【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

長編25
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夢か幻か・・・

今日も会社の残業があり家に着いたのがもう夜の10時過ぎ

ここのところほぼ毎日残業で帰りが遅い

人手不足でなかなか作業効率が良くない

残業代も割り増しじゃなく単に昼間の時給のままの延長

明らかに労働基準法違反だ

経営者だけが儲かるような仕組みを作ったやつを死刑にしたいほどだ

さて・・・・

フラフラと疲れて家の玄関までついた

玄関のドアフォンの呼び出しボタンを押した

「はい!誰ですか?」と楓の声がした

「楓かな?パパだよ、開けておくれ」と返事をした

「え?パパ?本当に?パパならロックキーを持ってるはずだよ」と楓の少しツンとした声が聞こえてきた

は!そうだったロックキーをもってた

ロックキーを出してドアを開けた

「あ!パパだ、良かった」と満面の笑顔で迎え入れてくれた

「あれ・・・ママは?楓、もうそろそろ寝る時間だろ?」と聞いた

「ママは台所にいるよ、ばあちゃんと一緒、なんかしてるよ

うん、もうそろそろ寝ようかな、と思って部屋に行こうとしたらドアフォンが鳴ったから

出たんだよ」と楓の話

「あ!そうだったのか、ごめんね、楓

葵はもう寝てるの?」と聞いた

「葵はもうとっくに寝てるよ、あの子最近早く寝るんだ、だから私少しつまんない

お兄ちゃんたちは部屋でゲームばっかしてるし

じっちゃんはここ最近ばぁちゃんの用事でなんか疲れてる顔をしてるし

ママはお料理の修行中だし・・・」とションボリとした顔で話をしてくれた

「そっか・・・パパがもっと早く帰れればいいけどね・・・」と楓の頭をナデナデしながら話をした

みんなそれぞれ忙しい

一家団欒がここ最近無くなっていた

おふくろも祖母の後を継いだので毎日忙しく働いていた

その手下のおやじも文句を言いながらもおふくろの命令に従っていた

楓は眠そうな顔をして自分の部屋へ・・・・

私は中庭の椅子に座った

暖かいコーヒーを一口飲んで疲れた体を休めてた

疲れなのか

睡魔が襲ってきた

いつの間にか眠ったらしい・・・・

明日は日曜日・・・葵と楓を連れて散歩しよう

最近、娘たちと一緒に散歩もしてない

「楓、明日、葵と一緒に散歩しようか?朝は少し早いぞ」と言うと

「やったーー!!!散歩するぅーー朝は何時ごろ起きればいいの?パパ」と聞いてきた

「朝は6時ごろだな、起きられるかな?」と聞くと

「う・・ん、なんとか起きてみる、葵も叩き起こすから」と返事をしてくれた

朝、6時ごろに私は目が覚めた

少し疲れが出ているせいか体中が痛い

さて・・・楓と葵は起きているかな・・・

リビングへ向かった

リビングからS子と楓と葵の声がした

起きているようだ

「おはよ、二人ともちゃんと起きたね、えらいぞ」と言うと

「おっちーー、パパ、おはよ、パパが散歩に連れてってくれるんだね、ありがとう

私はお義母さんと料理の修行をするよ、子供たちをよろしくね」とS子から頼まれた

「あたち、散歩大好き、楓姉ちゃんも一緒だからうれしいんだぞ、パパ」と葵のうれしそうな声

「パパ、ちゃんと起きたでしょ、葵が起きた時に「今日はパパと散歩だよ」と言うと

葵ね、とびはねて喜んでたよ」と楓もうれしそうな顔

朝食も終え服を着替えて家の外に出た

春先のまだ少し冷たい風が吹いていた

天気は快晴、散歩日和

車の通りの少ない裏の道を歩くことにした

もう犬の散歩やジョッキングをしてる人がいた

周りは田んぼと畑だ

まぁいわゆる田舎だな

春先の柔らかい朝陽を浴びて娘二人と散歩する

本当に久しぶりだ

楓と葵は手を繋ぎながらおしゃべりをしてた

後ろ姿を見て楓は少し大人になったな、と思った

後ろ姿はF子によく似てる

葵はS子だな

そして・・・オアキちゃんとオハルちゃん、の後ろ姿は本当にかわいかったな

今頃、天国で何をしてるのだろうか・・・

くるっと田舎道を歩いて商店街の方へ向かった

時間的に喫茶店が開店する時間だ

喫茶店に寄ろうと思う

娘のペースに合わせてのんびりと歩いた

近所の人に声をかけられたりこちらから声をかけたりした

喫茶店へ入った

いつもの美人の看板娘がいた

