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この話は、いつも行っている美容院の、
店長さんから聞いた話です。
その店長さんを、仮にEさんとします。
Eさんに、いつも髪をお願いしているのですが、
Eさんも、私と同じく、
ホラー映画や怖い系の話が好きで、
その日も、そんな感じの話をしていました。
その流れなんですかね、
急に、Eさんが、
「 今後、絶対に、
あんな体験をする事は無いだろうなぁ 」
と、ポツリと言い出しました。
「 え? 何がですか?」
当然、私は興味津々で、聞き返しました。
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最初にお伝えすると、
この話は、
最終的に、Eさんと他2人の友人が、
周りに沢山の火を焚かれ、
お坊さんに、
何十時間にも亘り、大きな経典のような物で
肩を強く叩かれ続けた、、、
と、言うものです。
しかし、何故、Eさん達が、
そんな目に会ってしまったのか、、、
そんなお話です。
これは、警察も関係していますし、
友人の1人が、
某テレビ局に、当時のビデオを送り、
テレビでも放映されたそうです。
( 今はその番組はありません。)
なので、
詳しい場所、方言などは明かせません。
( それは、店長さんにもお願いされました )
ただ、
「 詳しく書かないなら、
サイトには載せても良いよ」と、
了承を得たので、投稿させて頂きます。
私の話は、いつも長文で申し訳ないのですが、この話は本当に長文です。
なので、” 1夜 ” ” 2夜 ” に分けて、
投稿させて頂きます。
お付き合いして下さる方がいらっしゃれば、
幸いに思います。
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Eさんが、まだ10代だった頃、
少し?やんちゃで、怖いもの無しって
感じだったらしいです。
( 今では、それは、それは、穏やかで、
優し〜い声の方なのですが )
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ある時に、バイトを頼まれたそうなんです。
その依頼主 ( ある会社の社長 ) が、
広大な農場の跡地を買ったそうなのですが、
その跡地にある作業場で、
機材なんかを運んで、作業員を雇い、
働かせていました。
しかし、その作業員達が、
次々に辞めて行くのだそうです。
それで、社長が作業員に聞きました。
「 何で辞めるんだ? 金も良いだろ?」と。
すると、ある作業員が、
「 あんな所では、気味悪くて働けません、
何なんですか、あの女の声、、、」
と、言ったそうです。
そこで、社長は困り、
誰かの紹介で、
Eさん達が呼ばれたそうなんです。
「 とにかくあの作業場を調べて欲しい、
金も出すから 」と。
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翌晩、Eさんと友人2人は、
( 仮に、Aさん、Bさんとします )
ビデオとデジカメを持って、
作業場に向かいました。
中に入ってみても、機材ばかりで、
特に何もありません。
「 何にも無いじゃん?
別に、女の声も聞こえないし 」
友人Aが言いました。
しばらく探索しましたが、
特に変わった様子もなく、仕方なく、
「 バイト代、出んのかな〜 」と、
みんなで作業場を出ました。
Eさんはビデオ担当で、最後に作業場全体を映して帰ろうとした時でした。
( うん? )
AさんとBさんに言いました。
「 なぁ、あんなとこに、小窓あったか?
あれって、2階じゃねぇの?」
すると、Aさんが、
「 何処からかさ、
2階に行けるんじゃないの? 」
と、そう言って、
3人は、また作業場に戻りました。
「 何処に階段なんかあるんだよ、
さっき、ここら辺は調べまくっただろ?」
Bさんが、愚痴をこぼしました。
そして、
「 でもさ、もしかしたらさ、
意外と隠し階段があったりとかして?
なーんて、映画の観すぎだなぁ、オレ、笑 」
と、茶化しました。
EさんとAさんは、顔を見合わせ、
「 お前、たまには良い事言うな 」
と、壁に置いてある棚を、順番に動かし始めました。
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そして、ある食器棚を動かした時です。
わずかな空間が見えたらしいです。
2人は ( ここだっ!) と思い、
古くて、重い食器棚を動かしました。
そこには、
半分、朽ち果てた階段が、2階へと続いていました。
Eさんは、思わずゾクッとしたそうです。
ここから、
Eさん達は、恐ろしい出来事に、巻き込まれて行くのですが。
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( この話の続きは ” 2夜 ” へ。
明晩に、投稿させて頂きます。 )
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