タルパさんの語り2(廃病院の怪)

以前、肝試しの帰りに起きた事を語ってくれたタルパさん。

今回は先輩から聞いた話しを思い出したそうで、聞かせてくれました。

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タルパさんはF県出身なんです。

何処でもそうですが、廃墟やら、心霊スポットって場所はやんちゃする方の遊び場になる事が多いんですね。

タルパさんの先輩。廃病院を遊び場にしてたんです。

そこね。精神病院だった。構造も特殊で、螺旋状なんですよ。これは患者が徘徊してもすぐ、看護師さんが捕まえる事が出来る様にと考えられたからですかねぇ。

先輩が何時もの通り、その場所に来ます。

鎖で繋がれた鉄柵をよじ登って中に侵入するんですけどね。

皆さんバイクをその鉄柵付近に止めるんですね。

その日はバイクが止まって無い。

一番乗りかと思って入る。

1階はロビーやら、診察室、売店などの跡があるんですけどね。

2階は病室だった。先輩見たそうなんです。

階段の所に白い布の様なものがヒラヒラって動いてる。

なんだよ誰か居るんじゃん

誰だって言って追いかける。

曲がり角に付く前にまた、白い布がヒラヒラって。

最上階の5階の手前ではその白い布現れ無かった。

するとね。501号室の扉が空いてて、そこに白い布を被った大きなピエロの人形がこちらを見てた。

ビックリして先輩。そのまま逃げたんです。

何故ならね。そのピエロの人形ね。

受付にあって、その日先輩見てるって言うんですよ。

相変わらず気味悪いなって思ったってね。

しかもね。

501号室って鍵が掛かって開かずの部屋だった。

タルパさんが聞いた話しはこんな話だったそうです。

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実はその後にタルパさん。

この話を友人にしたそうなんですよ。

その人も怪談が好きだそうでね。

その人言ったそうなんです。

「その先輩、部屋に入らなくて良かったかも」

タルパさんが理由を聞くとね。

その友人がその病院が経営してた時の話を聞かせてくれたそうです。

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その病院に入院していた女性なのですが、息子さんを亡くされ心を病んでしまった。

受付にあるピエロの人形に息子さんの名前を言って

「○○ちゃんいつも偉いわね。ちゃんとお仕事してるのねぇ」

なんて言ってる。

看護師さんが

「ほぁら、○○ちゃんのお仕事邪魔しちゃダメよ」

なんてなだめて、病室に帰すってやり取りが毎日起きてたそうです。

ある日ね。

看護師さんが夜の見回りしてた時。いつも1階から見回りを始めるんですけどね。2階に上がる階段の所で見たそうなんです。

白い布のようなものがヒラヒラって。

そう。タルパさんの先輩の時と同じですよね。

そして、501号室。

扉が開いていて、その女性が首を吊って亡くなっていたのです。

そうなんですよ。501号室ってその女性の病室だったのです。

友人のお父さんが職人さんでその病院の解体したんです。

解体工事が予定より早まったそうなんですけど、早まった理由はその廃墟内で首吊りの遺体が発見されたからだそうです。

タルパさんの話聞いてその方はもしかしたら、遺体が発見された場所、501号室で、首を吊った人は、そのヒラヒラ見たかもって思ったそうです。

タルパさんが聞かせてくれたのはこんな話でした。