「いらっしゃい」と愛嬌のある笑顔で迎え入れてくれた

ここのコーヒーは本当においしい

葵とS子はたまに昼間に寄って食事をしていると葵が教えてくれた

「お!F君!おひさ、最近チンピラおやじ見かけないけど、元気かい?」とマスターの元気な声

「はい、おひさです、おやじはおふくろの元で働かされてますよ」と返事をした

「あっそっか!おふくろさん、後を継いだんだっけ、大変だな、この商店街も

おふくろさんの財閥からだいぶ寄付してもらってるし、感謝してるよ

なかなかおふくろさん、店に来ないから感謝もできない、まぁ・・・おやじさんが元気ならいいけどな

最近、変な奴らがうろついててな、みんな不安がってる・・・おやじさん、商店街へも足を運ぶように言っててくれないかな・・・」とマスターにお願いをされた

「はい、言っておきますね、おふくろにも言っておきます」と私は快く返事をした

娘たちの食事のほうは終わっていた

「あのぉ・・お父さんは元気にしているの?」と看板娘が聞いてきた

「はい、元気です」と答えた

「よかった・・・最近見かけないから心配してた、今さっき父も言ってたけど

本当に変な人うろついているのよ、あなたのお父さんがいた時は安心してたんだけどね

私からもお願いしますね、それと、F子ちゃん、元気?奥様は昼に来られて食事をしてもらってるんだけどF子ちゃんは最近見ないからどうしているのかな?と」

「妹は今東京にいますよ、撮影が忙しいみたいです」と返事をした

「そうなんだ、私、F子ちゃんの写真集を買ったんです

本当に綺麗でうらやましいです、サインが欲しくてF子ちゃんを待ってるんですが・・・

でも仕事で忙しいのなら無理ですね

あ・・それと私もモデルとして少しアルバイトをしたいなとおもってるんですが・・・

やはりオーデションを受けないとダメなんでしょうか?」と聞いてきた

「どうなんでしょうか・・・一度妹に聞いてみますね

サインも聞いてみます

」と返事をしておいた

そっか・・・一応チンピラおやじも世間では必要とされてるんだな

「じぃちゃん・・・カッケいいから・・・けんかもつよいし」と葵がしゃべりだした

「うん、じいちゃん、サングラスできまってるよね、楓もじいちゃんがいると安心するんだ」と葵の顔を見てうなづいていた

娘たち、騙されるな、あのおやじは悪霊だぞ

見かけはかっこういいかもしれんが・・・将来あんなような男を連れてくるなよ

喫茶店を出て商店街の裏道を歩いた

ここも情緒ある風景で散歩するにはぴったしの場所

のんびりと散歩

疲れが取れた

あいかわらず楓と葵は手を繋いで歩きながらおしゃべりをしてた

昔のS子とF子だな

さて・・・もうそろそろ帰ろう

「娘たち、もうそろそろ家へ帰ろう」

「うん、帰ろう、パパ」と返事をしてくれた

もう1度商店街へ入って色々なお店の横を通り抜けて交差点を右へ曲がれば自宅への帰る道だ

その時だった1台の車が猛スピードで交差点へ入ってきた

危うく娘と一緒に轢かれるところだった

「あぶない!、なんちゅう車だ、人が渡っているのに見えてなかったのか」と怒り心頭な私

「パパ・・危なかったね、危ない運転だよね、もう少しで転びそうになったよ」と楓も怒ってた

「パパ、怖かったよ、葵も転びそうになったんだぞ」と葵はびっくりした顔になっていた

気を取り直して・・・横断歩道を渡り右へ曲がったとき・・・・

「え!・・・はい!?家がなくなってる・・・」

右を曲がれば住宅街になっているはず

そこを通り抜けると我が家

おかしいとおもいながらも家の方向を歩いた

え!・・・・家が無いぞ!田んぼだ

うそだろ・・・家が無くなってる

道を間違えた?いや・・・迷子になるはずがない

私が小さい時から通ってる道だ

「あれ・・・パパ、お家はどこ?」と楓が聞いてきた

「楓、ここの道だよな、お家へ帰る道は?」と楓に聞いてみた

「そうだよ、パパ、この道だよ・・・でもお家が無い・・・なんで?」とびっくりした顔になっていた

頭がパニック状態になった

まさか・・・とおもいS子の実家に向かった・・・・無い・・・畑だ

まわりが田んぼと畑

うわぁ・・・どうなってるんだよ

オヤジの実家は近くだ

一応行ってみることにした

あった・・・けど・・・なんか違う・・・新しすぎ・・・確かにこの前、修復工事をした

でもこんな感じじゃない・・・

オイオイ・・・

ここはどこだよ?

