」

優「 ………⤵︎」

希「 ねえ、香也子さん?あなたの行き過ぎた愛情がこの悲劇を招いたとは思わない? 本当に川口くんのおじいちゃん達だけが一方的に悪いと言える?

それに、正一くんの気持ちを一度でもちゃんと考えてあげた事があるの?」

香『…う…ウルさ…イ…こむスメ…シ…ョウい…ちが…コロサ…れタノハ… 事実だ… アイツらがコロし…たんだ…ワタ…シ…ムスコ…ヲ… … ショう…イチ… ヲ』

希「 いい加減にしてよ香也子さん!もう怨みはじゅうぶんに晴らしたじゃない! 川口くんのおじいちゃんも美穂のおじいちゃんも光代おばあちゃんもあなたが殺したんでしょ?!

いったい何人殺せば気がすむの?こんな事をして一番辛いのは誰よ? 正一くんでしょ? いい加減に気づいてあげてよ!! ぐすん」

美「 の、希美」

香『…………うう。』

ママ…

香『………シ…正一?』

正一「ねえママ、もうやめて。 お願い。 もう誰も殺さないで。

僕は川口くん達を少しも恨んでなんかないよ。みんな大事な友達なんだ。

お願い、僕はママとこうして一緒にいられるだけで幸せだよ…」

香「正一… 本当なのかい? あの娘が言ってた事は」

正一「うん、今まで黙っててごめんなさい」

香「正一。ごめんね、ママが、ママが間違ってた。ごめんね、正一。ママ取り返しのつかない事しちゃった。ごめんなさい」

「ママ…」

「正一…」

優「 うわ、こいつらキメー!!ママとか言ってやがるwww 」

美「 こ、こら優人は黙ってなさい!! 希美、今のうちに逃げちゃったら行けるんじゃない?」

希「 …そ、そうね… 流れからみてもう解決したっぽいもんね! に、逃げましょ! ! 」

亮「 ズズッ!ずずずず、ヒック…うううう…!!! 」

希「 ちょっと亮輔くんいつまで泣いてんのよ?!早く逃げるわよ!! 」

亮「 ズルズル、ヒック… う、わ、わかったぁああよぅ!!」

ダダダダ

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午前7:00

ガンガン!

ガンガン!

美「 川口くん!川口くん!起きて、早くドアを開けて!!」

ガンガン!

ガンガン!

川「 … んっ? な、なんだぁ?むにゃむにゃ」

優「 おい、川口!てめえ一人だけ呑気に爆睡コキやがって、早くしろよバカ野郎!」

川「 ムカ… 」

ブオン、ブロロロロロー!!

美「 …と、まぁそういう事よ。希美のおかげでなんとか皆んな無事に脱出出来たってわけ」

川「 そ、そうだったんだ。大変だったんだね、良かったー俺行かねえでw

でもみんな無事に帰れてほんとに良かったよなぁー。 つうか、俺のじいちゃんて事故死だと思ってたんだけど、実はそうじゃ無かったのか。その赤い服の女って最低だな。マジやべえよその女!!」

美「 そうよ、私達も本当に危ない所だったの。でもそれもこれも希美のお蔭ね ♪

あんなに堂々とした希美の姿見たの初めてだったからビックリしちゃった。ありがとう希美♡」

希「 み、美穂ー!私、超怖かったあああぁ〜!!ぐすん」

美「 あれれ?いつもの希美に戻ってるwww 」

優、川、亮「www 」

川「 てかさ優人。おまえさっきから普通に運転してっけど、免許持ってんのかよ? 」

優「 …ひひ。持ってると思うか?」

川「 ……… 」

美「 あっそうそう、思い出した優人! 悪いけどこのまま警察署まで連れて行ってくれないかしら?」

優「 お、おまえそんな事したら俺、無免許で捕まっちまうじゃんかよ。冗談はやめてくれよ… 」

美「 あら、冗談じゃないわよ。無免許なんかよりももっと重大な事件があるの。ほらコレよ♪♪ 早く捜査して貰わなきゃね! 」

優「 な、なにそれ?」

美「 あら、わかんないの? 盗聴器よ盗聴器! こんなもんが私の部屋から出てきたのよ。どう?大事件でしょ?」

優「 と、とうちょ…!!」

グラグラ!!グラグラ!!

