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短編2
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語らい

A「やぁ。きたよ」

B「えらい久しぶりやね。3ヶ月と10日ぶり?」

A「中々休みがとれなくてね。久しぶりになってしまったよ」

B「別に無理して来てくれんでもいいのに」

A「今回は××堂のケーキ持ってきたわ。確かすきやったよね」

B「すっご!好き好き」

A「ここおいとくから」

B「‥やっぱり会社って大変なん?」

A「いやもうこっちは大変でさ。毎日上司に怒られるわ、出世はできないわ、同期には置いていかれるわで‥ごめん。愚痴っぽくなっていかんね」

B「ねえ。そうまでしてなんで会社やってるん?やめたら楽になるんに」

A「やめたらいいのにとか思ってるやろね。でもやめれないんよ。理由は特にないかなぁ。生きていくためには、頑張らないといけないんだ」

B「毎日毎日大変やない?そんなことして何になるん?いずれ体か心壊して死‥しぬだけちゃうの?」

A「ほんと。なんのために生きてるんだかわかったもんじゃない」

B「何か楽しいことないん?」

A「でもさ、悪いことばっかじゃなくて。仕事終わりのたまのラーメンはうまいし。テレビでしょうもない番組見た時は笑えるし。今追ってる漫画は来月が楽しみだよ。そんなことばっか」

B 「なにそれwつまんなそうなことばっかりやん」

A「まぁそこにBがいないことが少し、いや結構悲しいかな」

B「それはごめんなぁ。ほんとに。でもどうにもならんのよ」

A「そっちは変わりないのかな。俺には解んないけど。幸せに過ごせてたらええなあ」

B「何にも変わりないよ。辛くもないし。Aがいなくてたまーのたまーにすっごく寂しくなるだけ。ほんとに何にも変わんない」

A「‥俺さ、ここに来るたび毎回思うんだけど結局言えなかったんだよね」

B「なんや?またその話?もう聞きあきたわ。やめてーな‥」

A「俺大学卒業するまでこっちにいたやん?んで、Bとは小学校からの腐れ縁で」

B「そうやな。大学3年までずっと一緒やった。あの頃は本当に楽しかったわ」

A「Bが俺の事どう思ってるのか、結局わかんなかったけど、俺はBの事大好きだった。出来れば将来ずっと一緒に生きていたかった」

B「私だってそーよ。Aは頼りないけど、一緒にいてすっごく楽しかったよ。Aは仕事とかは出来ないかもしれないけど、私にとってAは最高の人だから。だから‥だから、がんばってよ‥」

A「ごめんごめん。歳をとると涙脆くなっていかんな。次来るときは明るい話を持って来るよ」

B「なぁいかんといてな。もっとはなそーや‥いやいや、この!行ってこい!私はここにいつもいるから。また来るのを待ってるから。だから、また顔見せてよね」

A「じゃあな」

B「じゃあね」

separator

A#B「もう一度だけでいいから、お互いにちゃんと話す事ができたらなぁ」

Concrete
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