楓と葵も目が点になってた

「パパ、じっちゃんのうち、あんなきれいじゃないよね?」と聞いてきた

「だよね、どうなってるんだろうね」と答えた

後ろから声をかけられた

振り向くと若い夫婦がいた

「おはようございます、今日はいい天気ですね」と若い男が私に話しかけてきた

「は、はい!おはようです、そうですね、今日はいい天気ですよね」と私は答えた

乳母車には赤ちゃんがいた

「お嬢さんですよね、かわいいですね、うちのところは男の子なんですよ」と若い男が嬉しそうに話してきた

「はい、うちはあと2人息子がいます、計4人ですね」と答えた

「え!、4人もですか・・・うらやましいですね、今の時代、戦争が終わってしばらくは経ちますが・・まだまだ生活に余裕がないんですよ、やっと男の子が授かりましたよ」

「え?そうですか・・・・」と返事をした

周囲を見回すと昭和・・・というか昭和30-40年代のような雰囲気

写真でしか見たことないけどそんな感じ

え!!!ちとまて・・・平成じゃないのか・・・昭和って・・・

「でわ、これで失礼しますね、ここが我が家です、すいませんね、散歩の途中に話しかけて・・・」と言いながら若夫婦はその家に入って行った

「パパ・・・・ここってじいちゃんの家だよね、あの人たち誰なの?じいちゃんのお知り合いなのかな?」と楓が質問をしてきた

「さぁ・・・どうだろうね・・・」と生返事

じいちゃんの家に入ったってことは若い時のじいちゃん達かよ

んで、あの赤ん坊って・・・・ま、まさか・・・・チンピラおやじかぁ・・・

オェーーなんか気分が悪くなってきた

「パパ、早くお家へ帰りたいんだぞ」と葵が文句をたれてきた

私は咄嗟に携帯を取り出して自宅に電話をした

呼び出し音も無い

携帯をよく見たら圏外になってた

そりゃそうだわな・・・昭和の30-40年代に基地局があるわけがない

どうするんだよ、お金も少ししか持ってない・・・というかこの時代じゃ、使えないぞ

「パパ・・・早くお家へ帰りたいんだぞ、お腹空いたんだぞ」と葵は顔を真っ赤にして訴えてきた

「わかってるよ、葵、でも家が無いんだよ、パパも困ってる」と言うと

「えーーーお家が無いって・・・どうするの、パパ?」と聞いてきた

「どうしようか・・・」と困ったような返事をした

ついに葵が泣き出した

葵が泣き出すと手に負えない

楓も困った顔をしている

どうしようもない・・・こんな時代全然わからん

しばらくするとじいちゃんの家から奥さんが出てきた

「あれあれ、おチビちゃん、泣いてるね、よかったらお家へおあがりなさいな」と声をかけてくれた

「あ、でも、いいんですか?」と私は躊躇した

「いいんですよ、だんなも外でかわいいお嬢ちゃんが泣いているの気にしてますからね」と優しそうに話をしてくれた

「でわ・・・上がらせてもらいます・・・・」と私は頭を下げた

娘2人と共にじいちゃんの家へ上がらせてもらった

間違いない・・・じいちゃんの家だ

私が子供のころ遊び来ていた部屋と同じ

新しい部屋だ

「パパ・・・ここって・・・じいちゃんのお家だよ・・・なんでこの人たち居るの?」と楓が聞いてきた

無理もない・・・まさか・・・昭和の時代へタイムスリップしたとは言えない

説明をしても理解できないだろう

「そう?でも・・・じいちゃんのお知り合いがたまたま留守番してるんだよ」とごまかした

「そうなのかな・・・・」と完全に理解していない顔をした

葵はもう泣き止んでいた

辺りをキョロキョロと見回していた

葵もじいちゃんの家だとわかったみたいだ

「さぁさぁ、お嬢さんたち、お昼にしようね、今日はめずらしく寿司を頼んだのよ

もうそろそろ出前がくるころだわね」と奥さんが言ってきた

