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昨夜、お読み頂いた方、
ありがとうございます。
長文になってしまいましたが、
続きを書き込ませて頂きます。
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Eさん達は、恐る恐る上ったそうです。
いつ、崩れるか分からない階段を。
2階に上がると、廊下に出ました。
部屋が3つ、あったそうです。
まず初めに手前のドアを開けました。
その部屋は、生活感に溢れており、
机の上には何本かの空のビール缶、
台所には、
包丁で刻んでいた途中の野菜がある、と言う
状態でした。
( もちろん野菜は腐ってますが )
「 何だよ、この部屋、、、
誰かが、住んでたのか? 」
と、Aさんが言いつつ、
そして、2つ目の部屋に向かいました。
ドアを開けようとした瞬間に、
何とも言えない腐臭がしました。
そして、ドアを開け、部屋の中を見ると、
何十もの猫や鳥が、
部屋中に、所狭しと死んでたそうです。
中には白骨化した物もあったらしく、、、
すぐにドアを閉めました。
「 何だよ、これ、、、
ヤバいんじゃない!? 」
と、Bさんは、
震え上がってたそうなのですが、
後は、3つ目の、
突き当たりの部屋だけです。
Eさんは、何も言わずに、
最後の部屋のドアを開けました。
Eさんは、何も言わずに、
動きもしません。
「 おい、E! 何なんだよ!」
と、Bさんが焦って言うと、
Eさんは、黙って指さしたそうです。
急いで、AさんとBさんが部屋に入ると、
そこには、
小さなちゃぶ台が置かれていました。
その上に、
骨壷と、、、
そして、その横に
誰かも分からない、
お婆さんの遺影が置いてあったそうです。
3人とも、しばらく沈黙でしたが、
急に我に返り、
「 えっ? 警察か? 」
と、警察を呼びました。
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しかし、警察が来たものの、
その状況を見て、
「 警察は、これ以上、関与出来ない。
寺に持って行け 。」
と言われたそうです。
3人は 、
( え? DNA鑑定とかさ、
そう言うの、しないの、、、?)
と、戸惑ったらしいですが、
しばらくして、
警察が引き上げてしまったので、
「 じゃあ、明日、
お寺に持って行ってみるか、、、」
と言う話になりました。
かなり渋々でしたが。
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その後、みんなでAさんのアパートに
行きました。
さっき撮ってきた、
ビデオとデジカメを見る為です。
そのビデオには、
2階に行った途端、物凄い数のオーブ?が
円を描く様に、映っていたそうです。
そして、デジカメには、
3つの光が、3人それぞれの頭の上に、
映ってたらしいのです。
そんな映像に、
みんな黙り込んだまま観ていると、
警察も帰り、
最後に3人が作業場を出た時の
映像になりました。
Eさんが ( これも礼儀だし ) と思い、
大声で「 お邪魔しましたーっ!!」
と、言っている映像です。
すると、それに応えるかの様に、
” あ"〜〜〜 あ"〜〜 ”
と言う、不気味な声が入っていたそうです。
当然、Eさんが、それを言った時には、
聞こえなかった声です。
3人はゾッとしました。
しかし、それを打ち消すかのように、
Bさんが、
「 気味悪いし、もう寝よう 」
と言い、みんな寝る事になったらしいです。
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しばらくして、
何となくうるさい音で、
Eさんは起きました。
( 、、、誰か、米、研いでんの、、、?
