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実話: 中空を歩く女の半身 窓枠から覗く顔

短編2
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実話: 中空を歩く女の半身 窓枠から覗く顔

これは大学時代の友人、みさきさんから聞いた話です。

みさきさんの学んだ小学校は秋田市立明徳小学校。百年以上の歴史のある小学校だそうで、みさきさんが通っていた当時はところどころ木造の部分もあったそうです。この歴史ある小学校、みさきさんによると相当「出る」小学校で、みさきさん本人も何度も見たそうです。

体育館二階から降りようと思い、階下をみると、階段を下りきった所、ステージ幕の影に白髪のお婆さんが佇んでいる。

校庭での鬼ごっこ、タッチされたと思い振り向くと誰もいない

全校集会、全校生徒の頭の上、体育館の中空を、真っ赤なスカートを着た女性の下半身が歩いて行く。(これは相当な目撃者がいたそうです)

など、俄かには信じられないような話ばかり。

もともと結構見える方だったそうですが、そんなみさきさんが体験した中でも一番ギョッとした経験として教えてもらった話です。

みさきさんはその日、日直だったそうで、始業時に号令をかけます。

「起立、気を付け、」そこまで言った時、強い視線を感じ、窓に目を遣ると、窓の片隅から女性がじっとみさきさんを見つめていたそうです。

みさきさんのクラスは3階。なぜかみさきさんは、直感的に体育館の中空で見たあの下半身だけの女性だと感じたそうです。みさきさんは、敢えて無視し、そのまま「礼!」。号令をかけ終え、もう一度窓の方を見た時にはもいなかったそうです。

みさきさん曰く、とにかくそういうものは無視した方が良いらしく、いつも気をつけていただけに、見つめられ、目が合ってしまったことが相当怖かったそうです。

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