「え!・・・いやいや・・・おかまいなく・・・」と言うと

「なに、遠慮してるんですかね、お嬢さんたち、お腹空いてるでしょ

お互い様ですよ、お父さん」と言われた

もう間違いないおじいちゃんとおばあちゃんだ

本当におばあちゃんは優しかった

F子と一緒に遊びに行くと必ずおやつを食べさせてくれた

今は亡きおばあちゃん・・・昔から優しかったんだ

「パパ、赤ちゃんかわいいよ、パパも見て見て」と楓が赤ちゃんを見て、と言ってきた

正直・・・見たくはない・・・

私は一応この赤ちゃんの名前を聞いた

「すいません、この赤ちゃんの名前をおしえてほしいですけれど」と言うと

「え?名前ですか?○○(まさにオヤジの名前)と言うんですよ、男の子ですよ」と若いばあちゃんが教えてくれた

ギョェーー!!!!チンピラおやじだ

絶対に見たくない

このオヤジのせいで私は苦労させられてる

「パパ、葵も見たんだぞ、かわいいんだぞ、見るんだぞ」と葵に言われた

葵に言われたらもう見るしかない・・・・

覚悟を決めた・・・

赤ちゃんを見た・・・・純粋にかわいかった

だが!!!この赤ちゃんの正体を知っている私は素直になれない

私は心にもないことを言ってしまった

「かわいいですね、男の子ですか・・・将来きっと大物になりますよ、きっと」と言うと

「ええ!そうですかね・・・大物になるんですかね・・・人様に迷惑さえかけない子に育ってほしいだけなんですけれどね」と若いじいちゃんは嬉しそうに言った

・・・将来・・・とんでもないガキんちょになる・・・

喧嘩はするわ

ナンパはするわ

警察に厄介になるわ

とてもじゃないが・・・まともな人間に育つことはない

被害者である息子の私が言うのだから間違いはない

だんだんと腹が立ってきた

赤ちゃんのほおをつねったろうかと思った

楓と葵はあかちゃんをあやしていた

「楓姉ちゃん、かわいいね、葵も妹か弟が欲しいな」

「本当にかわいい」

「パパ、見て見て、笑ったよ、かわいいよ」と葵

もうそれところではない色々と思い出したら腹が立ってきた

じいちゃん、ばあちゃん、もうちょっと躾のある子に育ててほしかった

将来、じいちゃんも匙を投げたんだから

「こんにちわ、出前を持ってきました」と玄関先で声がした

どうやら寿司が来たようだ

まぁ・・・赤の他人じゃないのだから・・・・遠慮はしなくてもいいだろう・・いいのかな?

「さぁ・・・お嬢さんたち、おたべなさい」と言われて

「うん、楓、お寿司大好き、いただきまーーす」

「あたちもお寿司大好きーーー」と

どんどん食べていった

「おい!ダメだよ、そんなに食べたら、おじさんやおばさんの分無くなるぞ」と言うと

「あ!パパ、ごめんなさい・・・」と楓と葵が謝ってきた

「いいんですよ、どんどんお食べ、余程お腹空いていたんだね、無理もないね

戦争が終わってなんとか落ち着いてきたからね

どんどんお食べなさい」と優しい言葉をかけてもらった

今の時代がよくわからない

そんなにすごい時代だったのかな

楓と葵はすべて食べつくしてしまった

私は唖然とした

なんという行儀の悪さ

私は顔が真っ赤になった

私も躾について何もしていないことに気づいた

「すいません・・・・娘たちがすべて食べてしまいました・・・弁償はします」と私は

頭を下げた

「いいんですよ、お嬢さんたちの嬉しそうに食べてる様子を見てたらお腹が満腹になりましたよ

お子さんが4人だと大変でしょ

弁償などしなくていいですよ

お互い様

私の赤ちゃんをお嬢様たちがあやしてくれたし

そのご褒美ですよ」と言ってくれた

本当にありがとう、じいちゃん、ばあちゃん

「ところで、パパさん、迷子にでもなったんですか?

