これはこの前出張に行った時の話なんですけどね、会社からいきなり出張を命じられてI県のS市に一週間出向くことになったんです。貴重な連休最終日、東京から3時間かけてホテルに到着、早く着きすぎたのでホテルのフロントに荷物を預けてチェックイン出来る時間まで現地で観光を楽しんだ、名物のレストランが定休で休みだったのがショックではあったがそれ以外は良い時間を過ごせたと思う。昼飯を適当に済ませて夕食を現地のスーパーで購入してホテルの部屋に案内して貰った、何の事はない普通のワンルーム、ユニットバスなのが些か不満ではあったがそれ以外は普通の部屋だ。
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部屋で買って来たラーメンを啜りながら日課のブログを書いていると上からドン!ドン!
shake
shake
と何かが落ちる?みたいな音がした。上の人か?みたいな事を考えたが、その後は何も音沙汰が無かったので気にせずブログ書き続けた。良い時間になったのでシャワーを浴びて別途に入り、テレビでニュースを見ているとまた上から、今度は申し訳なさそうな感じでズンズンと落ち着きのない歩き方みたいな音が聞こえてきた、上に家族連れでも居るのか?とニュースを見つつ思った、その日はそのまま眠りに落ちた。
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‥午後5時初勤務が終わり疲れ切った私は途中のコンビニで買った弁当片手に部屋への階段を登った。このホテルの階段は人が通ると電気が点くタイプなのだが何故かこの日は半分登っても点かなかった、遂に電気にも認識されない位まで落ちたかなぁとか思ってたら階段の壁に人影が見えた、なんであんな所に立ってるのかなって思いながら踊り場に付いて折り返した時にその影の主は居なかった、ドアの開く音も何も無かったのに何処へ行ったんだろって思ったが疲れてたのでスルーして部屋に戻った。
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その日のブログを書き終えてシャワーを浴び、置いてあった玄米茶を飲みながらベッドで怪談を聴きながらのんびりする、聞き終わると丁度1時、寝ようと布団に包まり電気を消すといきなりガリガリという音が部屋に響いて来た、流石に怖くて布団に潜って震えながら目を閉じた。
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長かった出張ももう終わりホテルと別れる日となった、上の部屋からの音の事は結局聞けなかった、だって上の部屋、倉庫だったんだですもの…妙な事もあるもんですね。
作者かえで
私が体験した実話を元に書きました。