短編2
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畳が怖い

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私の実家は、

料亭とまではいきませんが、

2階がお座敷の、古い建物で、

昔は長屋だったそうです。

今は、店を閉めましたが。

なので、必然的に、

私の部屋も、畳で襖のある、和室でした。

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ある日、自分の部屋で、

友達から借りたマンガだったかな?を、

読んでいました。

しばらくして、

「 ミシッ、ミシッ、」

と、音がしました。

( あー、また家鳴りかぁ ) と、

気にせずにいました。

とにかく古い家なので。

しばらくしても、音が鳴り止まないので、

( だから、古い家はイヤやわ )

と、音のする方を見ました。

私は目を疑いました。

古い畳って、歩くと少し沈みますよね?

それは、いつも出入りする襖の方から、

私の机の左側を、

ちょうど人が、古い畳の上を歩いている感じで、沈んで行くのです。

ミシッ、 右足、、、

ミシッ、 左足、、、

ゆっくりと、ゆっくりと、、、

そして、私の左横の背後の壁まで行き、

消えました。

しばらく畳を凝視です。

動けませんでした。

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何故だか、この事は両親には話してません。

今でも私の中で、

( あの時に歩いて行ったのは、

一体、誰やったんやろ? )

と、疑問を残したままです。

しかし、歩幅や、

沈んだ部分の面積を考えてみたら、

きっと、女性だったんだろうと。

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かなり昔から、今、私の住んでる所も、

その近辺も、

飲み屋街と言うか、、、

女の人のお店も沢山あったそうです。

そう言えば、私が小学生の頃、

私の近所に、古い石門が建ってました。

その町に住んでる友達に、

「 あの門って、何なん? 」

と、聞いた覚えがあります。

すると、友達は、

「 あー、あれかぁ。

前に、おばあちゃんから

聞いたんやけど、

この街って、

昔は、遊郭?みたいな所やってんて。

そんなんやし、

女の人が、逃げ出そうとしても、

逃げるには、あの門をくぐらんと、

外に出れんかったんやって。

でも、門のとこに、

門番?みたいなヤツがおって、

結局、遊郭?に、連れ戻されるんやと。

やけど、何回も逃げようとした人は、

左足、、、やったかな?

くじかれるんやって。

もう絶対に、

逃げ出せんようにするんやと。

すげぇ怖ないけ?

そんなの、ほんとにあったんかね? 」

何となく、その話を思い出しました。

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それからは、

私の部屋で、畳が沈む事は無かったですが。

Concrete
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