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これは、他サイトに載せた話を、
少し細かく話を付け加えて、書かせて頂いたものです。
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私が、高校時代、大学受験も控えており、
自分の部屋で勉強していた時の事です。
( あー、勉強なんて、もうイヤやわー )
と、正直思っていまして。
当時は携帯なんて無いですから、
友達と気晴らしにやり取りなんてできず、
んーーー!!
って、感じでした。
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それから、しばらく経ったのでしょうか、、、
あっ、、、と、気が付きました。
私は、机にうつ伏せになって、寝てしまったようです。
( ありゃー、寝てしもうた、、、)
と、思う前に、
机にうつ伏せで寝てるのに、部屋中が見えるんです。全体的に赤かったです。
その瞬間、耳鳴りと言うか、耳元で、
セミの鳴くような、
子供が泣くような声が、聞こえました。
何も考えてるひまも無く、
しかし、どんどんと状況が理解できてきます。
私の両肩に、私の両脇に、
誰かの手と膝が、
まるで誰かをおんぶをしてるかの様な、
圧迫感があると言うか、感覚があると言うか。
今でも覚えています。
それは大人ほどの大きさでは無く、
小さな、手と膝でした。
( えっ、、、?)
私は、一瞬どころか、十瞬くらい、
ずっとびっくりし続けてました。
( 私は、誰をおんぶしているんだろうか、、、)
そう思った途端、恐怖が押し寄せてきて、
何とか、その手と足を振りほどこうとしました。
自分自身は、少しも動く事は出来ませんし、
私は、誰かをおんぶしながら、
赤い部屋を見て、耳鳴りを聞いてるだけです。
藻掻こうと頑張りますが、びくともしません。
私は、パニックに陥りました。
でも、そんな中でも、とにかく、
自分で、自分を助けなければ、と思いました。
( とにかく、足を引き剥がそう、)
その時に、何を思い、何を考え、
どの様な事をしたのかは、分かりません。
どうやって、膝を引き剥がしたかなんて、
覚えてもいませんし、分かりません。
しかし、
なんとなく、私の脇腹にくい込んでた膝が、
消えてく感じがしました。
( 次は、手 、、、)
これが、難しいのです。
私の両肩をギュっと掴んでいるので。
何となく頑張ってみましたが、
途中からは、そいつに対する訴えでした。
( 何で、私におぶさっとるん!?
私、何かしたか!? あんた、誰ねん!? )
しかし、離れていく気配も無く、
( もう無理かもしれん、、、
この子供は、何をしに来たんや、、、)
恐怖と共に、かるく絶望しました。
そのまま、しばらくの間、私は両肩を握られつつ、
( どっか行ってやー!!)
と、必死で思っていました。
必死で、必死で、、、
すると、ある瞬間、
フッと、両肩の手が無くなりました。
その瞬間、私は、すぐさま顔を上げました。
部屋は赤くもないし、いつも通り。
耳鳴りも無い。
しかし、机のノートはよじれていました。
それを見て、
( あ、やっぱり、
私はうつ伏せの状態やったんや、、、)
私は、自分に起きた出来事を考えようとしましたが、
途端に怖くなり、
母がいる1階の居間へ行きました。
そして今、起きた事を、
半泣きで、必死で話しました。
しかし、母から帰って来た言葉は、
「 あんた、夢でも見たんやないん?
居眠りなんてしとらんと、
早く、勉強しまっしや 」
でした。
「 何で、分かってくれんの!?
おかんも、あの部屋におってみぃ!?」
と、かなりブチ切れました。
しかし、こんな話を誰も信じませんよね。
結局、
( あー、そうですか、、、
なんて、薄情な親だ、
子供が怖い目に遭ったと言うのに、、、)
と思い、しかし、
言い返せる証拠もありませんし。
だけど、自分の部屋に帰るのは、かなり怖いです。
半端ないですよ。
この時ほど、母を恨んだ事はありませんでした。
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結局、恐る恐る部屋に行きましたが、
その後は特に、何も起こりませんでした。
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しかし、しばらくして、
その部屋で、また、気味の悪い体験をする事となるのですが、
それは、またお話します。
作者退会会員
今回も、読みにくい方言と、長文失礼します。