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短編1
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空き地

家のそばに広い田んぼがある。

その中にポツンと200坪ほどの空き地がある。

ずっと前から気になる場所だ。

なぜかというとその付近だけカエルの鳴き声がしないから。しかも長年空き地なのに四角い形で草が生えない場所があった。

あるよく晴れた早朝、散歩をしてその空き地を通りかかった。そしたら草の中に鉄の残骸が放置されているのに気がついた。

よく見ると三輪車のようだ。

それは赤さびて長い月日を感じた。

立ち止まっていると生温かく酸っぱいにおいが立ち込めてきた。

気味が悪いので足早に家に帰った。

その夜夢をみた。

大きな家の中を幼い姉妹と男の子が何かから逃げている。

3人ともいきなり立ち止まったかと思うと、白目をむいて血を吐いて倒れた。

それから時間が早送りのようになり、すぐに彼らの体は腐りウジがわいた。

そこで目が覚めた。部屋には空き地でかいだ酸っぱいにおいが充満していた。

悲しい気持ちに包まれ、いつの間にか死ぬことを考えていた。

そのあと何度か同じ夢を見て同じにおいがした。

何かあると思い調べたら、ある事故物件サイトにたどり着いた。

そこにはかつて家があり、5人の家族が住んでいた。

ある日両親が出掛けて、留守番していた幼い子供3人が侵入してきた者に刺殺されたらしい。

今もで田んぼの中にその空き地はあります。

また夢を見るのだろうか

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