短編2
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あるお姫様の話

ある国に。

それは、それは美しいお姫様がいました。

金色の髪は光を浴びるとキラキラと輝き、

お人形のように整った顔、

宝石のように美しい青色の目は、

人々魅了しました。

お姫様が、13歳の時。

お姫様は隣の国へとお嫁に行きました。

それから。

しばらく経った頃、お姫様が嫁いだ国で若い女性が誘拐される事件が起きました。

最初は城下町に住むパン屋の娘でした、

彼女は気立てが良く可愛らしい少女だったそうです。

お姫様は、訃報を聞いて悲しみました。

また、あくる日。

今度は、商人の娘が誘拐されました。

彼女は、物静かで聡明で、

とても美しい少女だったそうです。

お姫様は、また大事な民がいなくなったと

悲しみました。

そして、先代の王様が退きお姫様は王妃様になりました。

日に日に、王妃様の美貌は美しくなっていきました。それと比例するように、国の若く美しい娘達が

姿を消していきました。

そんなある日のことです。

貴族の娘までもが誘拐されました。

その娘は、

国一番の美女と言われていました。

そして、王妃様は一段と美しくなっていました。

これは、おかしいと思った神父様が王妃様の部屋を

訪れました。

そこにあったのは、

全身の血を抜かれた娘達だった。

神父様は、事の次第を王様に報告しました。

そして、王妃様は裁判にかけられました。

すると、王妃様は輝かんばかりの微笑みを浮かべ

「ええ、私が彼女達を殺しその生き血を浴びました

より質の良い子の血は飲みましたわ。」

さも当たり前のように言った。

神父様は憤りました。

「貴女には人の心がないのですか」

すると。

王妃様は変わらず微笑みを浮かべたまま

「私より、美しい女が存在するなど許している方が悪いのではなくて?」

そう言った。

彼女は、民が誘拐されて悲しいと言った裏で

その身に血を浴び微笑んでいたのだろう。

王妃様は、よく晴れた日。

笑顔のまま処刑台に立ちました。

とてもとても、美しい顔のまま。

首を切り落とされ、

胸には杭を打たれ、

お姫様だった美しい王妃様は死にました。

人々は、今でも噂しています。

きっと王妃様は吸血鬼だったに違いない、と。

Concrete
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