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これはわたしがつい最近体験したちょっと怖い話です。
その日はご先祖様の墓参りに行く為に出かけていました。
ご先祖様のお墓は山の上にあり、わたしの家からも結構離れているのです。
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暫く山道を車で登っている最中でした、ガードレールの傍に大きな石碑が立っているのが見えました。
大量の花々やお供え物が供えられており、昔この場所で何かがあった事は火を見るよりも明らかでした。
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shake
すると石碑のそばで誰かが下を覗いてみるのが見えました。
山高帽に膝までのロングコート姿の男性でした。
昭和時代初期〜前期くらいの格好でなんだか古臭い人だなあと思ったくらいで特に気にしてはいませんでした。
ふとその男性が気になって振り返るとその男性は消えていました。
ほんの数秒で人が移動できる訳がないのです。
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あぁ、また見てしまったか…。わたし自身幼い頃から幽霊とかそういう類を見ているので正直慣れっ子です。
後から分かったことですが、この石碑の場所で昔、昭和時代前期の頃、バスが転落し多くの人が亡くなるという痛ましい事故があったそうです。
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この男性は何故下を覗いていたのでしょうか?
今でも事故の起きた場所から離れられずにいるのでしょうか?
作者NAZUNA