ここらへんではみかけませんですけれど

最近、ここの町内へ引っ越しでもされたんですか?」と若いじいちゃんが聞いてきた

正直に話しても信じてもらえないだろ

「いや・・その・・・・実は迷子になりました・・・自分の家は遠いです

ふらふらと知らない道を歩いていたらここに来てました」と言うと

「そうですか・・・遠路はるばるお疲れ様ですね

ここあたりは夜になると少し治安が悪くなるんですよ

そんなに遠いのなら今からだと危ないでしょ

今晩、お泊りになるといいですよ」と言ってくれた

「ええ、いえいえ、とんでもない、これ以上ご厄介になるのは迷惑だと思います」と言うと

「なんの、なんの、小さいおチビちゃんと一緒に帰るとなると夜中になるでしょ

これも何かの縁ですよ、きっとね」と奥さんが語り掛けてくれた

たしかに・・・何かの縁だとは思う

まさか・・・お狐様の冗談なのかな・・・・

まぁ確かに元の時代へ帰る方法がわからない

ましてやこんな時代は全然知らないしわからない

小さい娘と夜に徘徊するのは危険だとは思う

やはり甘えさせてもらおう

「そのぉ・・・・やはり・・・ご厄介だろうとは思いますが・・・泊めさせてください」と頭を下げた

「いいですよ、遠慮しなくても、もうひとつ部屋が空いているのでそこで寝てくれればいいですよ

お嬢さんたち相当疲れてるでしょからね」と言ってくれた

もうじいちゃんの家の間取りはすべて知っている

あと2つ部屋が空いている

なんとか今晩だけでも寝れる場所が確保できた

ありがたい

娘たちを空いている部屋へ連れて行った

布団は一つしかないから一緒に寝るんだよ、と言っておいた

しばらく娘たちはおしゃべりをしていたがいつのまにか寝てしまったようだ

「おやおや、もうお嬢様たち、寝ちゃいましたね」と若いばあちゃんがのぞいていた

ばあちゃん、本当に若い

年のころ、24-26なのかな

じいちゃんも若い

というか私の方が年上のようだ

不思議な感じだ

私は居間へ戻った

懐かしい・・・小さいころに遊びにきてたじいちゃんの家

ばあちゃんがもっと長生きしていたらいいのにな

まぁ・・・あのおやじの育児で相当参ったんだろうな

「ところで、パパさん・・・あなた何者ですかな?」と突然聞かれた

「はい?と言うと?」と答えると

「あなたたち、この家の間取りを知ってるかのような感じだったのでね

それにお嬢さんたち、教えてないのに自分で便所へ行かれた

普通、初めての家なら私たちに聞くでしょ?

それが不思議で・・・・」と私たちのことが知りたいようだ

しかし・・・正直に未来から来ました、と言って信じてもらえるかどうか

正直に話をして「頭おかしい」と思われて家から追い出されるのではないかと不安にもなる

こんな夜にましてや時代が違うのに追い出されたら非常に困るというのが本音だ

「はぁ・・・まぁ・・・そのぉ・・・どういう風に説明をしたらよいのか・・・」

「家内と散歩をしていたら前方にあなた方が急に現れたんですよ

びっくりしましたよ

不思議だとは思いましたが

不審だとは思えなかった

最近、この町はよそから大勢の人が来るようになったから

新しく引っ越してきた人なのかな、と思っていた

歩く方向も私たちと同じ

ましてや私の家で止まってお嬢様たちと何やら話をしてたし

勇気を絞って声をかけたんだよ」と若いじいちゃんはそう言った

「はぁ・・・正直に言いますと私も困惑しています

突然私たちが住んでいた場所からここの場所になっていましたから

正直びっくりしました」と私は答えた

「と・・言うと・・・・あなたかたは他の土地の方ですかな?」と聞いてきた

「いや・・・土地と言うか・・・場所はここなんですが・・・時間が違うんです

んん・・・どう説明したらいいのやら・・・・

時空間が違うのです

はっきりと言います

私たちは平成という時代から来たのです

平成と言うのは昭和という年号のあとの年号なのです

信じてもらえるとは思えませんが事実は事実です」とはっきりと言ってしまった

「平成?・・・・まぁ・・・・少しは分かるような・・・・

というのも

急に現れたんで・・最初はびっくりしましたが・・・あなたがたの行動や話し方は普通の人だとは

分かったよ

それにこの家の間取りを知ってるようだし・・・

雰囲気的に他人じゃない気がするし

どうですか・・・少し私にその平成とやらを話してくださいな」と言われた

私は今までの経緯と平成という時代をなるべく簡潔にまとめて話をした

これから日本はどんどん高度成長してバブルではじけて平成は大不況の時代

経営者は自分たち保身のために従業員を単に商品または使い捨てとしか見ていないこと

女性がどんどん社会に出て生活基盤が崩れたこと

政治家や警察官の不祥事

インターネットの普及など

世界では内戦や紛争など

私が知ってる限りを話しをした

「はぁ・・・私にはよくわからないですね

これからの日本がそんな感じになるとは・・・・

この子は・・・そんな時代の中で生きていくんですね・・・」と若いじいちゃんはため息をついた

いや・・・そやつなら大丈夫、喧嘩は強いし顔は怖くなるから

無茶ぶりを発揮するし悪霊だから

唯一のアキレス腱がおふくろだけだ

1回もおふくろの鬼の形相は見たことはない

唯一鬼の形相を見たのはチンピラおやじだけだろ

しかし・・・・困ったな

どうやったら元の時代へ戻れるんだよ

小さな娘が2人いるし

まさか・・・この時代を生きていけとな

無理だぞ

夜もだいぶ更けた

周りには民家が少なく静寂が支配をしてた

明日からどうしよう

今頃、大騒ぎしてるだろうな・・・

帰りたいな・・・

などと考えているうちに寝てしまったようだ

「おはよ、パパ、起きるんだぞ」と葵の声

「うう・・・え?葵か・・・」と寝ぼけた顔で葵を見た

「いつまで寝てるのさ、パパ、今日は私の結婚式だぞ!」

「え?誰の?葵の?」と眠くて仕方ない

「もう!パパ、早くしないと式場に遅れるんだぞ!!」

「え?式場?」と私は何のことだが分からずに起きた

はぁ?ここはどこだ?

じいちゃんの家で寝てたはずだが・・・

「パパ、大丈夫?昨日、ママとF子おばさんと夜遅くまで飲んでたでしょ?」

「いや・・・じいちゃんの家で寝てただけだぞ」

「え?じいちゃんって誰のこと?じいちゃんばあちゃんはもうとっくに起きてるんだぞ」

「いや・・・じいちゃんと言うのは私からの祖父だよ、葵・・・・」

「え!君は誰だ?」と私は見知らぬ女性に起こされてたのか?

