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これは、私がいつも書き込ませている話とは、
かなり違う、心霊的な怖い話ではありません。
人間的な心理と言うか、、、
ゾッとした話です。
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大学時代に、夜、いつもの溜まり部屋にいました。
その時、その部屋には、
ある男の先輩と、2人きりでした。
その先輩が、ある瞬間に、ぽつりと言いました。
頭文字を取り、Wさんとします。
「 まだ、来るんだよねー 」
私は、
「 え? 何が来るんですか?」
と、当然のように、Wさんに聞き返しました。
「 いやぁ、郵便物、、、」
うん?と思い、
「 普通、郵便物は来ますよ 」
と、言うと、W先輩は、
自分宛の郵便物じゃ無いんだよと、意味不明な返事をします。
ますます、えっ? になり、
「 じゃあ、誰のですか?」
と、聞きました。
すると、先輩は、
「 オレのアパートの部屋に、前に住んでた
ヤツのだよ 」
と言うので、
「 その人、引越しする時に、転居届を
出さなかったんですかね?」
と、答えると、
W先輩は、苦笑いしながら、
「 死人に転居届は、出せないでしょ?」
と言いました。
私はますます、えぇっ?です。
私が困惑していると、
「 いやぁさー、
その人さ、今のオレの部屋に住んでた時に、
死んだらしくてさ、
オレも、引っ越した後に聞いたんだけどね 」
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先輩の話によると、
その方は体育系の方で、川で泳いでた時に、
事故で亡くなられたそうです。
「 ご家族の方が、きちんと手続きとか、
されなかったんですかね、、、
でも、Wさんは、
亡くなった方の郵便物が届くのって、
気味悪くないんですか?
私だったら、絶対に無理ですわ 」
と、私がちょっと不気味そうに言うと、
W先輩は、また苦笑いしながら答えました。
「 ま、来たら、捨てりゃ良いしね 」
と、かるく笑っていました。
私は、
( あー、そんな性格だから、
今でも住んで居られるんだろうなぁ )
と、妙に納得したと言うか。
でも、やっぱり、
誰かに言いたかったんだろうな、と。
学生街なので、アパートは沢山ありますし、
私のアパートも、ボロアパートでしたから、
過去に何人もの方が、
住んでは出て行き、住んでは出て行き、
そのアパートの部屋は、そうして来たんだと思います。
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それから、しばらくして、
私は、煙草を吸おうと、アパートの窓を開けました。
今までは、全く気付かなかったのですが、
何となく気付いてしまいました。
窓の、左側の柱に ” 猪〇 ХХ ” と言う名前が、
ナイフかカッターで、
彫られているのを。
衝撃的だったので、
フルネームは覚えていますが。
きっと以前、私の部屋に住んでた人なんでしょう。
私は、それすらも不気味に感じました。
何で、自分の名前を彫るの? と。
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W先輩は、
特に、気にしてはいない感じでしたが、
実際に、亡くなられた方宛の郵便物が、
今でも届くのは、正直、気味悪かったんだと思います。
作者退会会員
私は、大学が関東でしたので、
大学時代の言葉遣いは、標準語に近いです。
実家の方の話は、読みにくい方言で申し訳ありません。