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その時、
おかんは、買い物に出掛けていた。
私は、台所の、いつものテーブルに座って、
勤勉に、勤勉に、、
『怖話』に投稿する話を、
書いていた。
私は、執筆活動、、に、
(偉そうに。どんだけ有名な物書きだ。)
あまりにも、没頭していた為、
( 怖話、頑張ってますアピール )
急に、
玄関の開いた音に、
玄関に掛かっている鈴の音に、
驚いた。
(あっ！おかん、帰って来たんか、、)
私が、
「おかえりー」と、言おうとした、
その前に、
おかんが言う。
「ねぇ、ねぇ、、
おかんが、帰って来た時、
玄関の横の窓から、
Kと、うちの犬ちゃん、
一緒に、覗いとったやろー！！」
( 、、、え？
覗いてませんけど？
私は、台所のテーブルに座って、
怖話を、書いていましたし、
うちの犬ちゃんも、寝てましたが？
、えぇーぇ、、？
この人、
とうとう、ボケたんか、、？
幻、覚、、見え出したん、か、、？)
私は、
一瞬、いや、二瞬くらい止まった。
「そこから、２人の事が見えたんやー、
やし、
『おかん、
もうそろそろ、帰って来るかなー』
って、待っとったんかと思って！」
私は、
恐る恐る、事実を伝える。
「、、いや、、、
あのー、残念な話ですが、
、、私ら、そこにおらんだわ、、」
「あ、そうなん？」
おかんの返事は、
かなり、あっさりしていた。
そうして、
まるで、何事も無かったかの様に、
買い物袋から、買って来た物を出し始めた。
( 、、、、
、あなた、、、
もっとビックリしたら、どうだろうか？
、、やっぱり、
この人には、誰も勝てんな、、。
、、、、、、
、あ、、
でも、そう言えば、
私も、前に、こう言う事があったな、
本物のおかんじゃない、声が聞こえたり、
あー、あと、
おかんの自転車の音とか、、、
、ふーん、、、
今回は、逆パターンか、、、って、
ねぇ！！
逆パターンもあるんだっ！？
つーか、
何なんっ！！この家！！
つーか、
何なんっ！！この家族っ！！
えっ！？
他の家では、こんな事、起きんのけ、、？)
、、、、、、、、。
、、まぁ、、
私が、そんな事を、必死で思いつつも、
結局は、
いつもと変わらない日常だ。
台所で、おかんが、
夕飯の準備をしつつ、
変な鼻歌を ( 何の歌かは分からん ) を歌い、
そうして、
その後ろのテーブルで、
私は、携帯と睨めっこし、
そうして、
うちの犬ちゃんは、
私の足元で、丸くなって寝ている。
作者退会会員
日常の、些細な出来事です。短編です。
もちろん、実話です。
今回は一切、脚色はありません。