川「 お、おい優人!前見て前!!」

優「ま、まあちょっと待てよ美穂。警察はとりあえず落ち着いてからにしようぜ! もう俺、疲れちゃったしそれに腹がぺこぺこだしよー」

美「 ふふ、しょうがないわねこのストーカー!!」

優「 えっ? ば、バレてたの?」

美「 当たり前だろバカ! あんた本当に最低なヤツね!信じられないわ人の部屋を盗聴するなんて!! 犯罪よ犯罪!! 」

優「 …ご、ごめん。なさい」

美「 バカ!ごめんで済んだら警察も杉下右京もいらないのよ!!」

優「 ……うきょう?」

川「 はははwww 。てか美穂ちゃん、亮輔も一緒に無事生還出来てほんとに良かったねー。

なんだったら俺と亮輔、席変わろうか? へへ」

美「 あら、川口くんどうしたの?意味がよく分かんないんだけど」

優「 はいはい、強がんじゃねぇよ美穂。おまえが亮輔の事が好きだって事はもうみんな知ってんだよ! ち!」

亮「 /// 」

美「 だから何でそうなるのよ? 私、亮輔くんが好きだなんて誰にもいった憶えないし、はっきり言って別に好きでもなんでもないんだけど! 」

亮「 !! !(T ^ T)」

優「 えっウソだろ?お前なに言ってんだよ?こないだまであんなに亮輔くん亮輔くんて惚けてたくせにさ。なあ希美ちゃん?! 」

希「 え〜、私も亮輔くんが好きだなんて初耳だよ〜? だって美穂が昔から好きな人は、…………ゆ…」

美「 ぎゃあーー!!ちょ、ちょっと希美!!ストップよ、ストップ! !あんた急に何言い出すのよ?ちょっと信じられないわねほんと///」

優「 …ゆ、えっ?! の、希美ちゃんそ、その先は?! 」

希「 ふふ、やっぱ教えなーーいwww 」

ブオン、ブロロロロー!!

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男子トイレ前

稲「…… うっ。ど、どこですかここは?

はっ!北野くん! だ、大丈夫ですか? ほらシッカリしなさい! 」 バチン

真「 痛っ!!… はっ!、稲河先生?! こ、ここは?! 」

稲「 それは私が聞きたいぐらいですよ。なぜ私達はこんな所で倒れていたのでしょうか? 何も思い出せませんね…

うっ!痛い! 考えると頭が割れるように痛い!!」

真「 せ、先生大丈夫ですか? ここはどこかのトイレみたいですが。なぜ私達はこんな所に… 」

稲「 ハア、ハア、ど、どこだか分かりませんが非常にヤバイですよここは!もの凄い霊気を感じます! ハア、ハア、北野くん、は、早く逃げましょう! 」

真「 ………あれ?」

稲「 ど、どうしたんですか北野くん? 」

真「だ、誰かこっちに来ます」

稲「どこですか?暗くて私には見えませんが…」

真「 ほら、先生の後ろに赤い服の女が… 」

Concrete
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はなお姉様、むぅお兄様、そう言っていただけると本当に嬉しいです。当時、初めての長編だったので、伏線の回収や、誤字脱字にもの凄く苦しめられたのを思い出します。

良い意味でも悪い意味でも思い出深いお話ですので、最後まで読んでいただいただけでも感謝です…ひひ…

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ラスト変わらなくてもやっぱり読み応えのある素敵な作品でした😊
また読めてほんとによかったです⭐

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