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中編4
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シルクハットの影法師。

先日部屋にいる時。シルクハットを被った男性の影が壁際に居て驚いた。

影『私が守護している方を助けてください』

そう言って消えてしまった。そして、一昨日。

配信アプリで久々に自枠を開いていたら初見さんが2人。その時は怖い話じゃなく、普通の雑談していて途中。

祝詞の人からの電話で枠を閉じた。そして昨夜、自枠は開かずに枠巡りしていたら初見で枠に来てくれた人が枠を開いてたので枠に入りコメントをした。

私「昨夜は急に枠閉じてすいませんでした」

主「あ、昨夜の……大丈夫ですよ。ちょうど寝ようとしてた時だったし、好きな時に開いて好きな時に閉じたら良いよ。

自分の枠なんだからさ」

そう言われ、良かったいい人で安心して枠巡りに戻ろうとしたんですがふっと横を見るとまたシルクハットを被った男性の影が立っていた。まさかと思い暫く主と話していたら、

主「この部屋さ。出るんだよね」

みたいな事を言い出した。

私「髪の長い女?」

主「そうそう。あ、林檎さんって見える人?

このアプリたまにいるよね。でも、最近は会えなかったからちょうどいいや」

私「狼様を祀る神社に行った方がいいよ」

主「え、うちの近くにあったかな……稲荷はこの間、境内に入ってめっちゃ睨まれたけど……」

私「うん。その女、執着が強すぎて蛇化しちゃってるから稲荷系は行っちゃダメだよ。

稲荷と蛇は、犬猿の仲だから」

主「あ、それで首締められたんだ……」

そっから、色々確認して【女の幽霊】が主を恋人だと思い込んでいると伝えると

主「は?マジでないわ。無理」

私「彼女は絶対部屋に上げちゃダメだよ。

この女、主に愛されるならほかの女になっても良いとか言ってるから彼女の体を奪いに行きかねない」

主「あ、それは大丈夫。既に何度か彼女を襲おうとして、俺がボコボコにした」

私「なるほど……でも、主さん視えてはないんだね」

主「うん。視えてはないよ。でも、勘だけはめっちゃある」

この主さん、視えないけど勘が強くて知識もあるらしい。なので、そのまま話を続けた。

少し話がそれるが祝詞の人と話すようになってから変なのに狙われたりすることも増えたが、行き場をなくした守護霊や守護神に頼られることもあって何匹か保護したりしていた。

なので

私「主さんが良ければ、狼が二匹居るので彼女さんと貴方の守護霊に出来ますけどどうしますか?」

主「え、いいの?それ、林檎さんに負担かからない?」

私「大丈夫。守護霊にしちゃえば私は関係なくなるから、今送ったよ。どう?」

主「女が逃げた……これ、強い方を彼女に送ってほしい。

あれなら、俺はいいから二匹とも彼女にやりたいけど……」

私「なら、白い狼(♀)を彼女さんの方に送るよ。それから、元は神獣クラスの子達だから名前をつけてあげて。

そしたら、もっと強くなるはずだから」

主「ん〜名前か……じゃあ、こいつ《黒い狼(♂)》はナツにしようかな」

私「彼女の方に送った子は、彼女に名前付けてもらってね」

そして、いいタイミングで彼女から電話。

主「白い犬……狼くらいのを飼うとしたらなんて名前つける?」

っとまるで、心理テストのような問いかけ方に笑ってしまった。そんで、困惑しているらしい彼女は「ポチ」っと言ったらしいのだが、私が「女の子だから……」ってコメントしたら主がざっくりとだけ詳細説明した。

主「で、今お前のとこに白いメスの狼が行ってるの……そう、守護霊として……うん。うん?

え、本当にそれ?うさぎちゃんにするの?」

私「あ〜、白い狼ちゃんが「ポチよりはマシ」だって(笑)」

黒い狼(♂)改めナツ。白い狼(♀)改めウサギちゃん。に決定した。

その後、主さんから話を聞いって詳しいこと教えて欲しかったらしい彼女が枠にやってきた。

そこで【女の幽霊】が今どうしてるか聞かれたので

私「うん……君とのこと邪魔されたって私に恨みの念を飛ばしてきてるね…………

ちょっとこの子引き取るわ。話を聞いてみる」

主「え?いいの?大丈夫?」

私「大丈夫。もっと酷いの相手したことあるから……」

主「マジでありがとう。正直、あと七年は耐えないといけないと思ってたわ」

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占いできるよと伝え、その後は2人を霊視。結果

彼女の前世 / 狐憑きの家系の姫。

主 / 陰陽師見習い。

だった。ちなみに、主は前世彼女に一目惚れして稲荷に嫁ぐはずだったのをかっさらった前科持ち。

稲荷に嫌われてる理由わこれもあるみたい。そりゃ、蝶よ花よと育てた姫を突然かっさらわれたらキレるわな。

あと、彼女さんに「占いって未来は解るの?」っと言われ。前回投稿した【予言みたいな話。】で書いた内容を伝えた。

そして、最後に

私「主くんさ、今年年号変わったじゃん」

主「変わったね」

私「令和って聞いた時どうだった?」

主「……気持ち悪いって思った」

私「うん。……令和をひらがなに戻してから漢字を変えるとね。

零話になるんだよ」

主「うわっ……鳥肌たった」

そして、電話が来たので私は枠を抜け主くんも寝ると言うので昨日の話はこれでお終い。

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