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私が大学に入学し、1人暮らしを始めて、
2、3ヶ月ほど経った頃の話です。
大学にも馴染んできて、友達もできて、、、
そんな、
楽しい毎日を過ごしていました。
以前から、実家にいた時、
何度か不可思議な体験をしてはいましたが、
しかし、
この頃に起きた出来事は、
私にとって、思い出したくも無いくらいの、
かなり強烈なものとなりました。
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私は、ボロアパートに住んでいたのですが、
ある日を境に、毎晩のように、
俗に言う ” 金縛り ” に遭うようになりました。
( ” 足元から来る人 ” は、その後の話になります )
この金縛りが、普通の金縛りと違うのは、
玄関から、誰かが入って来ると言う事です。
玄関と部屋の間には、ドアがあるのですが、
ドアを閉めているのにも関わらず、
玄関から誰かが、
入って来る様子が見えました。
そして、毎晩、毎晩、違う人が来るのです。
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1番最初に来た人は、
黒いスーツ姿の男性が、4、5人でした。
1人は、天井の角に、
私が服を吊るしてある竿の上にいて、
後の2人くらいは、そこら辺で、
ボーッと立っています。
そして、ある1人が、
私のベッドの、すぐ右脇に座っており、
( 部屋の突き当たりの窓に対して、
平行にベッドを置いており、左側は窓です )
私の右腕を掴みながら、何か言っています。
私は、そういう状態の時、
視覚と触覚は働くのですが、
聴覚は働きません。
なので、彼の必死さは伝わるのですが、
申し訳無い事に、
結局、声が聞こえないので、
何をして欲しいのかが、分からないのです。
そうこうしている内に、
身体が動くようになり、彼らも居なくなっていました。
( 何か、気持ち悪い、、、)
そう思いながらも、
それから、
毎晩のように、誰かが訪れました。
みんな、私の右腕を掴みます。
ある時は、カップルらしき男女。
女性が私の右腕を掴み、
必死に何かを言っています。
その隣にいる男性の顔は、
モザイクがかかったようにボヤけています。
その瞬間、
( あ、この男性は、今も生きてるんだな )
と、何故か思いました。
またある時は、犬が来ました。
スピッツみたいな、
フサフサな感じの毛の犬です。
私の右腕に両方の前足を乗せて、
「 ハッ、ハッ、」と、
何となく嬉しそうな顔で、
( 私が、そう感じただけなのですが )
息を切らせていました。
私は、毎晩のように、
来る人、来る人、みんなに、
( ごめんね、
声が聞こえないから、
私には、何もしてあげられない、、、)
と、謝っていました。
私には、そうするしかありませんでした。
何故なら、
彼らがみんな、必死で、私の右腕を掴み、
何かを訴えてるからです。
そんな事が続き、
アパートに帰るのもイヤになっていました。
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ある日、アパートで寝ていると、
また、いつもの様に、金縛りに遭いました。
( あーぁ、、、) と思いつつも、
何となく、いつもと違います。
誰も玄関から入って来ないのです。
そして、いつもなら、誰かが入って来た時に、
まるで電気をつけてるかの様に、
部屋中が明るいのですが、暗いままです。
( うん?
一体、今日は誰が来たんだ、、、? )
と思いますが、
私の右腕を掴む人は、誰もいません。
しかも、いつもなら、
見てなくても見える、玄関も、部屋も、
全然見えません。
( えっ、何、、、?)
しばらくそのままで居ましたが、
そのうち、
バタバタバタバタッと、凄い数の音が聞こえました。
( 聴覚は働かないはずなのに、
しかも視覚は働かないし、、、)
そう思ってると、首だけが右に動きました。
部屋の方へと動かされた、と言うか、、、
そこには、
部屋中に、何十もの足首が、
くるぶしから下だけの足首が、
バタバタバタバタッと、
凄い速さで、動き回ってたのです。
暗い部屋に、
その足首達は、青白く動いていました。
左足首も、右足首も、バラバラで。
私は、声も出ない、身体も動かない、
でも、目が離せません。
” 何も考えられない、とはこの事だ ” と、
後になって思いました。
そして、しばらくして、
突然、ある瞬間に、何もいなくなりました。
( 今まで、、、いたよね、、、?) と、
不思議なくらい。
私の身体も自由になりましたが、
足首が走り回っていた床に、足を下ろすのは、かなり勇気がいりました。
そして、すぐさま近くの友人に電話をし、
泣きながらチャリを漕ぎました。
友人のアパートに着き、
友人とその彼氏 ( 彼も、私の友人です ) に、
今あった事を、話しました。
友人も、怖くて泣いてしまいました。
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その夜は2人の優しさもあり、
友人と彼の間に、寝かせてもらいました。
私は、アパートに帰る気にもなれず、
それを理解してくれてた2人は、
「 しばらく、ここに居なよ 」
と、言ってくれました。
1、2日、泊まらせてもらいましたが、
しかし、アパートには、イヤでも戻らなければならないですし、
2人の好意に甘えてても良くないし。
私は、自分のアパートに帰る事にしました。
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その後、誰かにその事を話した時に、
「 部屋の間取りを描いて 」と言われ、
描きましたが、
「 ベッドの下が、霊道になってるから、
ベッドの場所を変えた方が良い 」
と言われ、
でも、何故か私は、
( 何か違う、、、) と思い、
胡散臭えと、ベッドの場所は変えませんでした。
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その後、
足元から来る人にも出会いましたし、
あまり、このような場所では、
言いにくい事もありましたし、
色んな体験をしましたが、
そんな話も、また別の機会にお話し出来れば、
と思います。
私の体験を、夢だとか、幻覚だとか、
疲れてただけじゃない?とか、
おっしゃる方もいるでしょう。
でも、私は、
” じゃあ、
何故、そのような現象が起こったのか、
こと細かく説明して欲しい ”
と言いたくなります。
私にとっては、紛れもない事実ですし、
あんな恐怖は、
絶対に、2度と味わいたくはありませんから。
作者退会会員
いつも長文すみません。
これは他サイトに載せたものを、
詳しく書き直したものです。
私が、かなりの恐怖を感じた話の1つです。