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中編3
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小話その2 よく似た車

ドッペルゲンガーという現象を知っていますか?

もう一人の自分(分身)がいるということです

ちょっと私、自分の会社で私の車そっくりというか車種、ナンバー、色、車についている傷などどうみても自分の車を自分の勤めている会社の駐車場で見かけました

本当にびっくりです

もうそろそろお昼頃・・・午前中の仕事も何とか処理できお腹も空いてきたので

会社の近くにあるいつも通っている安い食堂へ行こうとエレベーターに乗り下まで降りた

会社から出て駐車場の脇を通り・・・安い食堂へ向かう途中に・・・なんか自分の車に似た車が駐車場に駐車していたのを見て気になりその車に近寄った

そっくりというか・・・・俺の車じゃねーか

盗まれたのか!?

私は家に電話をした

S子が電話に出た

今の状況を説明して車があるかどうか確かめてきてほしいと頼んだ

うちには車庫がないので砂利の駐車場を借りている

数分後・・・S子から電話があり「パパの車はちゃんと駐車場にあるんだぞ」という返事が返ってきた

え・・・・じゃあ・・・この車って・・・俺の車じゃない?・・・・

ナンバーは偽造?色もあわせてこの色にした?車種も?傷も?

そんな奴、世の中にいる?

私は証拠にスマホでこの車と周囲を写した

ふと時計を見た・・・休憩時間が無くなる

私はその場から離れて食堂へ急ぎ足で向かった

昼食が終わりすこしホッとして食堂を出た

会社の駐車場の脇を通りあの車があるかどうか確認をした

駐車していなかった

駐車場を見回しよく確かめた

あの車は駐車していない

私はスマホであの車をもう1度見ようと確認をした

車や車の周囲を何枚か撮った

しっかりと映ってる

見間違いじゃない

あのボロ車だ

傷の位置もあってる・・汚れ具合もだ

どうなってるんだ

車は駐車場に置いてある

けれど会社の駐車場にも駐車していた

これもドッペルゲンガー現象なのか?

ただ・・・ひとつ、残念なことは車内を確かめていなかったこと

休憩時間の都合上やむえないのだが

きちんと車内も見ておけばよかったと後悔している

車内を見ていないので本当に自分の車なのか怪しくなってきた

夕食時に私は昼間に起きたことを話をした

みんな一様に驚いた声が上がった

そして・・・黙り込んでしまった

私はその場の雰囲気が理解できなかった

楓が「パパ・・・それ本当にパパの車だったら・・・大変なことになるよ」

「なにが?」と私は返事をした

「あのさ・・・パパ・・・もしその車が事故を起こしたら・・・人をはねたら・・・パパの責任になるんだよ」

「あぁ・・・・・・」

やっと理解した

あの車が故意にでも事故を起こしたら・・・・

背筋に氷が走った

「ただいま~~~アニキ!!」とF子の大きな声

F子たちがリビングに来た

シーーンと静まり返っているリビング

「え・・・・何?どうしたの?」とF子の驚いた顔

楓がF子たちに昼間の起きたことを話をした

「そういうことか・・・F・・・大変なことになったぞ」

「そう・・・あれがもし事故を起こしたら・・・」

しかし、どうしようもない

いまのところ・・・警察からの事故の連絡はない

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もし運転手がいなかったら・・・車の持ち主へ警察から連絡が来ます
一番怖いのはアリバイが成立しないとき
ちょうど事故や事件の時間帯に私一人だけだとアリバイがの証明が非常に難しくなる
それが怖い・・・

返信

気味悪いですね。
しかし楓ちゃん、しっかりして冷静ですね。
「その車が事故を起こしたら、パパの責任になるんだよ」と答えたのには感心しました。
しかし、冷静に考えてその偽物が事故を起こしても、運転手が割れるから犯人が分かりますね。
でも気味悪いです。

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