「私、葵だぞ、パパ、飲みすぎだぞ、大丈夫なの?」

「えええーーー、葵・・・ええ?」

私の頭はパニック状態になった

目の前にいる女性は誰なのだ?

結婚式ってなんのことだ?

ここはどこだ?

じいちゃんの家じゃないのか?

「パパ、式は午前10時からだぞ

今、朝の7時だぞ

早く朝食を食べるんだぞ

8時には家を出て式場へ向かわないと間に合わないんだぞ

もう私たちは式場へ行くからね

ママを連れて式場へ向かうんだぞ

じいちゃん、ばあちゃんは私たちと一緒に行くからね」

わぁーーなんのことだ

私はベッドから起きて周囲を見渡した

全然知らない部屋だ

私は眠そうな顔をしながら声をする方へ向かった

遠くから話声が聞こえていたからだ

「ここから聞こえる・・・にぎやがだな」と思いながら

部屋へ入った

そこには女性が1人男性が2人いた

「あ!パパ、おはよ!よく寝てたね

今日は葵の結婚式だから

パパのスピーチ期待してるよ」と言われた

誰なのだ?この美人さんは?

「あのぉ・・・あなたたちは誰?私はあなたたちを知らないんだけど」と言うと

一気に周囲が凍り付いたような気がした

「え!パパ、私たちパパの子供だよ、あそこのいる背の高い人が匠兄ちゃん

その隣が仁兄ちゃん、そして、私が楓だよ

パパ、ボケたの?

大丈夫なの?普段お酒飲まないパパがママたちと夜遅くまで飲んでたでしょ

まだアルコールが残ってるんじゃないの?」

えええーーーおいおい

ちょっとまて・・・

どうなってるんだ・・・

昨日はじいちゃんの家にいたはず・・・

今日は葵の結婚式だって・・・・

ここにいるのが私の子供たちって・・・大きくなってるじゃん

頭が・・・おかしくなりそうだ

「パパ、まじで大丈夫か?

スピーチ、俺が代わりに話そうか?

パパは大人しく食事でもしててくれ

」と背の高い人が私に言ってきた

この人が匠だって・・・

私より背が高いではないか

スラっとしてて・・・はっ!この雰囲気は間違いなく匠だ

隣の人は私と同じ背の高さだ

この人が仁なのか・・・

たしかに幼少の面影が残ってる

そして、この女性が楓

たしかに目が少し吊り上がってる

顔たちはF子

こんなに綺麗な娘になったのか・・・

F子やS子より目が大きい

うわぁ・・・

「匠兄貴、こりゃあかんぞ

パパ、完全に酔っぱらってるぜ

だから昨日、ママにパパにお酒を飲ませたらダメだ、と言ったのに

ママがどんどんとパパに飲ませてたからな

パパはママの言うことは何でも聞くから・・・

匠兄貴よ、スピーチ頼むぜ」

「そうだな、俺がパパの代わりに話すわ、仁」

何の話をしてるんだよ

「ママ、まだ着替えてるのかな?

主役は葵なのにね

私の時もママの派手な衣装で私よりも目立ってた

今回もそんな感じになりそうだよ、匠兄ちゃん」

「ママは能天気だからな

明るいのはいいけど・・・

それよりもじいちゃんのあのサングラスと顔つきの方が目立ってた

楓の旦那の親戚連中まじでビビってた

今日もあのスタイルでばあちゃんと葵と葵の旦那と一緒に式場へ行ったぞ

なんかすごい式になりそうだな・・・」

???もう頭がぐちゃぐちゃだ

「おっちーーー、みんな準備できた?

もうそろそろ行くけど忘れ物ない?

匠兄ちゃんは私とパパと一緒に

仁は楓ちゃんを乗せてね

パパ!、何ボケた顔をしてるの?

