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神社では、" 禰宜 " と言う、
神職があるらしく、
" 宮司 " の次の位である、" 権宮司 " の、
その次の位にあたる神職だそうです。
一般の会社に例えると、
部長といった感じらしいのですが、
しかし、権宮司のいない神社では、
禰宜が宮司の次の地位になり、
宮司の補佐役を行います。
禰宜の定員は、普通一人とされていて、
大体の神社では、
一人しか存在しないのですが、
しかし、神職が多い大きい規模の神社などでは、神社本庁の統理で承認してもらった場合に限り、3人~5人程度の禰宜が奉職していることもあるそうです。
宮司や権宮司の指示で、社務や祭儀を行うことから、「経験を積んだ人」が、なれる神職
なんだそうです。
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今回のお話は、
私の今までの話とは全く違い、
性的描写が酷いです。
" あひるのイメージ " 型崩れ。
( いや、今までも、
良いイメージは、特に無かった気が、、、)
しかし、これは実際に私が体験した、
本当の話です。
この話については、脚色は一切ありません。
今回、私自身でも、
書き込むのを躊躇してしまいました。
このサイトで、
残酷でグロテスクなお話はあっても、
性的描写のお話を読んだ事が無かったからかも知れません。
( これで、" 怖話追放 " になったら、
どうしよう、、、)
とかも、本気で思いましたし 笑。
でも、今回の不可思議な体験は、
どう頑張っても、不可思議な体験であり、
それを皆さんに知って欲しかった、と言うのが1番の理由かも知れません。
ですので、そう言った、
性的描写が含まれるお話が不得意な方は、
お読みになられない方が良いと思います。
しかし、それを理解した上で、
読んで下さるのであれば、
是非、読んで頂きたいと言う、忠告とお願いです。
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忘れもしません。
私が大学時代、私が一人暮らしを始めたボロアパート。
それまでに、不可思議な事は山のように起きましたが、住み始めて2年半ほど経った頃でしょうか。
夜中に、身体が動かなくなりました。
( あー、いつものヤツかー )
と、身体を動かせるように色々と試行錯誤をしていた時、
突然、私は両手首を掴まれました。
男の人の手でした。
すごい力でした。
そして、私の身体を触り始めました。
いやらしく胸を触ったり、、、舐めたり。
それは、まさに性的行為でした。
( 誰?この人、、、)
と思いながらも、
私は、フワフワとした感覚でした。
気持ち悪いのに、気持ち良い、、、
何だか、そんな自分がイヤでしたが、
そのうち、
男のものが挿入されてきました。
そして何故か、射精をした事も感じ取れるんです。私の中に、ドロッと大量の精液が流れ入ってくる、それも分かります。
その瞬間に、パッと男は消えました。
私は、( 本当に犯されたんじゃ!?)
と、驚いたのと同時に、
誰も居ない部屋を見て、
( 人間じゃ無いのか、、、) と分かり、
まだ身体に、生々しく残ってる、
男の感触が気持ち悪くて、すぐにシャワーを浴びに行きました。
それから、2、3日に1回は、
その男が私を犯しに来ました。
そのうち、いつも同じ男だな、と、
何となく感じました。
顔はあやふやな、ボヤけたようにしか見えませんでしたが、" 髪が短髪 " と言う事だけは分かりました。
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友人達に話してみましたが、
「本物の男なんじゃないん?」
「欲求不満だろ?」
「あんたさ、本当に面白いよね。
マジで、一緒にいて飽きないわ。
あんたみたいな人間と出会った事なんて、
今までで1度も無いし。」
「あー、オレもそう思う!」
( ※ ちなみに私は、イジメられてはいません。)
などと、軽く流されまして、
( クッソー!死んだら呪ってやるー!!)
とか思いましたが、
これは何とかしなければ、と。
『色情霊』と言うものを調べてみました。
" この世に性的な未練を残して、
亡くなった方の魂か、
もしくは誰かの性的な思念が、生き霊となったものが 『色情霊』。"
( 前者の方は霊媒体質の方に多く、一般的には後者の、誰かの思念であることが多いようです。)
との事でした。
盛り塩が効くと書かれていましたし、
私もそれ以外には、思いつかなかったので、
試しにベッドの脇に、盛り塩をしてみました。
1日目、何も無し。
2日目、何も無し。
3日目、何も無し。
4日目、、、来た。
私は ( えっ、、、?
盛り塩したのに、、、何で!?)
心の中で焦りました。
するとその男が、初めて喋ったのです。
かなりの荒い息遣いで、
とても低い声で。
その低音が、私の身体中に響き渡りました。
からかう様な言い方で、
私のすぐ耳元で、その男は言いました。
『そんな事しても無駄だよ』
私は、その声にゾッとしましたが、
その男は、いつもの行為を済ませると、
また消えていきました。
その後も、何度も男は来ましたが、
相手が人間じゃないので、
毎回、毎回、私の中で射精されても、
当然、妊娠などもしませんでした。
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それから3週間近く経った頃でしょうか。
ある夜に、また身体が動かなくなりました。
( あー、、、)
と思っていると、
いつもと、手首の掴み方が違います。
そして、いつもとは違い、
相手の顔がハッキリと分かるんです。
彼は、神社にいる様な、
神職の格好をしていました。
髪は長くて、後ろで1つに結んであり、
その髪の色は、灰色がかった水色をしていました。肌は白くて、とても綺麗な顔立ちでした。
( あれ、いつもと違う人だ、、、)
しかし彼もまた、いつもの男と同じように、性行為をし、そして私の中で射精をしました。
そうして、彼は最後に、
『 私以外の男と、
性的行為をしてはいけない。
その契約を結べるなら、
私はまた、あなたに逢いに来ます。』
その声は、私の頭の中に直接入って来るような、そんな感じでした。
私は、
( 分かりました、契約します。)
と、心の中で思いました。
そして、更に思いました。
( あなたは、誰?)
『私は、禰宜です。』
( ね、ぎ、、、?)
急に、彼の身体が薄く透け始めて来たので、
咄嗟に私は、心の中で聞きました。
( あなたの名前は?)
そう思った瞬間に、
彼が天井の方へと、
背中で弧を描くように滑って行き、
『私の名前は、くう、、、
と聞こえたかと思うと、そのまま消えてしまいました。
私は何故だか、その時、
" くう " と言う名前が 、
" 空 " と書くのだと確信していました。
そして、上に昇っていった時、
彼が来ていた神職の服の裾が、汚くボロボロになっている事に気が付きました。
1つに結んでいた長い髪の毛先も、同様に。
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『空』と契約を結んで以来、
あの男は、1度足りとも来なくなりました。
それと同時に、彼も、、、
『空』も、私の前には、2度と現れていません。
私は、自分自身、こう思うのです。
彼が契約を結んでくれたから、
他の者は近寄れなくなったのでは、と。
そして、その契約を結ぶには、
私と1度だけ、
身体の関係を持たなければ、ならなかったのでは無いのか、と。
都合の良いふうに考え過ぎだと思いますが、
そう思うしか無いのです。
でも、、、何故、
『空』は、私を助けてくれたのでしょうか?
何処で、私を見付けてくれたのでしょう?
今でも彼の事は、鮮明に覚えていますが、
彼の存在、彼の行為、
それだけが、今でも謎なままです。
しかし、とにかく、
『空』に、ありがとうと思います。
" 今でも、何処かで見守ってくれてたら、"
などと、これまた都合の良い事を思っている毎日です。
作者退会会員
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