しかも、どんだけ長く研いでんだよ )
と、半分ブチ切れながら、
台所に行きました。
しかし、誰もいません。
そのうちに、目も覚めてきて、
( この音は、米を研いでる音じゃない、、、
何回も、何回も、
机の上とかで、
ずっと、ビー玉を落としてる音だ、、、)
と言う事に気付きました。
その音は、
ずっと、ずっと、耳から離れません。
助けを求めに、隣の部屋に行ってみると、
Bさんが、一心不乱にテレビを観ているそうです。
Eさんが、
「 なぁ、オレさ、、、
ずっと、ビー玉を落としてるような音が
聞こえるんだけど、、、
これ、何?」
と、不機嫌そうに言うと、
Bさんも言ったそうです。
「 オレもさ、、、
さっきからテレビ観てるとさ、
コマーシャルみたいに、白黒の婆さんが、
テレビに出てくるんだよね、、、」
さすがに2人は、
何かヤバいんじゃない? と思い、
Aさんの所に行きました。
「 おい!A! 大丈夫か!?」
Aさんは、寝ぼけ眼で、
「 あー? 何かあったん?」
と、言いました。
Aさんには、何も起きて無かったようです。
2人の話を聞き、Aさんは、
「 すぐにお寺に行こう 」と言いました。
3人は急いで、骨壷と遺影を持って、
お寺に行きましたが、
お坊さんから言われた第一声が、
「 何で、
こんなもん持ってくるんだーっ!!」
と、怒り狂う言葉だったそうです。
3人が経緯を説明し、
しかし、お坊さんは、
「 、、、
とりあえず、お祓いが先だ、、、
そこに3人、座りなさい 」
と言いました。
3人は、気が気でなりません。
( 何故、お祓い、、、? ) と。
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しばらくして、弟子らしき人が10人程来て、
3人の周りに、火を焚き始めました。
そしてお坊さんが、
かなり大きな経典を持って来て、
何やらブツブツ唱えながら、
その経典で、みんなの肩やら背中を、
これでもかっ!って言うくらい、
強く叩き続けたそうです。
それは、何十時間にも及びました。
やっとお祓いが終わると、
Eさんにはもう、
ビー玉の音はしなかったそうです。
3人は疲れ果てていましたが、
お坊さんに聞きました。
「 この骨壷、、、
無縁墓に入れられないのですか?」
しかし、
「 残念だけど、入れられないな。
私が元の場所に戻して、ドアに御札を
貼っておくしかない 」
そう言われたそうです。
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3人は帰り道、
社長に何て言う? などと話していましたが、
ちゃんと、バイト代は出たそうです。
しかも、そのお寺から、社長さんに、
"1人3万円 " と言う、お祓いの請求が来たそうで、
「 坊さんはケチだ 」と、店長さんは笑いました。
そして、例のテレビで放映されたと言う、
白黒の老婆のビデオは、
Bさんが、送ったものらしくて、
「 あいつだけ、小遣いしやがって 」
と言って、またまた笑っていました。
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私は、その話を聞いて、
「 え!? ヤバくないですか?
すげぇ、怖いんですけど。
私だったら、
まず、2階に上れませんけどね。
でも、そんな体験談、
他のお客さんに言ったら、
大変じゃありませんか? 」
と言うと、
「 まぁ、僕も若かったですからねー」
と微笑みつつ、
「 あと、もう遅い時間で、
お客さんが、 Kさん ( 私の事です ) しか
居なかったから、話したんですよ 」
と、いつもの優しい店長さんでした。
でも、
「 あんな思いは、2度としたくない 」
とは、言いませんでした。
私は内心、ずっと、
( えっ?
寺に断られる?
しかも、そこまでのお祓いって、、、?
お祓いの話は、幾つも聞いた事あるし、
実際、私もお祓いしてもらった事あるけど。
警察も出てきてるし、
本当に、そんな事ってあるの? )
と、思ってしまいましたが、
変な嘘を吐くような方ではないですし、
店長さんの話す口調や、表情で、
( あー、ほんとに体験したんだ、、、)
と、思いました。
だから、
「 詳しくは話さないでね 」と言ったのかも、と。
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その後、その社長は、
農場を引き払ったそうです。
しかし、今でも、
その農場の跡地にある作業場に、
その老婆の骨壷と遺影が置かれてると思うと、
何だか不気味です。
お坊さんが、その部屋のドアに、
御札を貼ったそうですが、、、。
しかし、また、Eさん達のように、
誰かが立ち入ったらどうなるのかな、、、
と、思います。
作者退会会員
2夜にわたり、長文を読んで下さった方、
ありがとうございます。
この話は、嘘偽りは、一切ありませんので、
もし、ゾッとして頂けたら有難いな、と思うばかりです。