大丈夫?」

「ママ、パパね、完全にアルコールが抜けてないよ

スピーチは匠兄ちゃんが代わりにするから

ママーーー何その派手な衣装

葵より目立つよ

もうちょっと控えめな衣装は無いの?」

「おっちーーー、派手かな?・・・

これしか衣装は無いのよ、楓ちゃん」

「ママ!その「おっちーー」はやめてくれ」と匠

「何度も言うけど

口癖なの、匠兄ちゃん」

なんかすごい会話になってるな

よくわからん

私は頭の整理がつかぬまま車に乗せられて式場へ

式場には見知らぬ人々がたくさんいた

私に挨拶をしてくる人達

でも私は全然知らない

もう浦島太郎状態だ

子供たちでさえ分からないのに赤の他人などわかるはずがない

私の中にいる子供たちは小さい時の子供たちだ

こんな成人をした子供たちを見てもわからない

おふくろやおやじかな・・・

だいぶ老けたな

S子もだいぶ年を取ってる

性格はそのままのようだけれどね

ふと私の手に暖かい指が当たった

「じぃじぃ・・・」と小さな女の子が呼んだ

一体誰だ?私を「じぃじぃ」と呼んだ

よく見ると・・・楓の小さい時によく似てる

まさか・・・楓の子かぁ・・・・

うそぉだろ・・・わたしもう「おじいさん」なのか・・・・

「こら!楓子(ふうこ)、じっとしててね」と楓が小さい女の子を呼んだ

やはり・・・楓の子か・・・

後ろ姿、まるで楓だ

ますます私の頭はカオス状態

「ママ、やはり葵よりも目立ってるよ

今日の主役は葵だからね

ママ、まずそのピアス外そう

それと、服の上に羽織ってるキラキラものも外そう

うんうん・・・だいぶ派手さが無くなったね」と楓がS子と会話をしていた

「おっちーー、ママもたまにはこういう衣装を着たいんだぞ

普段着れないから

でも・・・これもありかな・・・」とS子は少し不満そうな顔をしていた

「ママ!今日は私が主役なんだぞ

ママが派手だと葵が目立たないんだぞ

楓姉ちゃんの言うことは正しいんだぞ

私そろそろ式の準備をしてくるんだぞ

みんな、席に座ってリラックスしててほしいんだぞ」と言いながら葵は着替え室へ消えていった

葵の旦那様は普通のサラリーマンのようだ

どこで知り合ったのか知らないけれど幸せになってもらいたい

「葵ちゃんに言われちゃった・・・おっちーー、葵ちゃんも私の所からいなくなるんだぞ

寂しいんだぞ

みんな子供たち私からいなくなっちゃった・・・

せめて・・・葵ちゃんだけでも一緒に暮らしてほしかったんだぞ」とS子は私に言ってきた

そういわれても・・・私には現実感が無い

いきなり20数年後の世界へ来て娘の結婚式を見るとはね

普通なら感動するんだろうけど・・・実感がわかない

「まぁ・・・ママ、仕方ないよ・・・いずれ子供たちは独立していなくなるもんだよ

私との時間が増えるからそう寂しくはないと思うよ

家にはおふくろやおやじも健在だしな

まぁ・・確かに・・・静かになって寂しくはなるな・・・」と

一応は言ったけれども実感が無いので感情が湧かない

「パパ・・・アニキ・・・・そうだよね・・・まだアニキがいるもんね

お義母さんやお義父さんもいるし

でも・・・子供たちの元気な姿が見られないと思うと・・・寂しいな・・・」

時間になり式がはじまった

葵と旦那が現れた時に会場は大きな拍手で沸いた

とくにチンピラおやじは大泣きしていた

おふくろも顔を下に向けたまま泣いていた

おいおい葬式じゃないんだから

S子もうれしいのか悲しいのかよくわからんが泣いていた

実感がわかずに呆然としてたのは私だけ

式もどんどん進行して

匠が私の代わりにスピーチをした

背が本当に高い

まるでモデルのようだ

「匠君、今モデル兼役者をしてるのよ

アニキ、匠君が芸能界へ入るのを嫌がってたけど

匠君、アルバイトをしながら役者の勉強をしてたのよ

もうそろそろ、アニキ、許してあげたら」とF子に言われた

「アニキ、私もモデルしてるけど

匠君、女子にモテモテだよ

アニキとは大違いだね

私と匠君の2ショットが週刊誌に載ってね

それからだよ

匠君の人気が出たの

でも・・・匠君の専属カメラマンがSアニキなのよ

意味わかるでしょ?

全然進歩無し・・・・」とF子は口をとがらせてしゃべってきた

女子にモテモテ・・・あはははは・・・私には縁の無い世界だ

S君は相変わらず下手っぴかぁ・・・・

「これこれ、この前、写真集出したのよ、匠君と私のコラボ

結構売れたのよ、アニキ

もちろんカメラマンはSアニキ

Sアニキもびっくりしてた」とF子は私に写真集を見せた

たしかにお似合いだ

匠の顔は少し甘い顔をしている

逆にF子は少しきつい顔

ぴったしに合ってる

ところで・・・S君はどこだ?

「おい、F子・・・S君はどこにいる?

