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中編3
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学校の怪談

1.家庭科室のミシン

家庭科室に一台だけやたら古い足踏みミシンがある。

話によるとこのミシンは昭和の頃に使われていたもので、当時いじめられていた児童がこのミシンで手を縫われたらしく、その際半狂乱になりそのまま窓から飛び降りて亡くなったという。

それからこのミシンを処分しようとすると決まってけが人や病人が出るらしく、そのまま家庭科室の隅に放置されたままだという。

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2.ともくんの車椅子

昔ともくんという重い障害を患った児童がいた。

その子は学校の用意した車椅子に乗って授業を受け、みんなに愛されていた。

ある日階段を降りるために児童と先生で車椅子を持ち上げた時、誤って先生が他の子の足に引っかかり、そのままともくんの乗った車椅子を放り出してしまった。階段から落ちたともくんは頭を打ち即死した。

その後車椅子は倉庫に仕舞われたままになっているが、たまにそれが校舎の色んな場所に移動してることがあるという。

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3.奉安殿

敷地の隅の森になっている所に施錠された奉安殿(戦時中に作られた天皇の御真影を保管する社)がある。

戦時中に軍人を呼んで訓練を行っていたというこの学校だが、終戦の日に軍人と校長ら数人の集団自殺があった。場所はその奉安殿内だったという。

ある日昼休みに一人の児童が突然行方不明となった。その後間も無く奉安殿の扉の鍵が壊され開いていることがわかった。中にはその児童の履いていた靴が揃えて置かれていたという。

その児童は現在も行方不明である。

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4.外国人の子供の霊

なぜか外国人の子供の霊が出たという。話によると東南アジアかアラブ系ぽい子供らしいが、そんな児童はいないしそんな子供が死んだという話もない。

これが主に昼休みの人の多い場所に現れるようで、見えないという人がほとんどだが中には一緒に遊んだという子もいる。

ある年、学校がちょっとした騒ぎになった。

なんでも理科室に置かれていた古い人体骨格模型が本物の人骨であることがわかったという。調査した所違法性はないとのことだったが、何十年か前にとある備品の業者から購入したもので、インド人の子供の骨だったという。

その人骨がなくなって以来、子供の霊も出てくることはなくなった。

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5.赤い人

夜中に肝試しに来た中学生が体育館から奇声が聞こえるのに気づいて外の窓から中をライトで照らして見た。すると中には頭から血をかぶったように真っ赤な女の人が、奇声を発し髪を振り乱しながらスケート選手のようにくるくると回り踊っていたという。

この話が一時期学校で広まり色々な考察がなされたが、結局その女が何なのかについては未だに全くわかっていない。

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6.体育倉庫の手形

運動場の隅にある体育倉庫の天井に一つの子供の手形がある。いつからあるかもわからないが、何よりあの高い場所に子供がどうやって手形をつけたのかが謎であり、様々な噂が囁かれていた。

ある日3人の女子児童が昼休みに体育倉庫の中で浮遊する人の足が見えたと言って職員室に駆け込んで来た。体育倉庫の窓は普通より高い位置にあり、何気なくそこをみて見ると子供と思しき裸足の足がスーッと移動しているのが見えたという。なおそのあたりに立てる場所はなく、児童らも絶対浮いていたと言っていた。

これがあの手形をつけた霊なのだろうか。

Concrete
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