みかけなかったぞ」

「え!この前、話したでしょアニキ、Sアニキ・・・いや私の旦那様

今療養中で病院にいるのよ

たいした病気じゃないけどね

疲れからくる疲労で少し内臓を悪くしちゃったのよ

だから今日は私だけ

Sアニキも出席したいと言ってた

悔しそうに言ってた」とF子は少しションボリしていた

そっか・・・療養中なのか・・・

やはり、F子はS君と結婚したのか良かった

「パパ、F子おばさんね

仕事が忙しく睡眠時間が3~4時間しかなかったのよ

それでSおじさんも一緒に仕事していたから・・・

Sおじさんの方が先に参っちゃったみたい・・・」と楓が補足してくれた

「楓ちゃん・・・・」

そっか・・・夫婦二人三脚か・・・

「楓・・・もモデルの仕事をしてるから

F子おばさんの苦労がよくわかる

気苦労が大変なのよ、パパ

この前、匠兄ちゃんとF子おばさんとSおじさんと私で・・ほら・・・パパやママたち4人組が揃ったらよく行くお店あるでしょ

あそこで食事したのよ

あそこのお店のお料理本当においしかった」と楓はうれしそうな顔をしていた

楓もモデルなのか・・・モデルを選んだのか・・・

通りでアカ抜けしてると思った

F子と楓は顔がくっきりタイプ

目は楓の方が大きい

その分、目が大きいから印象がだいぶ違う

「楓もF子おばさんとのコラボのお話が出たのよ

Sおじさんすごく張り切ってた

その後にSおじさん倒れて・・・結局撮影は中止

残念・・・・

他のカメラマンで撮影をしようと言う話になったけれど

私が反対した

F子おばさんを美しく撮影できるのはSおじさんしかいないから

確かに・・・出来上がる写真はあんましいいとは思えないけれど

撮影中のSおじさんは真剣そのものよ

大好きなFおばさんを大事に大事にしながら撮影するの

ほかのカメラマンは笑いながら冗談を言いながら撮影するけれどね

Sおじさんは笑顔で撮影するけどいつもF子おばさんに気を使いながら撮影してる

うらやましくって」と楓はF子を見ながら話をした

「楓ちゃん・・・はずかしいよ・・・そんなことないよ」とF子は頬を赤らめた

式もいよいよ終わり

葵が私に「パパ、ありがとう!絶対に私、幸せになるからね」と満面な笑顔でお礼の言葉をかけてくれた

そして、大きな赤い花を手渡された

会場は大きな拍手になった

葵の花嫁姿は一生目に焼き付くだろうな

式も無事に終わった

葵夫婦は新婚旅行のために2次会などは出席しないとのとこ

まぁ・・・2次会はこっちで勝手にするよ

またもや・・・S子に酒をすすめられて・・・大分飲んだようだ

私は睡魔に襲われた・・・

「パパ!、起きるんだぞ!朝なんだぞ!ママが呼んでるんだぞ」

「うえぇ・・・もうお酒はいいよ・・・」と寝ぼけた声を出した

「もうぅ!パパ、起きるんだぞ、葵、起きるまでパパを起こすんだぞ!!」

「葵、花嫁姿綺麗だったよ・・・・」

「パパ!!!あたちは花嫁じゃないんだぞ!」

私は葵を見た・・・・え?小ちゃくなってる・・・・

花嫁姿の葵ではない

え?夢でも見てたのか・・・・リアル感がある夢だったぞ

周辺を見回した

我が家だ

じゃ今までここで私は寝てたのか・・・・・

「パパ!ずーとここで寝てたんでしょ、風邪をひくよ

今日はパパと楓お姉ちゃんと散歩をするんだぞ

ママとばあちゃんがおにぎりを作ってるんだぞ」

「え?散歩・・・・」

散歩って・・・・・まさか・・・・夢のようなことが起きるのかな・・・

葵は少し不満そうな顔をしながらリビングへ歩いて行った

さてとリビングへ行こうか・・・

ふと何気なくテーブルを見た・・・・

赤い大きな花が置いてあった

「えええ!これって葵がお礼にと渡された花ではないか

まさか・・・・ん?なにか挟まってる・・・手紙だ」

パパ、23年間、大事に育ててもらってありがとう

今日、私は彼の元に嫁ぎます

ママを大事にね

大好きなパパへ

葵より

ええええーーーー夢じゃなかったんだ・・・・

んな馬鹿な・・・・過去と未来を私は見たのか・・・・

正直・・・信じられない

でも・・・このような芸当が出来るのはお狐様だけだ

お狐様の冗談なのか・・・・

いろいろと考えながらリビングへ

「パパ、おはよ!お義母さんと2人でおにぎりを作ったんだぞ

おいしいんだぞ」と嬉しそうな顔をしてS子は言った

楓と葵はもう朝食を取っていた

楓と葵をしばらく見つめていた

将来、この二人は・・・・

「パパ、どうしたの?楓の顔見てさ?

なにかついてる?」と楓が不思議そうな顔をしていた

「いや・・・そのぉ・・・未来をさ・・・あはははは」と私は笑いながらごまかした

朝食を済ませ散歩の準備をした

・・・・・

夢と同じような光景・・・・にはならなかったけれど

大きな赤い花・・・これが後にとんでもない事態へ・・・

Concrete
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